子どものおねしょが治らないとき、布団やシーツの洗濯に追われて育児が一層大変に感じてしまいます。子どもはなぜおねしょをしてしまうのでしょうか?おねしょの原因や、明日からできるおねしょ対策についてまとめてみました。
なぜ子どもはおねしょをしてしまう?
赤ちゃんは、おしっこをガマンするという感覚がありません。膀胱に水分が溜まると自然に排泄します。少しずつ成長し体の機能が整ってくると、ある程度おしっこをガマンできるようになり、昼間のおしっこの時間も少しずつ開いてくるように。ちょうど、トイレトレーニングを行うおむつはずれの時期がこのころです。
夜になると脳下垂体から抗利尿ホルモンが分泌されるようになり、夜中のおしっこの量を昼間の60%程度に抑えるようになります。同時に夜間、膀胱のサイズが大きくなり容量が増え、おしっこを溜めておけるようになるでしょう。
体や脳の機能は簡単に整うわけではないため、成功と失敗を繰り返しながらおねしょの頻度を減らし、コントロールできるようになっていきます。
おねしょをしてしまった子どもの気持ち
そのため、子どもは朝起きておねしょをしてしまったことに気がつくと、驚きショックを受けます。怒られていなくても、迷惑をかけてしまったと感じる子どももいるようです。自分に自信がなくなり、夜眠るのが怖くなってしまうケースもあります。
ここで大切なのは、大人のほうから子どもの気持ちに寄り添ってあげること。おねしょはごく普通に起こりうるということ、不安になる必要はなく大丈夫だということ、自然と改善していくことなどを話して安心させてあげましょう。
おねしょが治まる時期
おねしょ卒業の時期は個人差が大きいものです。なかには毎日おねしょをしていた子どもが、ある日突然しなくなるということもあります。
明日からできるおねしょの対策方法
水分の摂取時間や量を調整
就寝前にトイレに行かせる
体を冷やさない
おねしょパンツ・ズボンを使用
これらのアイテムを使用すると、おねしょ被害が布団にまで及ぶ可能性が低くなり、布団の汚れ防止にも役立つはず。普通のパンツとデザイン的にはあまり変わりないものを選ぶと、子どもの自尊心を傷つけずにすみます。
おむつはおねしょ対策で使わない方がいい?
年齢が高くなると、おむつをすることに子どもが抵抗を感じることもあります。そのような場合は、子どもの自尊心を傷つけないためにも、なるべく強制しないようにしてあげましょう。
一方でおむつを履くと不安がなくなり、安心して眠れるという子どももいます。子どもの気持ちを尊重することを念頭に、おむつをおねしょ対策で使うかどうかは、様子を見ながら判断してみてください。
おねしょしても大丈夫!布団が濡れないようにする方法
たとえば子どもが寝るとき、子どもの下半身があたるベッドや布団の部分に多めのタオルケットを敷いておくと、汚れた部分だけを取り替えることができます。子どもにわからないよう準備したい場合は、布団とシーツの間に防水シートを敷いておくと、被害が及ぶのはシーツや布団カバーだけ。洗濯の手間を減らすことがでできます。
子どもが寝相で動くことも考えて、タオルケットは広めに、防水シーツは大きめのものを準備しておくと良いでしょう。
おねしょ対策でやってはいけないこと
また夜中にパパママがおねしょに気づいても、子どもは起こさないことが重要。夜中に起こしてしまうと睡眠の質が下がり、成長ホルモンや抗利尿ホルモンの分泌を阻害してしまう恐れがあるためです。
それでもおねしょが治らない場合は?
小学生になっても週3~4回程度おねしょをしてしまうとき、ホルモンや膀胱の容量ではなく、ストレスやそのほかの事柄におねしょの理由があるかもしれません。一度、医療機関を受診し先生に相談してみることをおすすめします。
おねしょをしてしまった布団の洗濯方法
洗濯のポイント
家庭用の洗濯機が布団の入るサイズであれば、そのまま洗濯機で洗いましょう。蛇腹状に折りたたみ、水や洗剤が流れやすいようにしてスイッチを入れてください。ぬるま湯を使うとより効果的に汚れを落とすことができます。
布団の乾燥方法
コインランドリーでは、布団の丸洗いや乾燥に対応している機種が多くあり、活用するのも良いでしょう。おねしょの頻度が高いとコインランドリー代がかさんでしまうため、家電の買い替えを視野に入れたほうが良い場合もあります。