インフルエンザ等の感染症を予防し、健康に過ごすために手洗いうがいは大切。乳幼児期のうちに習慣づけて正しい衛生観念を育てたいですね。就学前には手洗いうがいを生活習慣にしましょう。子どもが嫌がらずに、楽しく手洗いうがいができるようになる習慣づけのコツのご紹介です。
子どもを守る!手洗いうがいの習慣づけ
手洗いうがいの習慣づけは0歳から始められます。早いうちに身につけさせれば、一生にわたって我が子を感染症から守ってくれるでしょう。
石けんを使った正しい手洗いで、90%以上の菌・ウィルスは洗い流せます。しっかり泡立てた石けんで少なくとも30秒以上しっかり洗ってください。できればその後アルコールジェル等で殺菌すれば万全。
うがいは喉の粘膜を乾燥から防ぐことで、免疫力の低下を防ぎます。手洗いとセットで行うことで感染症を未然に防ぎましょう。
やる気を引き出す声かけ方法
1歳後半~2歳を過ぎると子どもの意思もはっきりしてくるので、手洗いうがいを嫌がることもあります。「手洗いうがいしなさい」「やらないと病気になるよ」など、命令・脅し口調は反抗してしまう可能性が高くなります。
どうしても嫌がってしまう場合は、自尊心をくすぐるのもおすすめ。
「ママ、○○ちゃんのぶくぶく見たいな」
「○○くん、手洗い上手なんだってね。パパにも見せて」
など、子どものやる気を引き出す言い回しに変えてみてください。
嫌がって大泣きする場合は、お気に入りのぬいぐるみ・人形を使うのも◎。ぬいぐるみ・人形をパペットのようにして「うがい手洗い一緒にやろうよ」などと呼びかけてみましょう。子どもの気持ちの切り替わりが早いので、急いでいる場合にもおすすめです。
ママ・パパが一緒に洗う
手洗いうがいは早いうちにパパママと一緒にはじめましょう。行動の意味を教える前に、ルーチンワークとして覚えさせることが大切。習慣になれば、面倒がらずに自然と行えるようになります。
手洗いは泡をたくさんつけて子どもの手を包みながら洗ってあげましょう。泡のもこもこ感とパパママと一緒にいられる安心感で手洗い時間を楽しく感じるはず。
うがいが上手にできない場合は、口に水を含ませて吐かせるだけOKです。無理せず親子で楽しみながら行いましょう。
楽しくなるアイテムを洗面所に♪
たとえば次のようなアイデアがおすすめ。
■石けん・液体石けんを可愛いもの・カラフルなものにする
■うがい用コップを子どもの好きなキャラクターものにする
■子どもの専用のタオル(自分で選ばせると◎)を準備する
■泡立てネット・つめブラシなど「作業できる」アイテムを置く
■手洗いカレンダーを洗面所の近くに。洗い終わったらごほうびシールを貼らせる
外から帰った時、洗面所に直行したくなるお気に入り・お楽しみがあれば、ママやパパの声かけなしで手洗いうがいができてしまうかもしれません。
適当洗いを防ぐには「歌をうたう」
童謡・アニメソング・CMソング……何でも良いので子どもがお気に入りの曲をうたいながら洗います。短い曲の場合は繰り返し歌えばOK。ママ・パパも一緒にうたうとより効果的です。
また、遊びに夢中の時やおやつ前など、楽しい時ほど子どもの手洗いは雑になりがちです。水でさっと洗う、石けんをつけて10秒ぐらいで洗い流す、洋服で手を拭いてしまう……ということがないよう、就学前まではときどき手の洗い方をチェックしたほうが良さそうです。
習慣づけの近道は「いっぱい褒める」
つい怒ってしまいたくなりますが、まずは手洗いうがいをしたことを褒めてあげましょう。
「お水上手にペーできたね」
「お手手ピカピカだね!」
とその都度こまめに褒めてあげることで達成感を感じ、自己肯定感も高まります。
「うがい手洗いをするとママ・パパが喜ぶ、褒めてくれる」とすりこまれることで、うがい手洗いの習慣づけもよりスムーズに進むでしょう。