木のおもちゃ好きが高じておもちゃコンサルタント養成講座を受講中の私。オンラインで授賞式を視聴しました！グッド・トイ大賞をはじめ、注目のおもちゃをご紹介します。

「よいおもちゃ＝グッド・トイ」とは、豊かな遊び時間を助けるおもちゃのこと。人は遊びを通して五感を磨き、コミュニケーション能力など多くの感性を養います。

グッド・トイの選定は、1980年から始まり、東京おもちゃ美術館を運営する認定NPO法人 芸術と遊び創造協会が毎年行っています。遊びのスペシャリストである全国のおもちゃコンサルタントがリストアップ、投票をし、約半年の期間をかけて選ばれています。

私も毎年どのおもちゃが選ばれるのか楽しみにしています！クリスマスや誕生日のプレゼント選びの参考にもなりますよ。

グッド・トイフォーラム2020（東京おもちゃ美術館）にて、受賞おもちゃ全39作品が発表されました。今年はコロナ禍ということで会場とオンライン両方での開催。延べ150人と過去最高の参加者数でした。

各地のおもちゃ制作者の皆さんともオンラインでつながり、作り手の思いを直接聞くことができました。
グッド・トイを受賞した39作品のうち、まずは大賞と各部門賞を受賞した作品をご紹介します。

五感に訴えかけるようなおもちゃに送られる「芸術と遊び賞」に選ばれたのは「てるぺん　不思議な椅子」。徳島県上勝町の杉を使った、ひとつひとつが椅子の形をした積み木です。

てるぺんを見て、「1人で積んでも楽しいし、2人で交互に重ねても盛り上がりそう！」と色々な遊び方がすぐに思い浮かびました。お人形遊びにも活躍しそうです。授賞式を見ながら子どもたちと「うわー面白そう」と盛り上がりました。

てるぺんというのは植物のもつ香り成分のこと。匂いを嗅ぐと穏やかな気持ちになるおもちゃです。

2020年は家で過ごす時間が増え、親子でカードゲームやボードゲームといったアナログゲームを楽しむ方も多いのではないでしょうか。今年のグッド・トイ受賞おもちゃの中にもアナログゲームが多くありました。

「おうち遊び大賞」に選ばれた「どれがかわったの」はドイツのアミーゴ社のカードゲーム。両面の絵柄はそっくりですが、よく見るとどこかが違います。カードを数枚並べ、回答者が目を閉じている間に、出題役が１枚カードを裏返し、どれが変わったか当てるというゲームです。

小さな子でもわかりやすいシンプルなルールで誰でもすぐに楽しめるところがポイント！初対面同士や、多世代でも遊びやすい点が評価されました。

「1歳/2歳からのにぎにぎこま」は赤ちゃんから遊べるこま。親指・人差し指・中指の 3 本指でしっかり握れるように軸を太めに作っているため、手が小さく握る力の弱い 1 ～ 2 歳からでも回せます。遊びながら自然と手指を使うため、スプーンや鉛筆等を握る練習にもなりますよ。

福岡の隈本コマは創業120年を迎える老舗のコマ屋です。伝統的なコマを作り続けています。一般的にコマを指でつまんで回せるようになるのは3歳頃。「1～2歳から回せるものがほしい」との声を受けて誕生しました。素材や技術にこだわって作られ、ユニバーサル賞と林野庁長官賞の2つを受賞したおもちゃです。

グッド・トイ大賞と多世代交流賞の2部門受賞となった「おとたま」。郷土玩具の鳴子をヒントにしたカップタイプのけん玉楽器です。身近な大人と子どもの間で遊びのきっかけが生まれるおもちゃということで、多世代交流賞に選ばれました。実際におとたまを初めて見た祖父母とお孫さんがすぐに遊び始めたというエピソードが授賞式で紹介されていましたよ。

・カップに球を入れるけん玉遊び、
・裏のくぼみに球を乗せる
・カップに球を当てて楽器のようにならす
・何回連続で入るかチャレンジする

など幅広く遊べます。
軽くて持ち運びもしやすくカラフルでデザインもかわいい。プレゼントにしても喜ばれそうですね。

私自身、グッド・トイ受賞おもちゃのような「子どもが主体的に好きなように遊ぶ」おもちゃで3人の子どもとの時間を過ごしています。

例えばシンプルな積み木を0歳の頃はただなめていたのが、並べるようになり、積み上げるようになり、ごっこに使う…と

ひとつのおもちゃでも成長とともに遊びが変化

します。

遊びを通して「こういうことができるようになったんだ！」「こういう遊び方が好きなんだなあ」と子どもの成長や個性が見えました。親子で遊ぶツールとして良い時間を過ごすすごすきっかけになっています。なにより、私自身が作り手の思いを感じられるおもちゃが大好き！

今回「グッド・トイフォーラム2020」に参加して、作り手の方々の想いを聞き、今まで以上におもちゃにふれる時間が大切なものになりました。
皆さんもグッド・トイや全国のおもちゃ美術館をぜひチェックしてくださいね！