お子さんが生まれたときのこと、覚えていますか?その日の風景やうれしかった気持ちをあらたまって子どもに伝える機会は、なかなかないもの。子どもの自己肯定感を育むためにも、生まれた日について話すことを毎年のお誕生会の習慣にしてみませんか?
「ただ、その存在が愛おしい」という思い
子どもが成長するにつれ、私たち親は、「寝返りができた」「靴が自分で履けた」「ごめんなさいが言えた」といった行為に対して、褒めることが増えるのではないでしょうか。
赤ちゃんのときのように、ただ存在しているだけで褒めるということが、圧倒的に減ってしまうようです。
生まれたときの話は、自己肯定感を育む
最近話題となっている、自己肯定感……。
自分が愛されている、自分は大切な存在だと「自分の価値」を認める感情を育むのは、特に幼少期に、自分の存在を認められる経験をしているかどうかがとても重要だと考えられています。
誕生日の主役であるお子さんにとって、自分が大切な存在だと認識するためにも、生まれた時の話はとても有効です。
シュタイナーでも……お友だちを認め、心から祝う
どの子どもたちも、家族の喜びや、その情景が詰まったストーリーに真剣に聞き入ります。どの子どもも、みんな誕生するときに喜ばれ、愛されているのだという思いは、子どもの存在を肯定することにつながるようです。
生まれたときの話はどんなことを書いたらよい?
妊娠中にお出かけした場所や、楽しかったこと、待ち望んでいたワクワクした気持ちなどを含めてもよいでしょう。
【お子さんが大切な存在である】ということを伝えられるような内容がよいですね。お話しや手紙のように書いて、毎年お祝いの席で読み上げ、みんなで当時の喜びを思い出すことは、なによりのお誕生日プレゼントになることでしょう。
迷ったらこんな本を参考に
著者:長野 ヒデ子(さく)
出版社:童心社
期待と不安が入り混じったはじめての出産を前にしたママが読んでももちろん感動的ですが、ちょうど生まれた日についてこんな風にわが子にお話して聞かせたらよいのかも……、と参考にできる絵本です。
著者:浜田 桂子(作・絵)
出版社:福音館書店
こちらの絵本は今回のテーマと同じく、6歳のお誕生日を迎えるわが子「あやちゃん」に、うまれたときのお話をママがしてあげる、というもの。
生まれた日についてどんな風に話せばよい?と悩んだら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後に
それでも、子どもたちはかけがえのない存在であることは、私たち親が伝え続ける必要があるように思います。自己肯定感が育った子どもは、自信を持って行動でき、他人を大切にすることができるそうです。
ぜひ、次回のお誕生日から、取り入れてみてはいかがでしょうか?