2017年10月19日 公開
新・家庭教育論言葉

【幼児期からの読書習慣】読書通帳で子どもの読書意欲をアップ

全国の図書館で導入されつつある読書通帳。専用機械に読書通帳を通すと読書履歴を記録できるもの、利用者が直接記入するもの、図書館側から印字された読書履歴シールを通帳に貼るものなど形式はさまざま。子どもの読書習慣をつけるきっかけにもおすすめです。

全国の図書館で導入されつつある読書通帳。専用機械に読書通帳を通すと読書履歴を記録できるもの、利用者が直接記入するもの、図書館側から印字された読書履歴シールを通帳に貼るものなど形式はさまざま。子どもの読書習慣をつけるきっかけにもおすすめです。

読書通帳とは?

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OoddySmile Studio/shutterstock.com
「いつ、どのような本を借りたのか」
読書通帳は図書館利用者の貸出履歴を一目でわかる形で記録できる通帳です。全国の公共図書館・学校図書館で導入が増えています。

読書通帳のシステムは自治体によって違います。銀行のATMの通帳記入同様、専用の読書通帳機に通帳を入れるシステムなら小さい子も簡単に利用できるでしょう。読書履歴を利用者が直接記入するシステムは、ひらがなや日付の考え方の学習きっかけにもつながりそうです。

記帳方法はさまざまですが、小さい子どもからお年寄りまで手軽に利用できる読書通帳。借りた本の冊数を目に見える形にすることで、図書館利用者の読書意欲を高めます。

「読書通帳システム」導入の意味

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「幅広い世代に図書館に興味を持ってもらいたい」
「図書館利用者の読書意欲を高め、利用回数を増やしたい」
という思いから、読書通帳システムを導入する自治体・学校は多いです。

少子高齢化と人口減少・地方の過疎化が進むなか、地域によっては利用者減少に悩む公共図書館も少なくありません。子どもの活字離れによって、授業時間外の利用がほとんどない学校図書館も増えています。

図書館はできるだけ多くの人に利用されることに存在意義があります。
公共図書館の役割は「図書館の利用者を増やすことで、地域住民の教養・文化レベルの向上を目指す」こと。学校図書館であれば「読書習慣を付けさせ、学力向上を目指す」ことで国の知力を育てる役割を担っています。

読書通帳システムで図書館の利用者数を増やすことは、地域活性化はもちろん、国民の知力向上にもつながるでしょう。

どんな読書通帳があるの?代表的な3タイプ

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1.簡単操作で記帳できる読書通帳機

銀行の通帳記帳機と同様、通帳を入れるだけなので小さい子どもも利用可能です。子どもも使えるように銀行の機械よりは小さめにつくられています。大人気分を味わえるので喜んで記帳するはず。省スペース型の卓上型読書通帳機もあります。

2.利用者が手書きで読書履歴を記入

昔の図書館カードのように、貸出日・本タイトル・作者名等を利用者が自ら記入する形式です。子どもの場合、手書きで文字を記入することで文字・数字の練習にもなります。何より自筆の読書通帳には愛着がわくはずです

3.印字されたシールを通帳に貼る

通帳に図書館が発行する「読書履歴シール」を貼っていく形式です。薬局のお薬手帳のような手軽さがあり、シール貼りが大好きな小さい子からも人気です。失くさないためにもその都度シールを貼りましょう。

なお、通帳のデザインは自治体・学校ごとに自由に作ることが可能です。市・町の特産品やキャラクターなどをデザインに取り入れているところも多く、見た目にも楽しめます。

読書通帳が子どもに与える4つのメリット

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1.小さいうちからの読書の習慣化

本に興味がない小さい子も、自分専用の読書通帳には興味を持つはず。まずは読書通帳に記帳することを楽しませましょう。

子どもの脳は新しい刺激をどんどん吸収していきます。読み聞かせから始める読書は五感に刺激を与える良・脳トレです。乳幼児のうちに読書習慣をつけることは、子どもの人生の糧となるでしょう。

2.読書履歴が「貯まって」いくことで達成感を得られる

増えていく読書履歴は頑張って読書した証。目に見える通帳の形で残せるからこそ達成感を感じ、自己肯定感も高めることができます。

3.本の内容から成長がわかる

本を読めば読むほど脳に「貯金」が増えていきます。それにともなって情緒の安定・思いやりの気持ち・協調性等も育まれているはず。また、子どもの成長と共に借りる本のレベルも上がります。子どもの成長記録として残しておくとよいでしょう。

4.返却もれを防ぐ

「借りたものはきちんと返す」
社会のルールだからこそ、小さいうちから教えておきたいことです。本を丁寧に扱い、期日までにきちんと返すことを繰り返し行うことは道徳心を育てます。

読書好きな子に育てる活用術

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wong sze yuen/shutterstock.com
通帳に本が増えるたびに、パパママも一緒に喜びましょう。特に就学前の0~6歳は、親に褒められ、認められることで強く自己肯定感を感じます。自己肯定感を高めることは、向上心・忍耐力・共感力も育てることにもなるのです。

1.本を借り、読む(あるいは読み聞かせてもらう)

2.通帳に読書履歴が増える

3.親が喜び、褒めてもらえる

1~3の繰り返しで読書=幸福感をすりこむことで、無理なく読書を習慣化できるはずです。

親子・兄弟で読書通帳を作ろう

読書通帳は、子どもだけではなく親も一緒に作りましょう。パパやママとおそろいの通帳があれば、気分も盛り上がります。読書意欲もいっそう増すかもしれません。また、兄弟と一緒に作ることで競争意識が芽生え、自然と借りる冊数も増えます。家庭内で読書する人が増えることで、日常的に読書するようになるはずです。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。