2016年11月23日 公開
入園や入学など、少しずつコミュニティが広がり複雑化する3〜7歳ころ。同時に、今まであまり感じなかったストレスを抱えやすくなる時期でもあります。この時期の子どもたちが抱えやすいストレスの原因と解消法をまとめました。
入園や入学など、少しずつコミュニティが広がり複雑化する3〜7歳ころ。同時に、今まであまり感じなかったストレスを抱えやすくなる時期でもあります。この時期の子どもたちが抱えやすいストレスの原因と解消法をまとめました。
子どものストレスってどんなものがあるの?
ストレスというとネガティブなイメージが先にきますが、ある程度のストレスは子どもの成長にとってとても重要なもの。特に最近では、我慢ができない、プレッシャーにとても弱い小学生が多いという意見も耳にします。目標に向かう途中、困難をどう乗り越えていくかを学ぶのも成長発達に重要です。小学校に入学し、コミュニティも広がり、周りとの関係性の取り方も少しずつ学んでいくこの時期。強すぎるストレスや人間関係の悩みは、子どもたちにも少なからず訪れてしまいます。
園児〜小学校低学年児が抱えやすいストレス
入園や入学は、さまざまな環境の変化や、新しい先生やお友達との出会いで、子どもたちがプレッシャーを感じやすい時期でもあります。子どもたちはそれぞれのタイミングで多かれ少なかれストレスを感じることもあると思いますので、注意深く様子を見てあげてくださいね。この時期に感じやすいストレスの例として、
■ 先生やお友達に馴染めない
■ いじめや仲間はずれ
■ 給食が食べられない
などが挙げられます。
また、小学校に入ると勉強についていけないと感じたり、テストの成績が悪く落ち込んでしまうこともあるようです。
「お腹が痛い……」などの身体に現れるサイン
少し大きくなって、自分のこともしっかり表現できるようになってきたとはいえ、大人と同じように子どもたちもストレスを感じすぎると体調不良となって症状が現れます。保育園や幼稚園、学校に行くのが嫌で「お腹が痛い」と訴える子どもたちも多くいます。病院で検査しても原因がわからない場合、ストレスが原因になっていることもあります。仮病と決めつけずに、心のケアも重要ですね。ストレス性の体調不良で現れやすいのは、
■ 頭痛
■ 嘔吐
■ 腹痛・下痢
■ おねしょ
などが挙がります。
子どもたちがストレスを感じているときに見せる行動
一見ただのわがままにも見える癇癪などの感情の乱れ方は、子どもによってさまざまです。ストレスを溜め込んでしまい攻撃的になったり、ふさぎこんだりする子もいます。やはり成長過程の子どもたち。注意深く見てあげてくださいね。
■ すぐにイライラしてしまう
■ やる気が出ない
■ 落ち込んでしまう
■ ぼーっとすることが多い
■ 落ち着きがなく、集中できない
■ 自分の髪の毛を抜く
■ 夜中に飛び起きたり、歯ぎしりをしたりする
■ 幼稚園や学校に行きたがらない
などのサインが出たら、いつもよりも少し気にしてあげてくださいね。
子どもたちにぴったりのストレス解消法
ストレスの原因をすべて絶ってしまうと、我慢ができず、プレッシャーにとても弱くなってしまいます。ある程度のストレスや、自分で問題を解決する力は生きて行くために必要なものです。
しかし、子どもたちのストレスを解消するには、やはりパパママの助けが必要なのです。子どもの話に耳を傾け、日々の生活の中での不安をおうちで吐き出して、溜め込ませないようにしてあげたいですね。人間関係などがストレスになっている場合は、不安をしっかり受け止めてあげた上で、どうしたらいいのかを一緒に考えてあげてくださいね。
また、外で一緒に思いっきり運動して遊ぶのもとても効果的。身体を動かすことで、子どもも大人もストレスの発散になります。
子どもたちもストレスを感じながら生活しています。
小さな子どもたちも、いろいろなストレスを感じ、また不安に思いながら社会での生活を学んでいます。ストレスは溜め込まなければ、それ自体が「悪」というわけではありません。どうかお子さまと一緒にどうしたらより良くなるのか、解消できるかを一緒に考えてあげてくださいね。