2017年10月19日 公開

子どものお気にいりのおもちゃ+αで遊びが続く、広がる!

子どもの「遊ばせ方がわからない」「遊びが続かない」。第一子を子育て中だと特に、そんな悩みを抱えてしまうことが多いもの。そこで、持っているおもちゃにちょっとした工夫を加えることで、ぐんと遊びが広がるアイデアを保育士がお伝えします!

子どもの「遊ばせ方がわからない」「遊びが続かない」。第一子を子育て中だと特に、そんな悩みを抱えてしまうことが多いもの。そこで、持っているおもちゃにちょっとした工夫を加えることで、ぐんと遊びが広がるアイデアを保育士がお伝えします!

おもちゃで全然遊んでくれない……

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保育士をしていると、園の保護者や子どものいる友人からたびたび「おもちゃで全然遊んでくれない」「子どもと遊ぶのがうまくいかない、続かない」なんて声を聞きます。

うん、うん、分かります。せっかく準備したおもちゃで遊んでくれないのはがっかりしますよね。はじめは楽しんでいても、すぐに遊ばなくなってしまうというのもよくあることです。私も新人保育士の頃は、遊びをどうやって続けたらいいのかさっぱり分かりませんでした。

よくいわれるのは「子どもは勝手に遊ぶもの」。そのとおり、子どもたちは遊びの天才でもあるのですが、最初はやっぱり遊び方が分からないものなんです。何だかんだで人間、経験がものをいう。ですから、パパ、ママがはじめをちょっとリードしてあげると子どもの遊びが広がって続くようになりますよ。

というわけで、今回は一人遊び、大人との一対一遊びの段階にぴったりな、「子どもと遊ぶの苦手!」な方にもチャレンジしやすい、おもちゃに+αして遊びを楽しむ方法をご紹介したいと思います。

お気に入りおもちゃにプラスプチストーリー

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今回は、子どもが握りしめて離さない大好きな小さいおもちゃで遊んでみようと思います。ミニカー、ぬいぐるみ、ミニチュアの動物、ブロックの1ピースなど。子どもって、なぜそれを??と思うような意外なものがお気に入りだったりしますよね。でも気に入っていれば何でもいいのです。

プチストーリーといっても難しいことは何もありません。「○○ちゃんこんにちは。あら、お友達のぞうさんと一緒なのね、ぞうさんもこんにちは」。大抵の方はやったことがあると思うのですが、おもちゃを擬人化して話しかけましょう。それから「お散歩してのどかわいたでししょ。お水どうぞ」なんていって、ちょっとした流れを作ってあげます。このちょっとした流れがプチストーリーです。

プチストーリーを遊びや生活の流れの中でちょこちょこと重ねていくと、お気に入りのおもちゃでの遊びに次の展開が広がります。1歳ちょっと前~1歳になったばかりの子どもさんでも、まだ言葉がでてなくても大丈夫。楽しんでくれますよ!

おもちゃにプラスハンカチで簡単ごっこ遊び

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次はぞうさんとのプチストーリーを楽しみつつ、ワンアイテムプラスしてごっこ遊びを楽しみましょう。登場するのは頼もしいハンカチ!お布団に車にバスに、ブランコにと変身させて遊ぶことができます。

「ぞうさんもお布団でねんねだね」「車にのっておかいもの出発!」など必ず言葉もそえるのがポイントです。そうすることで、寝かしつけのまねをしたり、実際の車に興味を持ったり、おもちゃ以外にも生活の中でいろんなものに目が行くようになります。

ハンカチはいろいろな遊びに使えるので遊び用に一枚あるとおすすめです!

おもちゃにプラス手作りアイテム

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さて、一緒にたっぷり遊んだら、今度はひと手間かけてみませんか?画用紙があればあっという間にできちゃう、お手軽サバンナです。ぞうさんがお水を飲んだり水遊びしたり、お散歩したりできます。

【用意するもの】
<材料>
画用紙(緑1枚・青系1枚)
<道具>
はさみ
のり(セロハンテープでもOK)

これに興味を持ってくれたらしめたもの(笑)。ひとり遊びも充実しますよ。保育園の2歳児クラスで楽しんだときは画用紙を長くつなげてあげました。そうすると、それぞれのテリトリーができてじっくり遊べていたので、きょうだいがいるお宅でも使えると思います。

ミニカーなんかであれば、道路と駐車場で色分けして作ってあげるといいですね。

「遊びが続く」とは?

実は、遊びが続くということは、ひとつの遊びで長時間遊ぶということではなく、その遊びがこどもの中で展開しているということなんです。

長い時間遊べるのは、それなりに経験を積んで遊びの材料を獲得しているということ。小さな子どもたちがその材料を集めるには、大人の働きかけや言葉が必要です。

子どもと遊ぶのがちょっと苦手、という方でも、おもちゃプラスαであればきっと試しやすいはず。子ども自身の満足感もずいぶん違うと思うので、親子の時間をぜひ楽しんでみてください。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

いわいざこまゆ
いわいざこまゆ

イラストレーター・造形作家です。7年間の保育士勤めを経て、主に保育の専門誌や書籍でイラストやまんがを描いたり、保育のための造形やアイデアを発表しています。現在も、近所の保育園に助っ人保育士として時折出没します。著書に「まゆ先生の保育な毎日」(世界文化社)「縫わずにできる手作り衣装BOOK」(メイト)「おりがみよくばり百科」(ひかりのくに/津留見裕子・池田かえる共著)他。鹿児島県出身。神奈川在住。