毎日洗濯をしている方は多いと思いますが、洗濯機そのものは定期的にお掃除できていますか?洗濯したつもりでも、洗濯機が汚れていてはかえって洗濯物に汚れを付けてしまうことに。洗濯槽の掃除方法を知って、黒カビや雑菌のない清潔な衣類に仕上げましょう。
洗濯槽を掃除する理由
洗濯槽の表面には凹凸が多く、湿気がたまりやすい構造になっています。この凹凸に、洗濯の際に出た洗剤カスや水あか、皮脂汚れが入り込んでしまうのです。洗濯機を使わない時間はフタを閉めているという家庭も多いので、さらに洗濯機の中の空気がこもりやすく、風通しが悪い状態に。
そのため、一見きれいに見える洗濯槽ですが、定期的な掃除は必須。汚れの残りやたまった湿気でカビや雑菌の温床になっていることがよくあります。月1回程度を目安に、洗濯機もお手入れしておきましょう。
洗濯機を掃除しない場合どうなるのか
カビや雑菌が洗濯槽に潜んでいると、洗濯後の衣類にそれらが残り、アレルギーの原因になることもあります。アレルギーはごく稀に重篤な症状を起こすこともあるため、小さなお子さまがいるご家庭では特に注意が必要です。
洗濯機の掃除方法
1.洗剤投入口、ゴミネットなど細かいパーツを外します。
2.とりはずしたパーツをお湯に浸けて、細かい部分汚れを歯ブラシでこすり取りましょう。フタや洗濯槽の縁に溜まった埃は濡らしたタオルで拭き取ります。
3.次に洗濯槽の掃除をします。洗濯槽にたっぷりとお湯を張ってください。
4.お湯10Lに対し50g程度の割合で、過炭酸ナトリウムなど粉末の洗濯槽クリーナーを入れます。
5.洗濯機を3分ほど回して均等に行き渡らせたら、そのまま2時間から一晩ほど放置しておきます。先に外したパーツを一緒に浸けておくのもおすすめです。
6.洗い→すすぎ→脱水をして完了です。汚れがひどく、まだ浮き上がってくる場合は、再度、洗い・すすぎ・脱水を行ってください。
子育て家庭におすすめの洗濯機用の洗剤
コスパを優先する場合は、重曹を使用する方法もあります。洗濯槽クリーナーの代わりに、重曹を1カップ程度使用してください。浮いてきた汚れはゴミネットなどですくい取っておきます。
ドラム式洗濯機の掃除
1.細かいパーツを外します。乾燥フィルターや排水フィルターも外しましょう。
2.パーツをお湯に浸けて、歯ブラシで汚れを落とします。フタ回りに溜まった埃を取り去り、洗濯層のパッキンも少しめくって内側をきれいにしましょう。
3.洗濯槽にお湯を入れます。ドラム式の場合は、お湯をたっぷりと溜めると漏れてしまう可能性があるため、バケツ1杯程度でOKです。
4.ドラム式の場合は、つけおきする時に時々ドラムを回す必要があるため、洗濯機の「つけおき洗いコース」や、「槽洗浄コース」を設定しておきましょう。
5.あとは、縦型と同じく洗い→すすぎ→脱水をして完了です。
洗濯機を分解しての掃除は危険
洗濯機は部品が多く、もとに戻せなくなってしまう危険があるためです。自分で分解して元に戻せなくなってしまった場合、メーカーの保証も対象外になってしまいます。少し掃除をするつもりが洗濯機を買い替える羽目になってしまう可能性も。
分解が必要になるほど大がかりな掃除をしたい場合は、プロの業者に依頼する方が賢明でしょう。
市販の洗濯槽クリーナーで解決できなければ洗濯機クリーニング業者を使おう
また、クリーナーできれいにできるのは汚れの一部のみ。定期的に掃除をしていても、洗濯槽の裏側に汚れはたまっていってしまいます。
市販品で解決できない汚れは、専門の洗濯機クリーニング業者へ依頼することをおすすめします。手早く確実にきれいにしてもらえる点がメリットです。掃除の前後で汚れの度合い、細菌数を数値化して報告してくれる業者もあり、効果が実感できるでしょう。