赤ちゃんがはじめて迎える冬。体温調節機能が未熟な赤ちゃんにとって暖房器具の選び方は重要です。赤ちゃんがいる子育て世帯におすすめの暖房器具とはどのようなものでしょうか。子育て中も安心して使える、赤ちゃんに優しい暖房器具の選び方をご紹介します。
赤ちゃんがいる家庭必見!暖房使用時の注意点
生後8カ月を過ぎる頃まで体温調節機能は未熟です。おおむね2歳くらいまでは大人が体温管理をしてあげましょう。
冬は室温20℃~23℃を保つ
暖房器具を使う際は、手足が冷たくならず、背中やお腹が温かさを保てる「20℃~23℃」の設定温度がおすすめです。
服装や体調によって、適温も変わります。背中やお腹が汗ばんでいないか、手足が冷えて赤くなっていないか、「見て」「触れて」確認してあげましょう。
湿度40%~60%キープでご機嫌・元気!
・ウィルスや菌による感染症を防ぐ
・ダニ、ハウスダスト、カビ等が増えるのを防ぐ
この3つを両立させる湿度は40%~60%。
湿度が低すぎるとウィルスの活動が活発になります。目・喉・皮膚が乾き免疫力も下がるので、感染症にかかりやすくなる可能性が高くなるでしょう。暖房器具による乾燥が気になる場合は、加湿器の使用がおすすめです。
逆に、湿度60%を超えると、部屋・寝具にカビ・ダニが発生しやすくなります。温度とあわせて、適切な湿度が保てるよう注意してください。
就寝中のつけっぱなしに注意
赤ちゃんは手足で熱を発散します。布団をしっかりかけて、暖房をつけた状態は思った以上に熱がこもることも。「汗をかいて風邪を引く」「湿度が下がって喉を痛める」ことがないよう、ママ・パパの管理のもとで、適切に暖房器具を使いましょう。
効率よく部屋を暖める!賢い暖房の使い方
暖めたい部屋を決め、ドア・ふすまなどをしっかり閉めましょう。暖気が集中し、短時間で部屋が暖まります。
暖房器具をつけると、暖かい空気は天井の方にいきます。「足元がいつまでも寒い」「設定温度を上げているのに部屋が暖まらない」と感じる場合は、扇風機やサーキュレーターを使って空気を攪拌しましょう。設定温度・強度を上げなくてもすぐに適温になるので、省エネにもなります。
「安全&空気を汚さない」赤ちゃん向け暖房器具
・事故や怪我につながらない安全なものである
・一酸化炭素中毒の危険がない、空気を汚さないものである
はいはい・つかまり立ちの赤ちゃんがいても安心して使える暖房器具は3種類です。
1.快適温度をキープ!広い空間を暖めるエアコン
設置場所が赤ちゃんの手が届かない高い位置なので、いたずらによる怪我の心配もありません。リモコンは1歳児が踏み台を使っても届かない高い場所におきましょう。
2週間に1度程度のフィルター掃除で、きれいな空気と高い暖房効率をキープできます。
2.冷えやすい足元からポカポカ♪床暖房
床暖房は大きく分けて2種類になります。「熱源が電気の電気ヒーター式」と「ガス・灯油・電気で熱せられた温水を熱源とする循環式」です。床下の構造・コストに合わせて選びましょう。
3.換気不要!優しい暖かさのオイルヒーター
オイルヒーター表面が火傷をするほどの高温にならないのも安心です。長時間触り続けないかぎり、火傷のリスクは低いでしょう。
お手入れも簡単に拭くだけでOK。音も静かなので赤ちゃんを起こしたくない場合にもおすすめです。
夜中の寒さ対策に使えるグッズ
湯たんぽ
昔ながらで安全性の高い暖房アイテムのように思われがちですが、赤ちゃんの身体に湯たんぽが長時間触れていると、その部分が低温やけどをしてしまう危険性があります。新生児は皮膚が非常に薄いため、特に注意が必要。布団が温まったら湯たんぽを取り出すことをおすすめします。
触れない場所で使う場合には、お湯漏れがないようタオルなどでカバーをして対策しておくと安心です。
スリーパー
このとき、スリーパーが大きすぎて顔に覆いかぶさらないように注意して使いましょう。購入する際には、首回りや肩口のサイズを確認することをおすすめします。
赤ちゃんに不向きな暖房器具
・暖房器具そのものが高温になるもの
・排気が出て、換気をしないと一酸化中毒のおそれがあるもの
石油ストーブ・ファンヒーター・電気ストーブ(ハロゲンヒーター等)は、安全面からおすすめできません。使う際は柵やゲージを利用し、保護者の監督の下で注意して使いましょう。
暖房にかかる電気代を節約するコツ
電源のON/OFFの切り替えを必要最低限にする
風量を自動設定にする
強風だと暑すぎる・弱風だと寒くなるなど、その都度風量を調整していると無駄な電気を使ってしまうことに。自動設定で地球にもお財布にも優しい生活を意識してみましょう。
設定温度を1度下げる
断熱シートを活用する
暖房器具を利用して元気に冬を乗り越えよう
赤ちゃんは外気温に応じた体温調整ができません。寒い日は無理せず暖房器具を利用して、健康で快適な冬をお過ごしください。