2018年07月12日 公開
通じない!カタカナ英語と実際の発音が全然違う単語10選
通じると思った英語が伝わらなかったことや、知っているはずの英単語が聞き取れなかった経験はありませんか?それは、カタカナ英語のまま覚えてしまっていることが原因かもしれません。北米の子どもが耳にする単語を中心に、カタカナ英語と実際の発音が違うものを紹介します。
通じると思った英語が伝わらなかったことや、知っているはずの英単語が聞き取れなかった経験はありませんか?それは、カタカナ英語のまま覚えてしまっていることが原因かもしれません。北米の子どもが耳にする単語を中心に、カタカナ英語と実際の発音が違うものを紹介します。
カタカナ英語は通じない?
筆者は2003年からカナダ・モントリオールで暮らしています。語学学校時代に、かなり強い訛りのある英語も聞き取れる先生でも、日本人学生が話す英語には苦労している、というシーンをよく見かけました。
日本語は英語に比べて母音や子音の数が少なく、「英語の音」を出すことができていないからでした。カタカナ英語の音は、日本人が話しやすい音になっているので実際の英語とは全く違います。そのため、日本語話者以外の人には何を言っているのかわからないのです。
それでは、北米の子どもたちになじみの深い単語を中心に、カタカナ英語の中でも実際の英語とかなり発音が違うものを紹介していきます。
※文中でに表記したカタカナの発音は、あくまで参考です。実際の正確な発音を確認するには、グーグル翻訳などの音声機能が便利です。
英語と発音が違うカタカナ英語「動物」編
動物の名前を口にすることが多い子ども。このセクションでは、英語と発音が違うカタカナで表す動物の名前を紹介します。
gorilla(ゴリラ)
「ゴリラ」とカタカナ発音で言っても、日本語のわからない英語話者にはまず通じません。gorilla(発音記号: gərílə)の発音に近いカタカナは「ガァリィラァ」になります。日本語では「ゴ」と発音しますが英語は「ガァ」に近い音です。
また、日本人は「l」と「r」の使い分けに苦労するので、この2つが同時にある単語を正しく発音するのは大変です。幼いうちにこれらの発音の区別ができれば、通じる英語に一歩近づくことになるでしょう。
monkey(モンキー)
monkey(発音記号:mʌ'ŋki)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「マァンキィ」です。最初の音は「モ」よりも「マァ」と発音すると英語らしくなりますよ。
chameleon(カメレオン)
色の絵本のキャラクターとして登場することの多いカメレオンもカタカナ英語です。chameleon(発音記号:kəmíːliən)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「カミィーリアン」になります。
英語と発音が違うカタカナ英語「食べ物」編
日常生活で使う食べ物や料理の名前のカタカナ英語も、実際とは違っているものが多いです。英語圏のレストランで注文が通じないときは、もしかしたらカタカナ英語を話してしまっているのかもしれません。
tomato(トマト)
野菜や果物は、海外原産で、日本には存在しなかったものは、カタカナ表記のものが多いですよね。tomato(発音記号:təméitou)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「タメィトゥ」になります。
potato(ポテト)
「ポテト」は、実際の発音もカタカナ英語の表記とあまり違わないように感じるかもしれません。けれども、「ポテト」では通じないのです。potato(発音記号: pətéitou)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「パティトゥ」になります。
orange(オレンジ)
英語圏でオレンジジュースを注文するのに苦労した経験はありませんか?orange(発音記号:ɔ'ːrindʒ)の英語の発音に近いカタカナ表記は「オリィンジュ」です。orangeは、子どもの英語教材によく出てくる単語なので、きちんと発音できるように練習してみてくださいね。
cake(ケーキ)
ケーキもカタカナ英語のままでは通じない言葉のひとつです。cake(発音記号:kéik)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「ケイク」になります。似ている単語にはsteak(発音記号:stéik)があり、「ステーキ」もより「ステイク」というほうが英語の発音に近いです。どちらの言葉も最後の「ク」を無声音にすると英語らしくなります。
英語と発音が違うカタカナ英語「スポーツ」編
スポーツに関係するカタカナ英語にも、実際の英語とは違う言葉がたくさんあります。スポーツ中継を英語で聞くと驚くことがありますよ。
volleyball(バレーボール)
「l」と「r」と同じように、「v」と「b」の使い分けが苦手な日本語話者にとって、volleyballも発音しにくい単語です。volleyball(vάlibɔ̀ːl)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「ヴァリィボォル」になります。ballは「ボール」とは長く伸ばさないのです。
hockey(ホッケー)
カナダでは国技として大人気のアイスホッケー。hockey(発音記号:hάki)も「ホッケー」では通じません。「ハァキィ」が実際の英語の発音に使いです。
glove(グローブ)
野球などで使う「グローブ」もカタカナ英語です。glove(発音記号:glʌ́v)を英語の発音に近いカタカナで表記すると「グラブ」になります。「グローブ」はglobe(地球儀、地球、球体)の発音に近いのです。
英語とカタカナ英語の区別はしっかりと
子どもと英語の動画を見るときなどに、カタカナ英語との発音の違いを気にかけてみてくださいね。「少し音が違うぐらいなら通じるのでは?」と思うかもしれません。けれども、発音がしっかりしていないと驚くほど通じないのです。幼いうちから英語に触れていると、耳が育ってカタカナ英語と実際の英語は全く別物という認識ができるようになります。
子どもが大きくなって、英語が通じないことで英語嫌いになってしまってはもったいないですよね。英語と日本語など言語の区別がつく年齢の子どもとは、ぜひ英語とカタカナ英語の言い比べをしてみましょう。違いに気づくこと、発見することが語学への興味に繋がるかもしれませんよ。