今、大注目のモンテッソーリ教育。英語学習と合わせた独自のクラスを提供している個人教室に伺い、親子で体験レッスンを受けてきました。実際にやってみたモンテッソーリの個人活動「お仕事」の内容や使った教具など、クラスの内容、感じたことなどをお伝えします。
なぜモンテッソーリ教育?
ジュンナさん:モンテッソーリ教育は、自立を促し、自律も同時に身につけ、個性を伸ばす教育です。教えあいなど、他者への思いやりも大切にします。
レッスンでも、個人で活動することをメインにしています。教具を選んで、自分で「やってみる」と意思表示をして、それを「もういい」というところまでやる。この繰り返しが自己肯定につながり、今後、困難に直面しても自分を信じて進める力になるはずです。そうやって「個性を大切にしていい」と、この未就学の時期に感じることは、すごく大切だと思います。「自分が自分らしくいていい」と認められて思えることが人生の幸せ感につながるのではないでしょうか。
Junna's English Room
英語でモンテッソーリクラス体験!具体的な内容は?
ジュンナさん:モンテッソーリ教育とはどんなものか、親子で触れる機会を提供しています。具体的には、モンテッソーリ教具で自己発達をさせていく体験をお子さんにしていただきます。
幼児期に、五感は目覚ましい発達を遂げますが、その五感を洗練させていく感覚の教具は本当に美しくて、大人も思わず手に取りたくなりますよ。
レッスンの構成は、まず身支度や手洗いをし、モンテッソーリの個人活動へ。休憩後、英語で絵本の読み聞かせや、BBカードなどの一斉活動をし、最後のサークルタイムで英語の歌を歌います。モンテッソーリの時間にも英語の教具を使い、教師から英語での話しかけもします。
※体験時。現在は休憩後、英語の指示で身体を動かし、BBカードなどの一斉活動をし、最後のサークルタイムで英語絵本の読み聞かせや英語の歌を歌っているそうです。
「モンテッソーリ教具」を使った個人活動
筆者の娘は特に「シール貼りのお仕事」を気に入って、次から次へと行っていました。
ジュンナさんからは「シール貼りは指先の洗練に。また、視覚と手の協応の活動で、それを発達させるのが楽しいのですね。丸の大きさに合わせてシールを選ぶのは、もう一つ上の段階ですね」とのこと。
集中して作業を行い、気が済んだら、お片づけをして棚にきちんと戻すのも活動の一つです。
BBカードメソッドって?
特に、力を入れているのは「BBカード」だそう。
「BBカードは、英検3級レベルの文を覚え、応用し、読み、書くにつなげる教材で、中学に入るぐらいまで長く使えます。ビンゴや七並べなどで遊びながら繰り返し64の文を覚えます。想像することや自分で気づくことを大切にします。自分で気づくと忘れないのですね」とジュンナさん。
ゲーム感覚で楽しみながら、英語のリズムや文法からフォニックス、会話の勉強ができて、自分の言いたいことを英語で表現する力を養える子ども向け英語教材です。
なかなか緊張して声が出なかった娘も、これは親しみやすい絵柄で、同じものを発見すると嬉しいのか"same!"と声を出して参加していました。
英語の本の読み聞かせもあり、Spotシリーズを読んでもらうシーンも。知っている絵本が出ると、喜んで声をあげていました。
子ども自身の内的達成感・満足感が大切
ジュンナさん:モンテッソーリ教育では、叱ることは、よほど危ない時以外はしないです。また、褒めることもそれほどしません。子どもが、仕事を完成させた時に静かに「できたね」と言ったり、「いいお目目していたね」と声をかける程度です。
なぜなら、子ども自身の内的達成感・満足感が大切だからです。「褒められるから頑張ろう」のような方向に持っていこうとはしません。褒められるから、が動機だと、褒められないならやらないって方向になってしまうのですね。
最後に
家庭でできる、「おうちモンテ」も注目されていますが、仲間やお友達と接しながら、他者への関わりながら学べるという環境も良いと感じました。機会があれば是非、試してみることをお勧めします!