お子さまにとっての一大イベント、お姉ちゃんお兄ちゃんになるということ。ママのお腹が大きくなっていくにしたがってお子さまは楽しみな反面、不安も隠しきれないのではないでしょうか。今回は赤ちゃんがおうちにやってくる前にお子さまに読んであげたい絵本を集めてみました。
赤ちゃんへの期待と不安『あかちゃんがやってくる』
著者 :作 ジョン・バーニンガム, 絵 ヘレン・オクセンバリー, 翻訳 谷川俊太郎
出版社 :イースト・プレス
『あかちゃんがやってくる』は世界的に有名な、ジョン・バーニンガム、ヘレン・オクセンバリー夫妻の最初の共作絵本で、翻訳は谷川俊太郎さんです。
この絵本は、はじめてお兄ちゃんになる男の子へスポットが当てられており、産まれてくる赤ちゃんへの期待と不安がひしひしと伝わってくる一冊です。
さまざまな葛藤を経て最後に一回り大きくなった姿は、立派なお兄ちゃんです。
産まれてくる赤ちゃんへ複雑な想いを抱えているお子さまにぴったりの一冊になっています。
産まれたら一緒に何しよう『あかちゃんがやってきた』
著者 :作 角野栄子,絵 はたこうしろう
出版社 :福音館書店
『あかちゃんがやってきた』は『魔女の宅急便』でおなじみの角野栄子さんの作品です。
ママのお腹に赤ちゃんがやってきたときから産まれるまでの間、お兄ちゃんはさまざまな想像を繰り広げます。
自分の洋服の中にフライパンを入れてママのお腹の真似をしたり、赤ちゃんが産まれたら何をして遊ぼうか考えたり。
そしてやっぱり赤ちゃんばかりかわいがったらどうしようという不安があったり……。
さまざまな感情が、はたこうしろうさんのユーモラスな挿絵でユニークに描かれているため、お子さまでも気軽に読める一冊になっています。
ひたむきなお姉ちゃんの姿に感動『ちょっとだけ』
著者 :作 瀧村有子,絵 鈴木永子
出版社 :福音館書店
主人公のなっちゃんには産まれたばかりの赤ちゃんがいます。
お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しく、なっちゃんの着替えを手伝ったり、コップに牛乳をつぐこともなかなかできません。
そんなお母さんを見て、なっちゃんはなんとか自分でやろうと奮闘します。
お姉さんらしい、お母さんと赤ちゃんへの気遣いに心打たれる一冊です。
読んだ後きっとお子さまをぎゅーっとしてあげたくなること間違いなしです!
待ち遠しい姿が愛らしい『うさこちゃんとあかちゃん』
著者 :ディック・ブルーナ,翻訳者 まつおかきょうこ
出版社 :福音館書店
ミッフィーでおなじみのディック・ブルーナのうさこちゃんシリーズの一冊です。
ある日、パパやママから赤ちゃんがやってくると聞いたうさこちゃんは赤ちゃんのために絵を描いたり、おもちゃを作ったりと赤ちゃんのためにがんばります。
赤ちゃんの誕生を楽しみにしているうさこちゃんの様子が愛らしく表現されています。
かわいいうさこちゃんの絵と分かりやすい文章になっていて、小さいお子さまへの読み聞かせや、ひらがなを練習中のお子さまのひとり読みにもピッタリの一冊になっています。
家族が増えると幸せ『あなたってほんとに しあわせね!』
著者 :キャスリーン・アンホールト,翻訳者 星川 菜津子
出版社 :童話館
赤ちゃんが産まれると生活がガラリと変わります!
ママと「わたし」だけだったはずが、赤ちゃんが中心になってママは「わたし」が遊びたいとき遊べないし、おなかが空いても待たされてしまう。
それでも周りの人は「あなたってほんとにしあわせね!」と言う。
素直に幸せだといえない「わたし」の心が丁寧に描かれているのが魅力です。
でも、絵本を読んであげたり、あやしてあげたりと少しずつできることが増えていくと「やっぱり家族が増えるっていいな!」「お姉ちゃんっていいな!」とちゃんと成長した姿も描かれています。
赤ちゃんにママを取られたと不安なお子さまの心にそっと寄り添ってくれる一冊です。