いま話題のナチュラルクリーニングとは、約20年前にアメリカからやってきた、環境にも人にも優しいお掃除方法です。ナチュラルクリーニング歴約15年の筆者が、ナチュラルクリーニングとは何か、クリーニングの方法をはじめての方にも分かりやすく解説します!
ナチュラルクリーニングとは?
ナチュラルクリーニングの基本は汚れの「中和」。汚れには酸性のものとアルカリ性のものがあり、そのどちらであるかによって素材を選びます。
使われる素材はいろいろありますが、重曹、酢、石けんの3つの基本素材ではじめ、慣れてきたら別のものを加えるのがおすすめ。
それでは、それぞれ使い方をご紹介しましょう。
酸性のパワーですっきり!:酢
使用するお酢は、米酢でも、ワインビネガーやアップルビネガーでも、なんでも大丈夫。ですが、必ず酢100パーセントのものを使ってください。
また、醸造用アルコールから作られるホワイトビネガーは、お値段もお手頃、香りもマイルドでおすすめです。寿司酢やフレーバー酢など、別の原料が加えられているものを使うとベタベタしてしまうので、こちらはお食事用に。
酢と同量の水で希釈したものをスプレーボトルに入れて汚れにふきかけ、ボロ布でふき取りましょう。
お菓子に使うだけなんてもったいない!:重曹
炭酸水素ナトリウム、ベーキングソーダとも呼ばれ、お菓子の膨らし粉や整腸剤としても使われています。
汚れに直接ふりかけ、湿ったスポンジやブラシでこする方法が簡単です。その後、ビネガー水で残った重曹を中和させボロ布でふきとればきれいさっぱり!
重曹にはグレードがあり、下に行くほどグレードが低くお値段もお手頃になります。
(※汚れ落ちに関してはグレードによる違いはありません。)
1-薬局で販売している薬用
2-スーパーの製菓コーナーなどにある食用
3-お掃除用としてよく販売されている工業用
シンプル・イズ・ベスト!:石けん
液体、粉末、固形の3タイプありますが、どれを使っても問題はありません。ただし成分に「石けん」という文字がない場合は、たとえ「ナチュラル」「自然に優しい」などの記載があっても合成洗剤になるのでご注意を。
粉石けんや固形石けんの場合、漫画家の赤星たみこさんが命名された「トロトロ石けん」が使いやすいのでおすすめです。
【トロトロ石けんの作り方】
1.固形石けんの場合は石けんをおろし金でおろす
2.粉石けんに40~60度のお湯を少しずつ入れ混ぜ、溶かす
3.冷えるとトロトロに
基本は粉石けん大さじ1に対してお湯100ccが目安ですが、お好みでお湯の量を増減して下さい。
ナチュラルクリーニングに香りをつけたいとき
アロマオイルは合成香料使用のものもあるので、「精油」「エッセンシャルオイル」「ピュアオイル」と表記されたものがおすすめです。
お酢のにおいも精油を加えることで和らぎます。
おすすめの香りはラベンダーやミント、薬局で販売しているハッカ油。すっきりさわやかな香りになります。
ナチュラルクリーニングはシンプルで簡単
なぜ今も続いているのか? 環境や人に優しい掃除方法に共感していることもありますが一番の理由はシンプルで快適だから。床用、お風呂用など場所別のたくさんの洗剤を用意する必要もありません。
皆さんもぜひ一度試してみてください。