外遊びをするにはまだ少し肌寒い春の始まり、雨の日もあれば、風の日もあります。そんなときは、お部屋で春の絵本を読み聞かせてあげましょう。今回は『つくし』の登場する絵本をご紹介します。お子さまと一緒に、絵本の中の小さな春を見つけてみませんか。
つくし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
著者 :甲斐 信枝(作)
出版社 :福音館書店
つくしを食べたことがありますか?つくしはてんぷらにしたり、たまごとじにしたり、つくしごはんにして食べることができるんですよ。都会ではなかなか見ることのできないつくしですが、河原や線路脇などよく目を凝らすと下草の間から春の訪れを告げてくれています。
『つくし』は、身近に生えているのに意外と知られていないつくしの生態を子どもにもわかりやすく説明している本です。
つくしがどのように増えてどのような一生を過ごすのか、つくしとスギナの関係は?
つくしにまつわる疑問をわかりやすい文章と精緻な水彩画でわかりやすく丁寧に教えてくれる1冊です。
『つくし』を読んで、春の河原や公園につくしを探しにでかけてみませんか?
14ひきのぴくにっく(童心社)
著者 :いわむら かずお(作)
出版社 :童心社
ねずみの『14ひき』シリーズです。
ある暖かい春の日、ねずみの家族14ひきは、野原へお弁当を持ってピクニックに出かけます。外は春の光がふりそそぎ、生き物たちが活動を始めています。野原ではつくし、たんぽぽ、アゲハチョウ、たくさんの春を見つけます。
14ひきの視点で描かれた春の自然は、ダイナミックかつ繊細で、いつまでも眺めていたくなる美しさです。
この『14ひき』シリーズは、子どもの頃親しんだというパパママもいらっしゃるのではないでしょうか。
てんきのいい日はつくしとり(福音館書店)
著者 :石川 えりこ(作・絵)
出版社 :福音館書店
ある春の日、ちえちゃんは初めてのつくしとりへ出かけます。一緒に出かけたお兄ちゃん、お姉ちゃんは次々に大きなつくしを見つけますが、ちえちゃんはなかなか見つけられません。そして、やっとのことで見つけたつくしは、どのつくしよりも大きな王様つくしでした。ちえちゃんのつくしでお母さんが作ってくれた卵とじはおひさまの味でした。
躍動感あふれる絵がとても魅力的な絵本です。ちえちゃんと一緒につくしを探してみましょう。
ぽぽちゃんとつくちゃん(平和工業)
著者 :文 西本美香,絵 照喜名隆允
製造元 :平和工業
たんぽぽのポポちゃんとつくしのツクちゃんの間には、ガラス瓶という邪魔者が立ちはだかり会うことができません。「会えるかな、会いたいね。」ポポちゃんとツクちゃんの心温まる友情のお話です。
このお話は紙芝居仕立てになっています。絵本とはまた違った、ワクワク感を味わいながら楽しんでいただけます。