暗く寒い冬。日本に住んでいる方の中には、スペインは年中暖かいと思っている方もいらっしゃるようですが、実際は雪も降る地域も多くあります。そんな冬になぜか心がうきうきするのがクリスマスシーズン。さて、スペインの子どもたちはどのようにクリスマスを過ごすのでしょう?
1日1粒チョコレートを食べながらクリスマスを待つ
この時期、スーパーでは小さなチョコレートが24個隠されたアドベントカレンダーが人気。子どもたちは、12月1日からひとつずつチョコレートを食べてはクリスマスを待ちます。そして頭の中はプレゼントのことでいっぱい。
クリスマス・イブは家族で夕食にご馳走を食べ、サンタクロースが来る家では、翌朝プレゼントを見つけた子どもたちが歓声をあげます。
クリスマスプレゼントを届けに来るのは東方の三賢王
実は、スペインの伝統では子どもたちにプレゼントを届けに来るのは、ラクダに乗った東方の三賢王なのです。それも1月5日の夜に……。
今では、サンタクロースも三賢王も両方やって来る家が多いようですが、親の方針でどちらか片方のこともあります。
2回もプレゼントが届く子どもたちは幸せですね。
移動遊園地はクリスマスシーズンの風物詩
おやつには、チュロスとホットチョコレートが定番。クリスマス休暇のちょうど中間にあたるのがお正月です。
子どもたちは大晦日の夜をやはり家族と過ごし、12時の12回の鐘に合わせて12粒のブドウを食べて新年を迎えます。
スペイン中の子どもたちが目を輝かせる三賢王パレード
その夜プレゼントを届けに来てくれるであろう三賢王に、目を輝かせて手を振ります。パレードではお菓子が大量にばらまかれるので、これをもらうのも楽しみのひとつ。
クリスマスの〆はロスコン・デ・レジェス
中には陶器の小さな人形と、乾燥そら豆が隠されています。人形が当たれば菓子パンにのっている王冠をかぶり、その日は1日王様に……。そして、そら豆が当たった人はロスコン代を払うというルールがあるのですよ。