子どもが幼稚園に行くようになると、働くことを考えるママも。とはいえ、預かり保育の料金も気になりますよね。働いたほうが得なのか損なのか、預かり保育の実態とママたちの声を調べてみました。「2年で350万貯めた あきのズボラ家計管理」著者による、連載第6回です。
子どもが幼稚園に入ったら働く?
そこで、活用したいのが、多くの幼稚園で用意されている、時間外の預かり保育。幼稚園ママでも勤務時間や職種の選択肢が広がる便利な制度ですが、この預かり保育の料金が、幼稚園によってかなり差があります。
場合によっては、保育料とお給料を相殺したらほとんど残らない…というような事態にもなりかねないので注意が必要です。
預かり保育料金の実態とママたちの声を集めてみました。
預かり保育料金はいくら?
【預かり保育料】
■A園・・・1日につき100円
■B園・・・1日につき500円
■C園・・・1時間につき300円
1日100円の延長料金なら20日預けても2,000円ですが、1日500円なら20日で1万円。1時間300円だと1日3時間で20日預けると1万8,000円に。
時給800円のパートで1日5時間、20日働いた時のお給料は8万円(さらに保険料などがひかれます)。幼稚園の基本の保育料が月3万円だとすると、預かり保育まで入れると月3万2,000円~4万8,000円程度の支出になります。せっかく月20日働いても約3分の1~2分の1は保育料にとられてしまいます。
仕事に出ればランチ代や洋服代などの小遣いもかかるようになるので、実際に残るのは稼いだ金額の3分の1以下になることも。月8万円稼いでも手元に残るお金は2、3万円…。子どもが熱を出したり、夏休みなどの長期休みに入ったりして出勤できない日もあると考えると、稼げる金額が減る月もでてきます。
これでは、働かずに節約を頑張るほうがいいのでは?と思うママもいるかもしれません。
しかし、多くの方の家計を見ていると、幼稚園代があるために毎月赤字に転落してしまっているというケースもしばしば。保育料が家計の負担になっているというのもよくあることです。
働いたほうが得?働かないほうが得?
「延長保育にするとお金がかかるので、延長保育をしなくても働ける仕事を探しました。でも、そうなると近場でしか探せないので、希望する職種はあまりありません」
「子どもが熱を出したときや、長期休みのときに休みが取りやすい、自由のきく職場をやっとみつけることができ、大変助かっています」
特に、長い間雇用関係を続けている会社で働いている場合は、キャリアのためにも今は稼げる金額のことよりやめないことが大切という方もいるでしょう。
しかし、現状では保育料の負担によって働くことを躊躇するママがいることも事実のようです。
幼児教育無償化も視野に入れて
より働きやすい環境が整うと、家計もグッとラクになりますね。
まとめ
がっつり働きに出たほうがいい?控えめにしておいたほうがいい?専業主婦のほうがいい?など、いろいろ悩みますが、こうしなくてはいけない!という決まりはありません。
子どもの成長や、園の制度、希望の仕事などをチェックしながら、各家庭にあった働き方をじっくり検討していきたいですね。