絵本の読み聞かせはできるけれども、図鑑はどうやって読んであげればいいのかわからないと悩んでいる人は多いです。図鑑を物語のように読み聞かせても子どもは食いついてこないでしょう。図鑑の読み聞かせのコツを知って、子どもの「もっと知りたい」を育ててあげましょう。
子どもの好奇心を育てる!図鑑の選び方
子どもの興味は特別な体験をしなくても、いつもの遊びの最中や公園での散歩、テレビ番組など、ささいなことから芽を出します。パパママは、普段からアンテナを張っておき、子どもの興味の向かう先をキャッチしたいものです。
とはいえ、今のところ何に興味が強いか分からない……という場合もありますよね。そんなときは、「生き物」「昆虫」「乗り物」といった1つの分野に絞った図鑑ではなく、子どもが興味を持ちやすい内容をテーマにしたものを選ぶのもおすすめです。
たとえば、子どもの疑問に答えるものや季節、数や形をテーマにしたものなど、さまざまな切り口で子どもの知的好奇心をくすぐってくれます。
図鑑を読み聞かせる5つのコツ
1.すべての文字を読み聞かせようとしない
昆虫の図鑑を例に説明します。子どもが昆虫の大きさに興味を持っていれば体長、住んでいる場所を知りたければ住みかについてだけを読めばいいのです。子どもと会話をするように情報を伝えると、親子の時間を楽しむことができますよ。
2.子どもが読んでほしい部分から読む
電車が好きな子どもは、のりもの図鑑の電車のページだけを繰り返し読んでほしいと言うこともあるでしょう。そのときは、「もう何回も読んだでしょ」なんて答えないで、満足するまで読んであげてくださいね。繰り返すことで、知識がしっかりと定着します。
3.おでかけやイベントにあった図鑑を読み聞かせる
監修:長谷川康男
出版社:小学館
カナダで暮らす筆者は、息子に日本の年中行事の知識を身につけてもらうために、行事の前には「きせつの図鑑」を読み聞かせします。9歳の息子が2歳半のときから愛用しています。たとえば、お正月前には、日本のお正月の食べ物や飾りにはどんなものがあるのかを毎年確認するのです。そして、カナダでもできることは実践して、息子が日本の文化を体験できるようにしています。
また、飛行機に乗る前には「のりもの図鑑」、散歩の途中でめずらしい鳥を見かけたら「とり図鑑」を読みます。おでかけと図鑑を連動させることで、実体験をより強く印象づけることができるのです。
4.子どもの質問にきちんと答える
5.図鑑の写真や絵を見るだけでもOK
はじめての図鑑におすすめ
著者:西片拓史(絵)
出版社:学研
筆者は、はたらく車が好きだった息子が1歳のときに、はじめての図鑑として「のりもの」を購入しました。しかけをとても気に入って、開け閉めをひたすら繰り返していました。何十回もしかけで遊びましたが、厚紙なので破れていません。
はじめのうちは、しかけで遊び、のりものの写真を見るだけでした。けれども、成長とともに、図鑑に何が書いてあるのかを知りたいという気持ちが息子に芽生えてきました。このシリーズは「どうぶつ」、「うみ」、「きょうりゅう」も息子が興味をもったタイミングで購入しました。
動物好きの子どもにおすすめ
著者:三浦慎悟(指導・執筆) 成島悦雄(指導・執筆) 伊澤雅子(指導・執筆) 吉岡 基(監) 室山泰之(監) 北垣憲仁(監) 田中豊美(画)
出版社:小学館
文章も多く、より詳細に解説されているため、調べる図鑑としての機能が満載。長く使える点も魅力です。
また新版には、120分ものボリュームあるオリジナルDVDが付録としてセットになっています。面白い映像や迫力あるシーンは、子ども向けだけではなく、大人も夢中で見てしまうクオリティの高さ。図鑑もDVDも、親子で何度も繰り返し見て楽しめる1冊です。
英語も一緒に学ぶのにおすすめ
著者:はらぺこめがね (絵) 山田 タクヒロ (絵)
出版社:小学館
現在は、「いきもの」「たべもの」「のりもの」の3つのシリーズが展開中です。
見出し語の下に、英語での表記とカタカナでの発音ガイドつき。特設サイトでは、英語教育番組でおなじみのエリック・ジェイコブさんによる音声を聞くことができ、生きた英語に触れることができます。
図鑑の活用方法を知るのにおすすめ
著者:親野 智可等
出版社:あさ出版