雪が降ると子どもたちの楽しみになる雪だるま。2014年に世界中で大ヒットした『アナと雪の女王』を観た人はかたちが違うと思った人も多いのでは?海外では「スノーマン」とよばれ、映画にもなっている雪だるま。日本と海外、なぜ雪だるまの形が違うのかをご紹介します。
日本の雪だるま、大小2段なのはなぜ?
via www.photo-ac.com
日本の雪だるまの起源の詳しいことは分かっていませんが、江戸時代にはすでに存在したといわれています。浮世絵師・歌川広景の作品『江戸名所道戯尽 廿二御蔵前の雪』には、雪だるまが描かれていますが、その形は今のような大小2段ではなく、だるまの形をしています。
日本の雪だるまは江戸時代からの縁起物!?
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日本の雪だるまは江戸時代には雪だるまの側にお供えものが置いてあることから縁起物として考えられていたと推測されています。だるまと名付けられたのも、江戸時代の雪だるまは、だるまの形をしていて、その流れを汲んだ意味が強く残っているために雪だるまと名付けられたようです。その後、今のような大小2段の雪だるまになった過程は分かりませんが、数々の進化の過程を経て、頭にバケツ、目は石や木の実で作られるようになったようです。
3段重ねで人参の鼻が海外の雪だるま
一方海外では日本のように「だるま」というものがありません。その理由からも雪だるまのことを「snowman(スノーマン)」と呼んでいますが、映画にもなったので観たことがある子どもたちも多いかもしれません。
映画のスノーマンは高い鼻、長い胴体、日本のように2段重ねではなく、3段が主流で、スノーマンと呼ばれるくらいなので「人」に近い存在といえるのでしょう。「だるま」とされていた日本と比べると、パイプをくわえ、シルクハットやニット帽をかぶり、人参の鼻に枝の手腕、目は木炭というのが一般的なスノーマンなのだそう。 映画のスノーマンも人間のようでしたね。
スノーマンの3段目!それが足!?
2014年に大ヒットした 映画『アナと雪の女王』を観た子どもたちやパパ、ママも多いと思います。映画の中で出てくる雪だるまの「オラフ」は、日本の雪だるまとはかなり形が違うと思いませんでしたか?
海外のスノーマンは3段重ねが一般的ですが、その3段目がスノーマンの足なのだそう。上から頭、胴、足。だから日本の2段重ねと違って3段なのです。
海外のスノーマンは3段重ねが一般的ですが、その3段目がスノーマンの足なのだそう。上から頭、胴、足。だから日本の2段重ねと違って3段なのです。
スノーマンはしゃべったりするとっても身近な存在
スノーマンと雪だるまの違いはスノーマンは人間に近い存在なので、手、足がありますが、雪だるまは手も足もない「だるま」なので顔と胴体しかありません。そのため、雪だるまは一カ所にじっとして動きませんが、スノーマンは人間的に動いたり歩いたりできるといわれています。映画『スノーマン』でも、しゃべったり空を飛んだりしていますね。海外のスノーマンは、日本の雪だるまよりももっと身近な存在なのです。
雪だるまとスノーマン、作りくらべをしても楽しい
雪だるまとスノーマンの違いをいろいろ紹介してきましたが、いかがでしたか?より人間に近い存在のスノーマンと、だるまのような姿が愛らしい雪だるま。この次、雪が降ったら、ふたつの違いを比べながらお子さまと両方作ってみてはいかがでしょうか。