2016年12月27日 公開

除夜の鐘とは?108回つく理由は?都内で除夜の鐘がつける場所もご紹介

毎年大晦日の夜、いつしか聞こえてくるお寺の鐘の音。1年に1度の「除夜の鐘」に心ははやり、1年を振り返ったり、新しい1年に思いを馳せたり…。でも、そんな「除夜の鐘」って、いつ頃から、どうしてつかれるようになったのでしょうか?調べてみました。

毎年大晦日の夜、いつしか聞こえてくるお寺の鐘の音。1年に1度の「除夜の鐘」に心ははやり、1年を振り返ったり、新しい1年に思いを馳せたり…。でも、そんな「除夜の鐘」って、いつ頃から、どうしてつかれるようになったのでしょうか?調べてみました。

「除夜の鐘」ってどういう意味?

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「除夜の鐘」とは、「除夜」につくお寺の108回の梵鐘のことを言います。中国から伝わったと言われ、仏教の教えで行われる年中行事の1つです。
「除夜」とは1年の最後の夜のことで、12月31日の夜のことを言います。
その日の夜だけは、仏教の修行を積んでいない人も除夜の鐘を聞くことで、108個あると言われる煩悩を取り除き、清らかな気持ちで新年を迎えることができると言われているため、「除夜の鐘」を聞くことは、非常にありがたいこととされています。

「除夜の鐘」が108回の理由は?

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「除夜の鐘」が108回撞かれる理由はいくつかありますが、1番有名なのは人間の煩悩の数が108個で、同じ数だけ「除夜の鐘」で浄化するというものです。「煩悩」とは欲望や本能などによって起こりがちな心が波立つこと、人間の苦の原因と言われています。それが、前世・今生・来世に渡り108個あるとされているものです。
別の説では、1年間の月数十二カ月と二十四節気、七十二侯の数をそれぞれ足して108という、「1年間をあらわす数」と言われています。
また、「四苦八苦を取り除く」という意味で4×9と8×9を足して108という説もあります。

「除夜の鐘」を聞くとどうなるのか?

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「除夜の鐘」を聞くと煩悩を取り除かれ、新たな年を清らかな気持ちで迎えようという思いがします。また、早々に初詣に向かう人も少なくないでしょう。
「除夜の鐘」は正式には108回とされていますが、寺院によってはそれ以上ついたりするところもあるようです。
ちなみに108回の鐘のうち、107回は大晦日中につき、残った108回目は新年の煩悩に惑わされないために新年につくそうです。(注:寺によって異なります)

「除夜の鐘」はどこでつけるの?

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首都圏の、一般の人にも「除夜の鐘」をつかせてくれる寺院をいくつかご紹介します。

1.「築地本願寺」 東京メトロ日比谷線築地駅 徒歩3分
12月31日午後10時から受付。午後11時から行われる法要の参拝者の先着350組に整理券が配られ、法要後に鐘がつけます。

2.「日蓮宗大本山 池上本門寺」 東急池上線池上駅 徒歩10分
12月31日午後11時から整理券が配られ、先着600名が6名1組で鐘がつけます。

3.「西新井大師 總持寺」 東武大師船大師前駅 徒歩5分
12月31日24時から、人数制限なしに鐘がつけます。

4.「高幡不動尊金剛寺」 京王線高幡不動駅 徒歩3分
12月31日に整理券が配られ、先着108組が鐘をつけます。

5.「代々木山 雲照寺」 東京メトロ千代田線代々木上原駅 徒歩5分
12月31日24時から、並べば鐘がつけます。

「除夜の鐘」だけじゃないイベントへ行こう!

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目黒区碑文谷にある圓融寺では、大晦日の日に寺のお堂にプロジェクションマッピングを投影するイベントを行います。
今年で4回目となる毎年恒例になったこのイベントでは、室町時代に建築されたという都区内最古の木造建造物で重要文化財に指定されている「釈迦堂」に、子どもたちの描いた絵を投影し、除夜の鐘と共に年越しを祝います。投影される絵は毎年募集しているので、お子さまの絵を投影したい場合は期日までに申し込むこともできます。
幻想的で美しい最新のプロジェクションマッピングと、「除夜の鐘」という日本古来の伝統行事の共演は見事です。
また、除夜の鐘は午後10:30より整理券を配布し、先着108組がつくことができます。
ひと味違う年越しを体験するのもいかがでしょうか?

日本の伝統行事「除夜の鐘」を楽しみましょう

普段なかなか訪れる機会の少ない寺院に、年に1度の行事「除夜の鐘」は関心を向ける良い機会でもあります。
過ぎ行く1年を振り返り新しい年を迎える心の準備を、日本独自の文化で過ごし、改めてその良さを見直すのも良いのではないでしょうか?

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この記事のライター