クリスマスをテーマにした絵本は数多くありますね。その中でも「クリスマスとは何か」ということを知ることができる絵本をご紹介します。サンタクロースやケーキ、パーティーではなく、キリスト教の行事としてのクリスマスの意味がわかります。
正統派のクリスマスのお話『クリスマスのものがたり』
著者 :フェリクス・ホフマン(文・絵)/生野幸吉(訳)
出版社 :福音館書店
新約聖書の記述に基づいて書かれたこの本は、キリスト誕生の物語を真っ向から扱った数少ない子ども向けの絵本です。ホフマンは絵本の挿絵だけでなく壁画や版画なども描いていますが、生前最後に描いたのがこの絵本です。
クリスチャンではない人々がキリスト教とイエス誕生・クリスマスについてわかりやすく知るのにおすすめです。
ブルーナさんの『クリスマスってなあに』
著者 :ディック・ブルーナ(作)/舟崎 靖子(訳)
出版社 :講談社
ミッフィーでおなじみ、ディック・ブルーナによるクリスマス絵本。ブルーナのかわいいイラストで、聖書に基づいて描かれたクリスマスの物語をわかりやすく読むことができます。絵のタッチのおかげで宗教らしさはあまり濃くなく、シンプルな印象です。
横長の白と金を基調とした装丁で、プレゼントにもぴったりの美しい絵本です。
クリスマスの全てがわかる!『クリスマスってなあに?』
著者 :ジョーン・G・ロビンソン(文・絵)/こみや ゆう(訳)
出版社 :岩波書店
キリストの誕生からクリスマスカードの描き方、お料理・お部屋の飾りつけなどのクリスマスを迎えるための準備、サンタクロースまで、クリスマスについて幅広く知ることができる絵本です。十二夜やボクシングデイ、クリスマスプディングなど、日本ではあまり馴染みのないことも出てきますので、お子さまだけでなく、パパママも楽しめますよ。
3色刷りのイラストが少しクラシカルで美しいです。
ハッピーな気持ちになれる『クリスマスおめでとう』
著者 :ひぐち みちこ(作)
出版社 :こぐま社
いわゆる「クリスマス物語」ではなく、クリスマスはイエス様のお誕生日、みんなが嬉しい日なんだ、ということをやさしく教えてくれる絵本です。天使や動物の絵がとてもかわいらしく描かれていて、2歳くらいのお子さまから楽しめます。読んだ後はきっと幸せな気分になれるでしょう。
切り絵が美しい『クリスマスものがたり』
著者 :パメラ ドルトン(絵)/藤本 朝巳(文)
出版社 :日本キリスト教団出版局
古くからヨーロッパに伝わる切り絵の手法を用いてクリスマスの物語の登場人物たちを美しく描いた切り絵が素晴らしい絵本です。
このパメラ・ドルトンの切り絵が物語に流れる空気感までも伝えてくれるようです。新約聖書に基づいた物語と美しい切り絵は、小さなお子さまにもクリスマスの特別感を感じてもらえるでしょう。