赤ちゃんが産まれると、あれもこれもしてあげたいと思いがち。無計画にお金をかけすぎるとどうなるのか、節約家パパママと浪費家パパママの、赤ちゃんへのお金のかけ方や考え方の差を比べてみました。「2年で350万貯めた あきのズボラ家計管理」著者による、連載第7回です。
赤ちゃんが産まれたらどうする?
特に第一子の赤ちゃんのときは、上の子からのおさがりもありません。はじめての子育てに戸惑い、何が必要で何が必要でないのかよくわからないということもあります。気づけばお店の人の言うがままに、何でも買ってしまうなんていうことも!?
はじめての子育てですから、ある程度の失敗はしかたないもの。とはいえ、いつまでも無計画に使っていていいのでしょうか。では、「今だけだから」とお金を使い続ける浪費家パパママと、節約家パパママでは家計にどのような違いが現れるのか、検証してみましょう。
浪費家パパママのお金の使い方と考え方
例えば、オムツは絶対に使う必要なものだからと、安いときにまとめ買い。大量に買い込みすぎて、使い切れないうちにサイズアウト。せっかく安く買っても、使い切れなくては意味がないですよね。
洋服も、バーゲンになっていれば安いからと2着3着と買い込みます。しかし、これまたたいして着ないうちにサイズアウト。新品同様の服はもったいないのでおさがりにとっておくようになり、洋服ダンスは子ども服であふれかえった状態に。
ベビーベッド、お昼寝用の布団、離乳食の調理セット、年齢に合わせたおもちゃなど、すべてが必要と感じてしまい、高額な支出も続きます。
私のwebサイトではたくさんの方々の家計を拝見させていただいていますが、これまで見させていただいた中で「安いものを買っているつもり」「必要なものしか買っていないつもり」とおっしゃる浪費家タイプのパパママの日用品費や衣服費は、節約家パパママの1.5倍以上かかっているのが当たり前。時に2倍、3倍の金額を使っています。
節約家パパママのお金の使い方と考え方
オムツも買い置きはほとんどせず、なくなりかけた頃に1パックだけ。ちょっと特売になっているからと飛びつくこともありません。
洋服も少ない枚数で何回も着るので、着古しておさがりにできないほど。今ある服をとことん着倒して処分するので、洋服ダンスもキレイに整理されています。
本当に必要と判断する基準が厳しいので、たとえば家でのお昼寝用布団は大人がいつも使っているもので済ませたり、添い寝をするためベビーベッドは買わなかったり、まずはレンタルで済ませたりと、なかなかモノを買いません。おもちゃも少ないものを使いまわします。
お部屋の中にあるモノの数も少ないので、お部屋もいつもキレイに片づいている方が多いようです。
日用品費に月3万円かかる浪費家パパママに対して、節約家パパパママの日用品費は月に平均1万円前後。洋服代も月に1、2万円かかる浪費家パパママに対して、月に5,000円以下が当たり前です。
ベビーカーやだっこひもなども、おさがりやネットオークションを活用して安く仕入れるほか、そもそも買わないこともあり、赤ちゃんが生まれたからと言って高額な支出はそれほどありません。
数年後はどれくらいの差がつく?!
節約家パパママはそれをしっかり貯金に回しますが、浪費家パパママはお給料だけでは足りずに児童手当も使い込んでしまいます。
浪費家パパママと節約家パパママでは、1年につき日用品費、衣服費だけでもそれだけの差がつくのですから、数年のうちにあっという間に100万円以上の差がつきます。
将来の心配のない家計管理を
もちろん、どれだけ浪費しても心配ないほど収入が高いといううらやましい家計の方は、どれだけ浪費を続けても大丈夫です(笑)。
しかし、実際には多くの家庭で、使えるお金には限界があります。
本当に子どもにお金がかかる時期は、まさにこれから。子どもが成長すると、洋服代や食費、教育費など、必要なお金がどんどん増えていくのです。
将来、本当にお金が必要な時期に困らないようにするためには、子どもが小さいうちから「わが家のサイズにあわせた家計管理」ができるように工夫しておくことがポイント。知らないうちに使いすぎてしまっていないか、夫婦で一度、見直してみることをおすすめします。