英語を話すとき、気持ちや感情を表す言葉がいえると、英会話も楽しくなります。子どもの会話でもよく登場するような、簡単な「気持ちを表す英語表現」を7つ紹介します。英語を学習中のお子さまと一緒に、覚えてみてはいかがでしょうか?
意外と知らない?気持ちを表す英語表現
筆者は5年前にオーストラリアに家族移住しました。実はこちらに来るまで、筆者は英会話の経験がほとんどありませんでした。英語環境に入って、最初に衝撃を受けたのが、自分が「うれしい」「怖い」などの簡単なことが、英語で言えなかったこと。
日本の学校では、難しい文法は学んだけれど、このようなシンプルで身近な表現を学ばなかったように記憶しています。
気持ちを表す表現は、覚えてしまえば簡単で、すぐに英会話に取り入れられます。そしてネイティブの日常会話でもよく使われる、基本表現です。この記事では、その中でも子どもとの会話に使える7つを紹介します。ぜひ、お子さまと使ってみてください。
「うれしい!」「楽しみでワクワクする!」
“I’m happy!”
Happy というと、「幸せ」という言葉を思い浮かべる人も多いでしょうし、それも正しいですが、もっと気軽に「うれしい」というポジティブな感情を表すために、広く使われます。
また、「何かを楽しみにしている」「ワクワクしている」といった気持ちは、“excited”という言葉で表します。
“I’m excited!”
”Excited”は、「興奮している」という意味でも使われます。が、一般的な会話の中では、たとえば「明日のおでかけが楽しみでワクワクしている」「遊びが楽しくてはしゃいでいる」というような心情を表すときに、よく使われます。
「つまらない」「怒っている」「悲しい」
“I’m bored.”
「つまらない」「飽きた」「退屈だ」といった気持ちを表すときの、最も簡単で一般的ないい方です。親にとっては、あまり聞きたくない単語ですが……。
また、子どもは自分の思った通りに物事が進まないときなど、かんしゃくを起こしたり、怒りの感情を爆発させることがあります。そのような「怒っている」「カッとなる」などの気持ちを表すとき、“upset”という単語を使います。
“I’m upset!”
たとえば、子どもが欲しいものを買ってもらえないとき、思わず怒って号泣することがありますが、そのようなときの心情です。
“upset”は本来、「(予期しないことが起きたり、期待が裏切られたため)混乱したり、気が動転して取り乱す」様子を表します。その結果、冷静さを失って怒ってしまう、といえます。「怒る」を表す英単語として“angry”を覚えている人も多いでしょうが、このように一時的に「頭に来る」気持ちを表す場合、英語圏では“upset”がよく使われます。子どもから大人まで、幅広いシチュエーションで使います。
また、「悲しい」気持ちを表す一般的な言葉は、“sad”です。
“I’m sad.”
「大好きなお友だちと別れる」「お気に入りのものを失くしてしまった」など、しょんぼりとした気持ちを表します。
「怖い」「緊張する」
“I’m scared.”
「~が怖い」といいたいときは、“be scared of ~” です。「犬が怖い」「虫が怖い」「おばけが怖い」などをいい表すときに、覚えておくと便利です。
また、不安や心配から「緊張している」「神経質になっている」様子を表す単語として、“nervous”があります。
“I’m nervous.”
「新しい学校に入学するとき」「大勢の前でスピーチするとき」など、誰でも緊張するものですが、そのような場面で子どもから大人までよく使う表現です。
最後に
実際の英会話の中では、さまざまな修飾語が付いたり、文がつながったりして、もっと複雑な形になります。また、感情を表す英語は、もちろんほかに山ほどあります。
しかし、小さい子どもが自分の内面を表現する「最初の一歩」として、これらの言葉は基本となるものです。また、筆者がオーストラリアで暮らしはじめて、子どもを通して覚えて行った「気持ちを表す英語表現」の、最も初歩的なものでもあります。
自分の気持ちを表現することは難しいですが、人間味のあるコミュニケーションには欠かせません。英語を通じて、気持ちを言葉にすることの大切さや、日本語との感情表現の違いを、お子さまと一緒に楽しんでみてください。