2016年08月04日 公開

自主性を育てる「ピラミッドメソッド教育法」とは

幼児教育法の「ピラミッドメソッド」をご存知でしょうか? オランダを発祥とする教育法のひとつで、日本のそれとは一線を画した教育法として、近年注目を集めています。そこで今回は、ピラミッドメソッドの教育法について、その具体的な内容や発祥についてご紹介します。

幼児教育法の「ピラミッドメソッド」をご存知でしょうか? オランダを発祥とする教育法のひとつで、日本のそれとは一線を画した教育法として、近年注目を集めています。そこで今回は、ピラミッドメソッドの教育法について、その具体的な内容や発祥についてご紹介します。

そもそもピラミッドメソッドとは?

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Ljupco Smokovski / shutterstock.com
ピラミッドメソッドは幼児教育法のひとつです。

日本の代表的な詰め込み式とは違い、考える力や自主性を育むことを重視しており、対象年齢は3歳からとされています。

ピラミッドメソッドの発祥となったのは?

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Ruud Morijn Photographer / shutterstock.com
ピラミッドメソッドが発祥となったのはオランダです。

ピアジェ・ヴィゴツキー理論などをベースとして、オランダ政府教育評価機構のCito(チト)で開発されました。

ちなみにCito(チト)というのは、ヨーロッパで最も権威のある教育評価機関です。人が潜在的に所有している能力を観察、測定することをコア事業としています。

国際的な学力テストにおいて、オランダの子どもたちの学力レベルが高いこと。
そして、先進国でもっとも幸せと感じている子ども調査において、オランダの子どもたちが世界一幸せと評価されたこと。

これらのことから、近年注目を集めている教育法です。

ピラミッドメソッドが普及した国は?

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sculpies / shutterstock.com
現在、オランダを始めドイツ、アメリカ、日本の計4カ国でピラミッドメソッドが導入されています。

全国的に導入されているのはオランダのみで、他は一部の地域に限られています。

なお、国際共通名はオランダ語でピラミッドをあらわすピラミーデ(Piramide)と公称されることが決定しています。

ピラミッドメソッドの具体的な内容は?

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ピラミッドメソッドは4つの特徴を持ちます。

・子どもの自主性を育てる
子どもは、自分が認められることを喜びにして、何かを学ぼうと意欲的に行動します。よって、自主性を育てることが学習において重要と考えています。

・保育者の自主性を育てる
保育者は、子どもの要求を最大限考慮して働きかける必要があります。また、安心できる保育環境を提供したり、学びをステップアップさせるなど、必要に応じた働きかけが大切としています。

・子どもに寄り添うこと
子どもの全ての活動には保護者の支えが必要不可欠です。親子間の信頼関係が良好に築けてはじめて、子どもが学びに対してエネルギーを注ぐことができます。

・子どもと距離をおくこと
目の前にあることだけでなく、抽象的な世界に目を向けてもらうことを目的に距離をおくことも重要と考えています。そうすることで、想像力や表現力を養うことを目的としています。

ピラミッドメソッドを日本で受けるには?

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「ピラミッドメソッド千葉保育園」
千葉県千葉市にある認可保育園。
園長先生が運営するブログにおいて、同園が行っているピラミッドメソッド教育法を紹介する内容の記事を見ることができます。

「星の光幼稚園」
大阪府松原市にある幼稚園。
ピラミッドメソッドの他、問題解決能力と創造的思考力を育むための教育プログラム「SIあそび」も取り入れています。

「社会福祉法人南友会 かんらんこども園」
大阪は吹田市にある保育園。
ままごとや絵本、知育あそびなど、子どもたちが自ら遊びを選択することができる点も特徴です。

「社会福祉法人大阪婦人ホーム 子ロバ保育園」
大阪市都島区にある、キリスト教精神に基づき創設された保育園。
ピラミッドメソッドを取り入れた保育の様子を「ピラミッドメソッドニュース」と題して紹介しています。

もちろん家庭単位で取り入れてもOK!

今までの日本における教育法の概念を覆すピラミッドメソッド。
世界的に見ても導入しているのは日本とオランダ、ドイツ、アメリカの4カ国のみ。
まだまだ導入している幼稚園や保育園は多くありませんので、家庭単位で取り入れてみてはいかがでしょうか?

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この記事のライター