子どもには正しい金銭感覚を身につけ、上手にお金を使える大人になってほしいもの。では、子どもの早期のお金教育として取り入れたい「お小遣い」の工夫とは?「2年間で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿ブログ」を運営する筆者が、その体験を元にコツを紹介します。
子どもにお小遣いは与えていますか?
子どもはお小遣いをもらうことで、
・欲しいものが何でも買えるわけではないこと
・お金は計画的に使わなければすぐになくなってしまうこと
・値段の相場
など、将来のお金の計画性や金銭感覚を学ぶことができます。
でも、いくら渡せばいいの?うまく使えているの?効果的に使わせる方法はあるの?など、たくさんの疑問が浮かんできますね。
子どもには計画的にお金をつかえる大人になってほしいもの。子どものうちにお金の使い方を身につけ、正しい金銭感覚を養うためにはどのような工夫をしていけばよいのでしょうか。
子どものお小遣いの金額の決め方
わが家の一例でいうと、小学校高学年の子どものお小遣いは洋服代込みにしています。洋服代が含まれているので、一般的な子どものお小遣いの金額より多めです。オシャレが気になる年頃なので、たくさん洋服を買いたいと思っているようです。ファンシー文具も大好きです。しかし、お小遣いは洋服代込みなので、ファンシー文具を買いすぎると洋服が買えません。子どもは、欲しい洋服を買うためにファンシー文具を買うのは控えめにするなど、使い方を工夫している様子です。
このように使い方の工夫をする機会を与えられるような金額にするのも、ひとつの方法です。
親子で話し合い、納得のいく金額が決まるといいですね!
子どもと考えるお金の使い方
大切なことは、子どもに「お金について考えさせる機会を与えることができているか」を振り返ることです。
お小遣いでなんでも好きなものを買いなさいと自由にしすぎるのはNG。一緒に買い物にいって、どうしたらうまくお金を使えるか、買ったものは何かについて振り返ってみてくださいね。同じ商品でも、これは高すぎる安すぎる、品質は値段に見合っているか。面倒でなければお小遣い帳をつけさせるのもいいですね。
少しでも安いものを買うことを強制したり、そんなことにお金を使うなんてもったいない!と否定してしまうのもNG。子どもは、安いものがいいものと考えたり、お金は使ってはいけないものととらえがち。お金は気持ちよく使うものという意識を育てましょう。
お金の役割について考えてみる
お金とは、社会を循環しているものです。
農家で作られた野菜がスーパーに並び、それを買うことで、農家の方やスーパーの経営者の利益になります。みんながお金を使わなくなったら、世の中は不景気になり、お給料も下がってしまいますよね。
自分が出したお金が巡り巡って自分のお給料になる。お金を使うということは、のちのち自分にかえってくるだけでなく、経済をささえる原動力にもなっていることを子どもにも伝えましょう!
大人もお金について見直そう
「野菜が高すぎる!」「お金を大切にするなんて卑しい人間のすることだ」「お金持ちになりたいなんて思ってはいけない」「贅沢がしたいなんてわがままだ」「お金なんて貯められるわけがない」「うちは貧乏なんだから」「そんなことをする余裕はない」
そのようなお金に対する親の考え方をそのまま子どもは引き継ぐことが多いようです。「親が安いものしか買ってはいけないと言っていたので、高いものを買うのに罪悪感があります」という大人も意外と多いのです。お金にたいしてネガティブな感情を植え付けないように大人も配慮する必要があります。
子どもをお金上手な大人にするために
正しく使えば、お金はとても有効なもの。ダラダラと散財するのではなく、効果的に欲しいものにお金を使う習慣を親子で身につけたいものですね!