促音・撥音・拗音・長音とは何を指す言葉かご存知ですか?どれも普段何気なく使っているひらがなのルールですが、説明するとなると難しいもの。ここでは促音・撥音・拗音・長音とはどんなものなのかを例をあげて説明します。子どもにことばを教えるときにぜひ思い出してください。
促音(そくおん)とは
促音とは「行った」「はっぴょうかい(発表会)」「ラッキー」など、小さな「っ」「ッ」で表されている音のことです。
促音自体がはっきりと発音されることはありませんが、小さくつまったような音があります。また、促音には母音はないものの、一拍分の長さを持つのが特徴。そうした性質から、特殊音節と呼ばれています。
子どもが促音を書くときには、普通の「つ」ではなく小さな「っ」になることを説明しながら教えてあげましょう。
撥音(はつおん)とは
撥音とは「飲んだ」「にんじん」「べんきょう(勉強)」などの「ん」で表されている音のことです。
鼻にかかるような音で、撥音も促音と同じく母音はありませんが一拍の長さを持っています。撥音も特殊音節のひとつです。
子どもに教えるときは、ことばに「ん」がついているかを声に出しながら一緒に探してみましょう。
拗音(ようおん)とは
拗音とは「きょうしつ(教室)」「しゅうじ(習字)」「きゃく(客)」など、二字のかなで表されている音のことです。この場合だと「きょ」「しゅ」「きゃ」が拗音にあたります。
小さな文字の「ゃ・ゅ・ょ」は、いの段(き・し・ち・に・ひ・み・り・ぎ・じ・び・ぴ)の文字の後ろにつくのが決まりです。
子どもに教えるときは、「きょ」「きゅ」「きゃ」など拗音を一緒に読み上げて、言葉の響きを確かめましょう。
長音(ちょうおん)とは
長音とは、母音を通常の倍伸ばす音のことです。
平仮名だと「いもうと」「おかあさん」などで表記されることば(「う」「あ」)が長音となります。カタカナだと「シール」「ロープ」など「-」で統一されることが多いです。
子どもに教えるときは実際口に出して、長音なのかどうか一緒に確認してみてください。拍を数えながら言ってみるとわかりやすいです。
おもちゃや絵本で促音・撥音・拗音・長音を楽しく練習
子どもに促音・撥音・拗音・長音を教える時はおもちゃや絵本を使うのが効果的です。
おもちゃや絵本を楽しく遊んでいるうちに、子どもは自然と促音・撥音・拗音・長音を身につけていきます。一緒に遊びながら声を出して教えていきましょう。
「ひらがなさいころつみき」はつみき遊び+ことば遊びができるおもちゃ。つみきの一面にはイラストが書いているので、イラストの言葉を一緒に集めていけば自然といろんな言葉を覚えていきます。
促音・拗音のつみきもあるので、ことばを作りながら一緒に読んで発音を確認してみてください。
家庭学習教材「幼児ポピー」ではことばを覚えるための教材や絵本が毎月送られてきます。絵本の読み聞かせや一緒に読むことで、ことばと共に発音も身につけられるでしょう。
毎月、新しい教材・絵本が送られてくるので飽きずに続けられることも嬉しいポイントですね。
「ことばあそび」の絵本5選 声に出して親子で楽しもう – 知育と幼児教育が3分でわかる|Chiik(チーク)マガジン
正しい言葉づかいを教えよう
子どもは、赤ちゃんから成長していく過程で、自然とことばを身につけていきます。しかし、何気なく使っているだけではちょっと難しいのが、促音・撥音・拗音・長音といったルールの部分。
子どものことばの使い方が間違っているときもあるでしょう。そんなときは、ことばの決まりを声に出して一緒に言いながら教えてあげてください。促音・撥音・拗音・長音といった難しい単語を使う必要はありませんので、使い方の仕組みがわかるように例を出しながら伝えます。
正しいことばが使えれば、日常の会話も丁寧に行えるようになるのではないでしょうか。