夏はプールや海での水遊びや虫採り、花火など夏ならではの遊びがたくさんあり、お子さまにとってとても楽しく刺激のある季節です。今回は夏の絵本を5冊ご紹介します。絵本を通じて夏を知り、夏遊びの参考にしましょう。
夏の虫たちが迫力満点!『なつですよ』
著者 :文 柴田 晋吾、絵 近藤 薫美子
出版社 :金の星社
「おはよう なつですよ」
「こんにちは なつですよ」
そんな話しかけから各ページがスタートします。
それに応えるように元気なザリガニや、夏を謳歌するひまわりなどが呼応します。
絵本の中で描かれる夏の虫や草花、自然の描写が迫力満点!
近藤薫美子さんらしいエネルギッシュな絵はいかにも夏らしく、元気をもらえる絵本です。
カブトムシやセミの抜け殻など出てきますよ。
まさに、夏の読み聞かせにぴったりの1冊です。
男の子の躍動感が伝わる『なつのいちにち』
著者 :はた こうしろう
出版社 :偕成社
「まってろよ!
でっかい、クワガタムシ。」
夏のにおい、セミの声、少年の躍動感。
夏の息づかいが聞こえてきそうな絵本です。
夏らしい明暗の対比がはっきりした色彩や、稲穂が広がる田園風景。
クワガタを捕まえに行く少年のはやる気持ちがこちらに伝わってくるような絵が印象的です。
文字が少なく、絵本の紙面いっぱいに広がる絵で物語の展開をみせるドラマチックな絵本。
大人が読んでも感動します。
小さいお子さまにもおすすめ『さんさんさんぽ』
著者 :江頭 路子
出版社 :講談社
主人公のあーちゃんが、おひさまが溢れる夏の日におさんぽする様子を描いた絵本です。
美しい水彩が、透き通るような夏を見事に表現しています。
あーちゃんがかぶっていた麦わら帽子が風に吹かれて飛んで行って、ひまわりやバッタと出会います。それを追いかけてあーちゃんもひまわりやバッタと出会います。
夏の帽子は子どもにとって必需品ですが、いやがってかぶってくれない子もいますよね。
そんな「帽子いやいや」の子どももあーちゃんの真似をして、帽子をかぶってくれるようになるといいな。という願いもこめられた絵本だそうですよ。
リズミカルなので2歳くらいから読み聞かせができる本です。
イラストがカワイイ『なつやさいのなつやすみ』
著者 :文 林 木林、絵 柿田 ゆかり
出版社 :ひかりのくに
カラフルで可愛らしく描かれた野菜たちのイラストが、見ているだけでも楽しくなる1冊。
野菜たちがプールに行く話で盛り上がり、なすくんが喜びます。
「わーい なつやすみ うれしいなっす」
「あつくて おいら クラクラだ」
おくらくんが夏の日差しにめまいを覚えます。
野菜たちの軽妙なやりとりが楽しい絵本。
こんな楽しい絵本を読んであげたら、季節の野菜について興味がわくかもしれませんね。
田舎の夏を満喫!『まほうの夏』
著者 :藤原 一枝(作)、はた こうしろう(作・絵)
出版社 :岩崎書店
都会暮らしの兄弟のおはなし。
都会の夏休みに飽々した男の子たちが、突然田舎で過ごす刺激的な夏休みに!
田舎ならではの森や川で遊ぶ、二人の新鮮さが描かれています。
大人もどこか懐かく感じるものがあります。
夏を絵本から感じ取り、外へ繰り出そう!
これを読んで外に繰り出せば、お子さまのワクワク度がもっと増すこと間違いなしです。ぜひ夏の絵本を取り入れながら夏を楽しんでくださいね。