子どもの「遊ばせ方がわからない」「遊びが続かない」。第一子を子育て中だと特に、そんな悩みを抱えてしまうことが多いもの。そこで、持っているおもちゃにちょっとした工夫を加えることで、ぐんと遊びが広がるアイデアを保育士がお伝えします!
おもちゃで全然遊んでくれない……
うん、うん、分かります。せっかく準備したおもちゃで遊んでくれないのはがっかりしますよね。はじめは楽しんでいても、すぐに遊ばなくなってしまうというのもよくあることです。私も新人保育士の頃は、遊びをどうやって続けたらいいのかさっぱり分かりませんでした。
よくいわれるのは「子どもは勝手に遊ぶもの」。そのとおり、子どもたちは遊びの天才でもあるのですが、最初はやっぱり遊び方が分からないものなんです。何だかんだで人間、経験がものをいう。ですから、パパ、ママがはじめをちょっとリードしてあげると子どもの遊びが広がって続くようになりますよ。
というわけで、今回は一人遊び、大人との一対一遊びの段階にぴったりな、「子どもと遊ぶの苦手!」な方にもチャレンジしやすい、おもちゃに+αして遊びを楽しむ方法をご紹介したいと思います。
お気に入りおもちゃにプラスプチストーリー
プチストーリーといっても難しいことは何もありません。「○○ちゃんこんにちは。あら、お友達のぞうさんと一緒なのね、ぞうさんもこんにちは」。大抵の方はやったことがあると思うのですが、おもちゃを擬人化して話しかけましょう。それから「お散歩してのどかわいたでししょ。お水どうぞ」なんていって、ちょっとした流れを作ってあげます。このちょっとした流れがプチストーリーです。
プチストーリーを遊びや生活の流れの中でちょこちょこと重ねていくと、お気に入りのおもちゃでの遊びに次の展開が広がります。1歳ちょっと前~1歳になったばかりの子どもさんでも、まだ言葉がでてなくても大丈夫。楽しんでくれますよ!
おもちゃにプラスハンカチで簡単ごっこ遊び
「ぞうさんもお布団でねんねだね」「車にのっておかいもの出発!」など必ず言葉もそえるのがポイントです。そうすることで、寝かしつけのまねをしたり、実際の車に興味を持ったり、おもちゃ以外にも生活の中でいろんなものに目が行くようになります。
ハンカチはいろいろな遊びに使えるので遊び用に一枚あるとおすすめです!
おもちゃにプラス手作りアイテム
【用意するもの】
<材料>
画用紙(緑1枚・青系1枚)
<道具>
はさみ
のり(セロハンテープでもOK)
これに興味を持ってくれたらしめたもの(笑)。ひとり遊びも充実しますよ。保育園の2歳児クラスで楽しんだときは画用紙を長くつなげてあげました。そうすると、それぞれのテリトリーができてじっくり遊べていたので、きょうだいがいるお宅でも使えると思います。
ミニカーなんかであれば、道路と駐車場で色分けして作ってあげるといいですね。
「遊びが続く」とは?
長い時間遊べるのは、それなりに経験を積んで遊びの材料を獲得しているということ。小さな子どもたちがその材料を集めるには、大人の働きかけや言葉が必要です。
子どもと遊ぶのがちょっと苦手、という方でも、おもちゃプラスαであればきっと試しやすいはず。子ども自身の満足感もずいぶん違うと思うので、親子の時間をぜひ楽しんでみてください。