探検隊や海賊などになって、想像力豊かにごっこ遊びをする子どもたち。6歳前後はそんな遊びが特に盛んになる年頃です。そんな子どもたちに冒険絵本を読んであげれば、さらに発想が広がっていくでしょう。これまで数千冊の絵本を読み聞かせしてきた筆者が、6歳児におすすめの冒険絵本と幼年童話を5冊紹介します。
めっきらもっきらどおんどん
著者:長谷川 摂子(作)ふりや なな(画)
出版社:福音館書店
この絵本には、「めっきらもっきらどおんどん」のように、声に出したくなる言葉がたくさん出てきます。ただ読み聞かせるだけではなく、子どもが絵本の中の言葉をつぶやきたくなるように促してあげましょう。
おしいれのぼうけん
著者:ふるたたるひ、たばたせいいち(作)
出版社:童心社
押し入れの中にいるだけでも怖いのに、恐ろしいねずみばあさんに追い詰められる展開にハラハラどきどきです。そんな「おしいれのぼうけん」は、素直に謝ることや、大人の圧力に負けない勇気を教えてくれます。また、大人には、子どもが悪いことをしたときの接し方を考えさせてくれる1冊です。
かいじゅうたちのいるところ
著者:モーリス・センダック(作)、 じんぐう てるお (訳)
出版社:冨山房
世界中で愛されるモーリス・センダックの名作「かいじゅうたちのいるところ」。美しい絵と憎めないかいじゅうたちの表情にひきつけられます。この物語から、どんなことがあっても家は安心して帰れる場所ということを感じてもらいたいです。
わんぱくだんのたからじま
著者:作/ゆきのゆみこ・上野与志 絵/末崎茂樹
出版社:ひさかたチャイルド
これまでに21作が出版されている「わんぱくだん」シリーズの1冊です。大冒険にワクワクしながら、友達と協力することの大切さを教えてくれます。
たんたのたんけん
著者:中川李枝子(作) 山脇百合子(絵)
出版社:学研
絵本「ぐりとぐら」の作者による幼年童話です。「ぐりとぐら」シリーズが好きな子どもたちは、きっと気に入るでしょう。これまでに紹介した4冊と異なるのは、「本当にこんな探検ができるかもしれない」と思えるところです。幼年童話なので、絵本よりは長いですが、温かく、優しい気持ちになれるお話なので、じっくり読み聞かせてあげてくださいね。
名作絵本の世界で冒険をしよう!
いつの時代も多くの子どもは「冒険してみたい」、「不思議な世界に行ってみたい」という気持ちがあります。6歳前後はそんな気持ちが特に強くなる年頃ではないでしょうか。ぜひ親子で、今回紹介した冒険の絵本と幼年童話を一緒に楽しんでください。