お子さまが数字に興味を持ちはじめたときに活用したいのが、数をテーマにした絵本です。かわいいイラストや楽しいストーリーで、子どもたちの数字への興味を最大限に引き出してくれる。そんな、数字の学びにオススメの絵本を4冊、選りすぐってご紹介します。
ことばのリズム感『かずのえほん いくつかな?』
著者 :谷川俊太郎(作)/堀内誠一(絵)
出版社 :くもん出版
主人公の「かたつむり」が、散歩をしながら1から10までのかずを数えていくストーリーの絵本です。
著者は、詩集『二十億光年の孤独』の作者で、詩人の谷川俊太郎さん。
彼が書き下ろした、詩人ならではの感性が光るリズム感あふれる文章と、『an・an』『POPEYE』などの雑誌のロゴデザインを手がけたグラフィックデザイナーでもある堀内誠一さんが、カラフルなイラストで描いた「幻の絵本」。
ただ単純に数字を覚えていくのではなく、弾むような言葉のリズム感と、ワクワクするような鮮やかな色彩のイラストが堪能できる、親子で言葉を楽しめるような一冊です。
数について学ぼう『かずをかぞえる』
著者 :五味 太郎
出版社 :玉川大学出版部
「ことりが1わ」、「とんぼが2ひき」のように、かずの単位や言い方を学ぶことができる、数字をはじめてイメージするために役立つ絵本です。
単純に、1、2、3、と数字を数えていくのではなく、実際に生活の中で使われている言い回しを学べるのは、嬉しいオススメポイントです。
絵本作家、五味太郎さんの描くかわいらしいビビットカラーのキャラクターたちが、お子さまをはじめての数字の世界に楽しく誘ってくれることでしょう。
人気シリーズ作家『かぞえておぼえるかずのえほん』
著者 :島田ゆか(絵)
出版社 :鈴木出版
「自転車は何台」「歯ブラシは何本」というように、子どもたちにもなじみ深い身の回りのものを数えて、1から100までの数字が学べるようになっている絵本です。巻末についている「繰り返し書いて消せる練習ページ」で、楽しく数字の練習ができるのもオススメのポイントです。
絵本を読み終えたら、実際にお家の中の物がいくつあるのか、お子さまと一緒に探してみるのも楽しいですね。
作者はバムとケロシリーズで多くの子どもたちのハートを掴んでいる、人気絵本作家の島田ゆかさん。元グラフィックデザイナーでもある著者の細部まで神経が行き届いたイラストには、魅力的なキャラクターがたくさん描かれています。
数字を学べるだけでなく、隠れたキャラクターを探す「探し絵」も楽しめる、絵本としての魅力にあふれた一冊です。
物語としても楽しい『1から100までのえほん』
著者 :たむら たいへい(作・絵)
出版社 :戸田デザイン研究室
物語には子どもたちも大好きな動物、5匹のコアラを中心に、20種類以上の動物たちが登場します。かわいい動物たちが海や山を舞台に繰り広げる物語をドキドキワクワクしながら追っているうちに、自然と1から100までの数字を覚えていける構成になっています。
パパママもお子さまと一緒に物語を楽しみながら、実際に指折り数えてみてください。 そうすることで、子どもたちの中に自然と数字の概念が根付いていくことでしょう。
数字を学びながら、動物たちの奏でる物語を楽しむことができる一冊です。