わが子とあまり交流をさせたくないようなお子さまが周りにいてお困りの方もいらっしゃるかもしれません。そのような子への対処方法や相手の親御さんとの無用なトラブルを避けるようなかかわり方など、問題解決の糸口になるようなアドバイスをご紹介します。
「みんな違ってみんないい」だけど……
子どもの活動範囲が広がると、乱暴な子、いじわるをする子など、親から見ると「うちの子と仲良くしてほしくない」と感じる子もいるかもしれません。相手の親の対応に「?」を感じることも……
親が介入すればその子とは関わりを絶つこともできるでしょう。でもそれって正しいの?相手の親御さんとのトラブルも避けたい……
そんなパパママのために、これからいくつかのトラブル対応方法をご紹介していきます。
乱暴なことや危ないことをされている我が子を救いたい
タイトル:子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方
著者 :明橋大二(著)/太田知子(イラスト)
出版社 :1万年堂出版
自分の子どもが、突然、乱暴なことをされたら、正直いらっとしますよね。
それが意味もなく暴力を振るわれたり、何度も繰り返されたりしたら……我が子を守るためにも黙ってはいられないのではないでしょうか。
でもどのように対応したらいいかわからない……そのようなときにおすすめしたい1冊が本書。
上記のようなケースには、他人の子であっても「気持ちを聞き、共感し、行動は抑止する」という方法を紹介しています。
具体的には
1.乱暴をしている子に気持ちを聞く。
2.理由を答えたら、気持ちに共感する。
理由を言わない場合は「理由はわからないけど怒りたくなってしまったのかな」と伝える。
3.最後に「嫌なことや怒りたいときは、言葉で伝えること。いきなり手を出すのはいけないこと。自分も同じことをされたら痛いし嫌だと思うのでは?」ということを伝える。
の3ステップです。
ただ叱るのではなく、言葉で表現することを教えてあげれば、少しずつですがおさまっていくかもしれませんね。
子どものケンカで親同士が気まずくなってしまいそう
タイトル:マンガでわかる 園児子育て相談室
性格、クセ、行動、園生活、友だち付き合いの悩みに答えます!
著者 :安見 克夫(監修)/渡邊 暢(監修)/小道 迷子(マンガ)
出版社 :誠文堂新光社
子ども同士のケンカは日常茶飯事。ケンカの度に親が介入していたらきりがありません。
しかし、一方的に攻撃されたり、人間としていけないことをしていたりするようなケースは遠慮なく介入すべきでしょう。
もう1点、子ども同士のケンカで気になることといえば、親同士のスタンスの違いです。
例えば「子ども同士ケンカをすることで学ぶことがある」という考えから、ある程度は見守ろうとしていても、すぐに止めに入ってしまう親御さんがいるかもしれません。反対に、度が過ぎていると感じ、相手の子を止めたり叱ったりしてほしいのに傍観している親御さんもいるかもしれません。どちらのケースもモヤモヤしますよね……
この場合も周りのママ友には相談しづらい内容ですね。
このようなケースの対応方法に悩んだときにおすすめしたいのが本書。
「まずは子どものケンカに関して、どのように考えているか、お互いの考えを知ることからはじめてみる」方法を紹介しています。
お互いの意見を知ることで、基準を明確化できることでストレスも減りそうですね。
直接見ていないからわからない!園でのトラブル
園でのトラブルは自分が見ていないため、必要以上に心配になることがありますよね。
わが子の話を鵜呑みにし、園にクレームを入れたところ、事実とは異なり、実は自分の子どもが悪かった……なんて話も聞いたことがあります。
また、園を挟まず相手の親と直接やりとりすることで、大きなトラブルに発展してしまうことも……
わが子がかわいい気持ちはみな同じなので、相手が気心しれたママ友といえども客観的な判断は難しいため、険悪な雰囲気になってしまうかもしれません。
そんなときも「マンガでわかる 園児子育て相談室 性格、クセ、行動、園生活、友だち付き合いの悩みに答えます!」がおすすめです。
本書でも、基本的には園でのトラブルは、園を信頼し、園に相談することを推奨しています。