フランスには日本の幼稚園にあたる、「保育学校(エコール・マテルネル)」という教育機関があります。でも、この保育学校、日本の幼稚園とは全然違う仕組みになっているんです!希望者全員入学、無料、親の負担は最小限、というフランスの保育学校について詳しくご紹介します!
フランスの保育学校とは?
2014年時点、11,8%の2-3歳児、ほぼ100%の3-6歳児が保育学校で教育を受けている。
入学条件はおむつがとれていることなので、各家庭で入学時に合わせておむつがとれるように取り組みます。なので、フランスの子どものほぼ全員が3歳の時点でおむつを卒業しているんですね!
学費は無料!待機児童もなし!
保育学校への入学は、家族が希望する限り全ての児童が入ることができる、と法律で定められているため、待機するということはありません。
誰でも入学できる、ということから子どもたちのプロフィールもさまざま。両親がフランス語を話せない外国人というケースも多く、この時期から子どもたちはフランスという国を形作っている多様性を学ぶことになります。
入園グッズの準備は不要?親の負担は最小限に
また給食代も一律ではなく、親の世帯収入によって計算されます。
また行事などへの親の参加は任意制になっています。基本的には子どもの誕生日会か、年に1回の学校のお祭りのみ。親への負担は最小限に、という考えが浸透しています。
小1プロブレムが防げる仕組み?
年少組では体操や工作など、日本の幼稚園と同じようなカリキュラムが組まれています。
年中組からは通知表もあり、アルファベットのブロック体を習い始めます。
年長組は小学校入学の準備的要素が強く、アルファベットの筆記体を習い、文章を書く練習も始まります。
働くママ・パパへのケア♪時間外預かりも!
また午前中のみの水曜日も、午後からは「サントル・ド・ロワジール」という子ども向けのアクティビティを提供している機関に預けることができます。
このため、働くママ・パパにとっての心配は、保育学校に入る2、3歳までをどうするか、ということのみに絞られます。
フランスの保育学校と日本の幼稚園の違い
日本との大きな違いは、親の負担の少なさと、小1プロブレムに対する取り組みですね。
フランスの働くパパ・ママからは「やっと保育学校に入った!これで安心!」という声をよく聞きますので、3歳からいかに育児の負担が軽減されるかが分かります。
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