「歯が抜ける」のは、成長のあかし。ワクワクする反面、はじめてのことに不安を覚える子どもも多いのではないでしょうか。そんな不安な気持ちは絵本で和らげてあげましょう。子どもの不安が吹き飛んでしまいそうな、歯が抜けることにまつわる絵本をご紹介します。
ユーモアたっぷりな文章で不安を吹き飛ばす
著者名:中川 ひろたか (作)、大島 妙子 (絵)
出版社:PHP研究所
主人公の男の子は、夕食の最中に下の前歯が抜けてしまいます。男の子は特に不安な様子は見せず、歯が抜けたことを楽しむのですが、男の子の頭にふと疑問が。
「抜けた歯はどうすればいいのだろう?」
すると、男の子のお母さんが、抜けた歯にまつわる昔からの言い伝えを教えてくれたのでした。
ユーモアたっぷりな絵と文章に、子どもの不安も吹き飛びそうですね。むしろ歯が抜けるのが待ち遠しくなるかも?ぜひ子どもの歯がぐらぐらしだしたら読んであげてみてはいかがでしょうか。
歯が抜けたときに読んであげたい絵本
著者:セルビー・ビーラー(作) ブライアン・カラス(絵) こだまともこ(訳)
出版社:フレーベル館
外国の抜けた歯にまつわる風習を知ることで、日本以外の国に興味を持つきっかけにもなるかもしれません。絵本の中に出てくる国を、地図帳や地球儀などで探しながら読んでみてはいかがでしょうか。
歯が抜けるのが楽しみになりそう
著者:さこ ももみ(作絵)
出版社: 佼成出版社
ある日、たかちゃんのお姉ちゃんの歯が抜けます。その話を近所のおじいさんにすると、おじいさんがたかちゃんに歯にまつわる言い伝えを教えてくれました。たかちゃんはさっそくおねえちゃんから歯をもらい、その言い伝えを実行するのですが……。
子どもにありがちな言葉の意味の取り違えですが、その様子がかわいく、思わず笑ってしまいます。歯が抜けるのが楽しみになりそうですね。
歯磨きのモチベーションアップに
著者:かこさとし(絵、文)
出版社:フレーベル館
特に歯の磨き方は、大人にとってもためになりそう。歯磨きへのモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。大人の歯が生えてくる前に、読んであげたい絵本です。
自分で絵本を読み始めたお子さまに
著者:コルネーリア・フンケ (文)、ケルスティン・マイヤー (絵)、あさみしょうご (訳)
出版社:WAVE出版
このお話の舞台、ドイツでは、抜けた歯を枕の下に入れておく風習があります。そうしておくと、次の日の朝、妖精がプレゼントを持ってきてくれるのだそうです。主人公の女の子は、この言い伝えを実行するのを楽しみにしていました。でも弟と遊んでいる最中にぐらぐらしていた歯が抜け、無くなってしまいます……。
「歯が抜ける」という子どもにとって身近な出来事が描かれており、親しみが持てるのではないでしょうか。絵本を読むことが苦手なお子さまも、「ちょっと読んでみようかな」と興味をひかれそう。本を読むことが楽しくなるきっかけになるかもしれませんね。