衣替えをしたとき、収納していた衣類の臭いが気になるパパママも多いのでは。「全て洗い直す」という対策もありますが手間も時間もかかります。臭いの原因によって対策を変えることで、時短してみませんか?臭いの原因と対策を知って、衣替えをもっと効率的に行いましょう。
1.しまっておいた衣類の臭いの原因
タンス・クローゼット等にしまってあった服につく臭いの原因の多くは防虫剤・カビです。
衣類の収納スペースを最小限に抑えるために、服同士の間隔は狭くなりがち。そのため風通しが悪い密閉状態での保管が続くことになります。この状態だと、防虫剤の臭い成分が繊維にしっかり吸着されてしまうでしょう。
また湿気もこもりやすくなるので、洗い切れず服に残った皮脂・ほこりなどをエサにカビが生えやすくなるのです。
2.カビ臭さを取る方法
カビ臭いけれどカビは見えていない衣類、洗えない服は風通しの良い晴れた日に天日干しします。日光の紫外線には高い殺菌作用があり、午前10:00~午後2:00がおすすめの時間帯です。
・酵素系漂白剤で漬け置き
白くカビの生えてしまった衣類は、繊維の奥から殺菌します。しっかり浸かる量のお湯(40~50℃)に、規定量の酵素系漂白剤を入れましょう。殺菌するために、1時間程漬け置きしてください。そのあと、しっかり天日干しします。
・酵素系漂白剤と重曹で漬け置き
臭いもカビもひどいから……とあきらめる前に、酵素系漂白剤と重曹の合わせ技を試してみてください。40~50℃のお湯をたっぷり用意します。規定量の酵素系漂白剤と同量の重曹を入れましょう。この混合液に1時間程漬け置きしたあと、天日干しします。
・エタノールで拭く。
部分的にカビが生えている場合は、消毒用アルコールを含ませた柔らかい布で軽く叩くようにして拭き取ります。
寒い季節もカビに注意
カビは、温度0~45℃、湿度70%以上であれば活動可能です。
日本の気候条件ではどうしても衣類に湿気がこもります。加えて衣類にはカビのエサとなる皮脂汚れ・ほこりなどがたっぷり。タンス・クローゼットがカビにとって住みやすい場所ということに違いありません。
カビ対策は冬も怠らないようにしてください。
3.防虫剤臭さを取る方法
防虫剤にはピレスロイド系・パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうの4種類があります。無臭とされるピレスロイド系が多く流通していますが、長期間しまっていた場合は独特の臭いを感じることがあるため、対策をするなら以下の方法が良いでしょう。
・外干しする。
防虫剤の臭い成分は揮発性です。天気の良い日に風通しの良い場所で干しましょう。日光による色あせが気になる場合は、日陰がおすすめです。
・スチームアイロンをかける。
衣類から2~3cm浮かせてスチームをたっぷりかけます。そのあと数時間ハンガーにかけておくだけです。
・お風呂場に一晩かけておく。
防虫剤の臭いが気になるコート・ジャケットなど、重さのある大物に適しています。お風呂場にハンガーをかけて、お風呂場に一晩つるしておくことで臭いもしわもきれいに取れるでしょう。
4.臭いを付けないしまい方、収納の工夫など
・汚れを沈着させない工夫をする。
カビ臭い・生乾きの雑巾の臭いなどは繊維に残った沈着汚れが原因。日常の洗濯をする際にひと手間かけることで、臭いを防ぐことができます。
襟元・袖口などの汚れが落ちにくい部分は、洗濯機に入れる前にお湯で部分洗いをしておきましょう。汚れの沈着をかなり減らすことが可能です。特に皮脂汚れは変色にもつながるので、注意してみてください。
・除湿剤・乾燥剤を入れる。
カビ・臭いの原因である湿気を減らします。
・収納スペースにゆとりを持たせる。
衣替え時は服をコンパクトに畳んで詰め込むことも多いもの。クローゼットにつるす場合も、できるだけたくさんかけてしまいたくなります。
しかし、密閉空間は風通しが悪く、湿気もこもりやすいので要注意。できるだけ服同士の間隔を空けて収納するよう心がけるだけで、防虫剤の臭いの吸着は減らせます。
5.臭い対策をしてすっきり衣替え
風通しの良い、ゆとりのある収納場所を確保するなら、衣類の量を減らすのが近道。今シーズンに一度も着なかった服や、小さくなった子ども服を処分することでかなりのスペースが空くはずです。
衣替えを機会に、ワードローブの整理を行ってみてはいかがでしょうか。