最近ではマンガや映画の影響もあり、日本のみならず世界でも百人一首がクローズアップされています。お正月の風物詩と思われていますが、百人一首をお正月だけのものとしてしまってはもったいないですよ。今回は百人一首のメリットや、遊びかたについてご紹介していきます。
そもそも百人一首って一体なに?
百人一首の歌かるたは、小倉百人一首という名前の和歌集から作成されたものです。
今から700年以上も昔の鎌倉時代に、公家の藤原定家が100人の歌人の和歌を一首ずつ選んだ、かなりの歴史がある和歌集です。
江戸時代、歌かるたが貴族や大名から庶民にまで親しまれるようになりました。現在では札を相手と速く取り合う競技かるたも普及しています。
百人一首のかるたはどういう作りなの?
読み札には上の句(五・七・五)と下の句(七・七)が、ふりがなつきの漢字とひらがなで書かれていて、さらに歌人の名前、肖像画も描かれています。
取り札には下の句だけがひらがなのみで書かれてあります。
幼児期から百人一首に親しむメリットはあるの?
取り札がひらがなのみで書かれているので、ひらがなを覚えはじめの3歳~5歳くらいのお子さまからでも十分に楽しむことができます。
子どもは勉強としてではなく、遊びで覚えてしまうと吸収がはやい傾向にあるので、百人一首は古典に触れる意味でも、ひらがなの学習としても最適です。
また、読み手の声を集中して聞き取ったり取り札をいち早く探すなど集中力が養われます。
百人一首は学校で学ぶ場合も多いので、幼児期から慣れ親しんでおくと良いでしょう。
百人一首はどうやって遊ぶの?楽しい遊び方は?
まずは百人一首のかるたに触れるという意味で、坊主めくりから試してみてはいかがでしょうか。
坊主めくりとは絵のついた読み札だけをすべて裏返しに積み重ねて、これを順番にめくっていく遊びです。
めくった札が男性であれば、札は自分の手元にためておけます。
女性(21枚)であればもう1枚めくることができます。しかし、坊主と呼ばれている僧侶の絵札(13枚)が出てしまうと、今まで手元にためていた札をすべて捨てなければならないという遊びです。
最終的に手元に札が多く残っている人の勝ちという、簡単ですが盛り上がる遊び方です。
坊主めくり遊んでいるうちに、いつのまにか和歌や人物を覚えてしまうこともありますので、百人一首の導入としては非常におすすめです。
次に一般的にかるたとしての遊び方ですが、いきなり100枚の札で遊ぶのはお子さまにとって数が多すぎるので、最初は10枚くらいから、徐々に20枚30枚と増やしていくのがよいでしょう。
親子で百人一首のかるた遊びを楽しもう
幼児期から百人一首のかるた遊びを通して歴史を感じる古典に触れることには大変大きなメリットがあります。
お正月だけではなく、普段から親子で百人一首を楽しんでみてくださいね。