「おつかいすごろく」をご存知ですか?すごろく形式で遊ぶこのボードゲームは、文科省が2012年に公開した教材の一つです。 はじめてのおつかいに行かせる前の準備や、ものの売り買いについてゲーム感覚で学ぶことのできる「おつかいすごろく」について見ていきましょう。
おつかいすごろくが生まれた背景
食の安全、環境問題、商品の売買など、消費生活についての社会問題に対して注意喚起を訴える一環で、文科省が2012年に発表したのが「おつかいすごろく」です。
すごろく形式のボードゲームを通して、子どもたちにお金の使い方やその大切さ、実際にお使いに行く際の予行演習、商品の価値やその必要性について学んでもらうのが目的です。
最近はいろいろな種類のおつかいすごろくも登場しており、親が子どもたちと学ぶ教材として知名度を上げています。
おつかいすごろくはこうやって遊ぶ!
基本的なすごろくのルールにのっとってゲームは進行します。
まずおつかいをするという前提の下、一定の金額をもってスタート地点を出発します。
目的のために必要な商品、買わなくてもよい商品などのルールを踏まえて買い物をし、道中のイベントなどをクリアしながら最終的にゴールにたどり着く時点で、必要なものすべてを適切な支出の範囲で購入できていれば無事終了です。
マナビィといっしょにおつかいすごろく
via www.mext.go.jp
すごろく盤ダウンロード
https://www.mext.go.jp/content/1306400_06.pdf
2012年に文科省から公開されたのがこの「マナビィといっしょにおつかいすごろく」です。
公式ページからダウンロードして使えるおつかいすごろくで、遠足で食べるお弁当を作るために、おつかいに行くという設定です。
おかずと野菜は必ず買わなくてはならなかったり、おかしは300円までなら好きに買ってよいなど、現実的なルールに沿って遊ぶことができます。
また、お店に入る前のエリアではお約束事などの確認もできて、いろいろな側面から消費行動について考えることができるよう設計されています。
消費者教育の推進について:文部科学省
(説明書・関連資料などは、こちらのページの下半分あたりにあります。)
「ちびむすドリル」のおつかいすごろく
幼児から小学校低学年向けで、買い物をしながら祖父母の家に向かうことが目的となっています。
道中、動物のマネといったいろいろな遊びが含まれている点から、文科省のおつかいすごろくよりもアクティビティに特化しているといえます。
多人数でも遊べる「日本地図おつかい旅行すごろく」
商品名:日本地図おつかい旅行すごろく
メーカー:アーテック
対象年齢は上記の二つに比べて上になりますが、アーテック社の「日本地図おつかい旅行すごろく」は日本全土を舞台としたおつかいすごろくで、なんと最大10人まで遊ぶことができます。
お金の管理にとどまらず、いろいろな乗り物や、地方の名称・特産品を覚えることができます。
選んだ乗り物によっては展開も変わっていくため、繰り返し遊ぶことができます。
お金を使うことを学ぶには最適の教材!
遊びながら学ぶことのできる、非常に優れた教材といえるでしょう。