イヤイヤ期や第一次反抗期を迎えた子どもが繰り返す「イヤ!」には、親も疲れてしまいますよね。成長の証とわかっていても、先の見えないトンネルに入り込んでしまったような気持ちになるパパやママも多いことでしょう。 反抗期の育児が楽になる方法を一緒に探してみませんか?
子育てで悩むタイミングとは?
上手にしつけができない
なかには、先生に「お家でもがんばって、●●がやれるように練習させてあげてくださいね」などと言われたことがある方もいるでしょう。そうした何気ない言葉から、「ちゃんとしつけなきゃ」と自分自身を追い込んでいってしまう方は、特にママに多いものです。
とはいえ、発達には個人差がある上に、両親の思い通りにいかないのが育児です。押してみても引いてみてもダメ。効果があるどころか逆効果……。こんな状況に、ストレスを溜めていってしまうことは、育児の「あるある」ですよね。
感情のままに怒ってしまう
そんなときに、子どもが反抗的な言葉や行動ばかりを繰り返してきたら、「いけない」と思っていても、つい「コラー!」と感情的に声を荒げてしまうこともあるでしょう。
実は怒りを表すハードルは、一度超えてしまうと、次からも超えやすくなります。一度怒鳴り散らしてしまったことをきっかけに、今までずっとガマンしてきていた荒っぽい言葉遣いが出やすくなってしまった方もいるのでは……?
心の中では「子どもと向き合って諭したい」「怒るのではなく、叱りたいのに」と悩んでしまう……つらいですよね。
性別ごとに異なる子育ての悩み
男の子の保護者特有の悩み
「すぐにものを壊す、なくす」「説明が右耳から左耳にすり抜けてしまって、頭に残らない」。こうした悩みを感じている方は、きっと多いのではないでしょうか。
女の子の保護者特有の悩み
特に、母と娘は同性同士でわかり合えると思っていたのに、衝突してしまうことも少なくありません。気が合う場合はいいのですが、気が合わない場合は接し方に苦労するケースが多く見られます。
子育ての悩みを軽減させるポイント
夫婦でやることを分担する
たとえば怒りを爆発してしまっている母親ではなく、冷静な父親が諭した方が、子どもが素直に言うことを聞いてくれることもあります。あまり細かく「これはパパ、あれはママ」とルール化するのではなく、タッグを組んで上手に関わっていきたいですね。そのためにも、日頃から、夫婦で子どもへの対応策をしっかり話し合っておきましょう。
子どもを持つ友達と悩みを相談する
一方、男性は、外に交流の輪を広げることが苦手な人が女性より多いかもしれません。しかし、子育て中の男性同士で話をすることは、父親ならではの悩みの解決にもつながるいい情報交換の機会となるはずです。
今の時代なら、SNSの中で愚痴や本音が言える相手を見つけられることも多いです。リアルの場でママ友・パパ友作りが苦手な方も、SNSを通じた子育てつながりの友達を作ることで、ストレス発散ができることでしょう。
イヤイヤ期の子どもの対処法
まずは、コーチングの江藤真規さんのインタビュー記事です。イヤイヤを繰り返す子どもへの対処法は、親の言葉のかけ方次第で変化することもあるようです。記事中では、結果型・経過型・こだわり型など、子どものタイプ別に、言葉がけの方法をご紹介しています。イヤイヤ期とひとことで表しても、子どもによって対応策はさまざまなんですね。
イヤイヤ期の言葉がけはタイプ別に!江藤コーチの子育てアドバイス①
アンガーマネジメントで子育て中のイライラをコントロール
わが子とは距離が近すぎて見落としてしまいがちな、イヤイヤの向こうにある大切なことをふと思い出させてくれたり、ユーモアたっぷりのお話についクスっとなったり。絵本を親子で読むことは、きっといい気分転換にもなりますよ。
パパママのイライラ撃退!イヤイヤ期を楽しくのりきる絵本5選
子育てに悩んでもしてはいけないこと
子どもを突き放す
こうした子どもを突き放す言葉は、やはりNGです。
そもそも、脅すような言葉がけが効くのははじめの数回だけ。子どもは賢いので、「そんなこと言っても置いていかないくせに」と学んでしまいます。
親自身の苦労を増やさないためにも、突き放す言葉はぐっと飲み込むように意識したいですね。
一方的に問い詰める
自分が子どもだった頃を思い返してみましょう。親に叱られているとき、のどが詰まって自分の気持ちを声に出すことができなかった経験はないでしょうか。言い分があるのに、心の中で言葉にまとまらない……そんなこともありますよね。大人であっても、一方的にガミガミ言われ続けていると、心が委縮してしまうものです。
シチュエーションによっては、第一声が大声になってしまうこともあるでしょう。しかし、その後は子どものペースで、気を長く待つことが大切。子どもの言い分を聞いた結果、叱らねばならないところがあれば、あらためてきちんと言い聞かせるようにしたいものですね。
言うことを聞かないときに叩く
子どもは、強い刺激を受けたとき、脳の一部が過敏に反応するのだそうです。そのため、はじめは叩いたり叩くマネをしたりすれば親の思う通りに動くことが多いでしょう。
しかし、怒鳴り散らしたときと同様、強い刺激にはいずれ慣れます。そうすれば、ちょっと叩いただけでは言うことを聞かなくなり、どんどんエスカレートしていってしまのです。
大切なのは、子ども自身に思考させること。「なんでこれをしなくてはいけないのか」「なんでこれがダメなのか」がわかるようになることが大切です。
「ママがダメって言ったからダメ」としか理解していないという、本末転倒なことにならないためにも、ちょっとだけだった「叩く」を「殴る、蹴る」と悪化させないためにも、出そうになる手、ぐっとこらえてくださいね。
育児は長距離マラソン。常に完璧を目指さずに進もう
でも、大丈夫ですよ。ベビー用品やベビー雑誌で微笑んでいる完璧なように見える親子じゃなくても、子どもはちゃんと必要なものを身につけて育っていきます。「こんなに元気に笑っているんだから、大丈夫だよ」。筆者が以前保健師さんにもらった言葉です。
「イヤ!」が激しい子でも、きっと笑っている時間もたくさんあるはず。上手にストレスを発散させながら、どうか今いるトンネルを通り抜けてくださいね。