子どもに物を渡すとき、「渡し方」まで意識していますか?手渡しの方法を整えるだけで、物の扱い方がていねいに見えますし、相手への思いやりも表せます。親子で正しい物の受け渡し方を学んで、信頼関係を築ける所作を身につけましょう。
子ども時代に身に着けたい「美しい所作」
子どもに礼儀作法や美しい所作を身につけさせたいと思うパパ・ママは、少なくありません。
作法に則った立ち居振る舞いは、名門の幼稚園や小学校を受験するときに良い印象を与えるだけでなく、相手への気遣いを上手に伝え、良好な人間関係を築くのにも役立ちます。
子どものときに身に着いた日常生活の所作は、大人になると修正するのが難しいもの。習慣化しやすい小さなころに、しっかり教えてあげたいですね。
今回は生活の中で頻繁に行われる「物を受け渡す方法」について、自分も相手も心地よいスムーズな所作を紹介します。
ハサミやカッターの渡し方
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ハサミやカッターなどの刃物を人に渡すときは、必ず刃先を自分の方に向けて持ちます。
柄(持ち手)の部分を人差し指と親指ではさみ、他の指をそえます。このとき刃の部分を上に向けて、相手も自分も傷つけないように気をつけましょう。
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指先の力が弱く安定しないうちは、ハサミの刃の部分をてのひらで握るようにしてもかまいません。
ペンの渡し方
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ペンにキャップがついている場合は先に外しておきます。
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ペン先を自分の方に向けて、人差し指と親指で挟み、相手の利き手(基本的には右手)に渡します。
本や書類の渡し方
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まず本や書類を、自分の正面に向くよう右手のてのひらの上にのせ、左下の角に左手をそえて持ちます。
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次に右手を右上の角にずらし、左手のてのひらで本や書類を支えます。
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右手で持っている角を、右上から左下までまわして、本や書類を相手の正面向きにします。
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受け取る人は、本や書類を右手のてのひらにのせて、左下の角に左手をそえて受け取ります。
相手がしっかり受け取ったのを確認してから、左手、右手の順で手を離しましょう。
親が進んで手本になろう!
毎日何気なく行っている「物を渡す」という動作ですが、ていねいな所作に気を遣うことで、相手に良い印象を与えることができます。
子どもは親の行動をマネするもの。子どもに美しい所作を身に着けさせるには、親が手本になるのが一番の近道です。
今回紹介した手順を参考に、子どもと一緒に物の受け渡し方を意識してみてくださいね。