親子の思い出を、子どもに描いてもらいませんか。普段は車しか描かない男の子も、新しいモノを見て、感じることで、バリエーション豊かな絵を描いてくれます。子どもの創造力を育むだけでなく、親にとっては宝物に。親子で絵を描くヒントとともに、子どもの絵10点を紹介します。
外に出よう。絵を描こう
我が家の4歳長男は、家でお絵かきをすると、スポーツカーばかり描いています。中に人が乗っていたり、ハンドルの色が違ったりと微妙な違いはあるのですが、母親の私から見るとほとんど同じ。大好きなのはいいけどさ…もうちょっとこう、かわいいのも描かないの?と思っていました。
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ところがある日、親子で自然食品のお店に入ったときのこと。店の隅に、金魚の水槽のある小さなキッズスペースがありました。そこには紙とクレヨンもあり、買い物を済ませて迎えに行くと、金魚の絵を描いていました。
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「いいじゃん、おうちでもこういうの描いてよ」と言ったところ、「見ないと描けない」と長男。なるほど。外に出て新しいモノを見て、発見したり感動したりすることで、創造力が刺激されるのでは、と思いました。
いつものお出かけの荷物に、紙とペンを追加する
via photo by M.Shida
とはいえ、モノを「見て、描く」というのは、なかなか難しいものです。長男の金魚が謎のカービィになったように、小さい子どもは見たものをヒントに、自分なりのイメージで描いています。
そのため、子どもにいきなり「さあ、お出かけして、スケッチブックを広げて写生してみよう!」と声かけをしても、描く気になってくれないかもしれません。
そこで、子どもが何かを見て、「描きたい!」と思ったときに描けるよう、お出かけのときはいつも画材道具を持ち歩いているというママもいました。家族でレストランに出かけたときなど、思わず気に入った作品ができあがると、何気ない日が特別な思い出になりますね。
家族のお出かけを思い出しながら描く
家族でお出かけして、家に帰ってから、子どもと楽しかったことを思い出しながら描く、というママさんも。普段からよく絵を描いている子なら、自主的に描いてくれることもあるようですが、最初は「今日のことを描いてみよう!」と声かけしてみるとよさそうですね。体験を絵に描くことで、その体験を咀嚼して、理解を深めることもできます。
それでは、楽しい思い出を描いた、お子さんたちのかわいすぎる絵を紹介します!
家族でパンダの赤ちゃんを見に行ったときの思い出を描いた5歳女の子の絵。パンダを中心にお散歩体験をしたポニー、移動で乗った電車やレンタカー、旅行中に訪れた伊勢神宮の鳥居、温泉、潮岬の灯台、和歌山電鉄のネコバスなど、思い出がぎっしり描き込まれています。
via photo by A.Itoi
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via photo by M.Shida
via photo by aimei
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写真を見て描くのもアリ
見て描く、思い出して描くほかに、一緒に撮った写真を見ながら描く、という方法もあります。我が家の長男のように、頭の中の風景を絵にするのが苦手な子も、これなら手がかりがあるので描きやすいはず。写真を見て題材を選ぶ過程も、思い出を振り返る機会になりますね。
via photo by S.Fujimura
絵を描くことで自己表現力を育もう
絵を描くことは、大切な自己表現のひとつ。認知力や記憶力の発達が促されるだけでなく、自分の考えを上手に伝えるためのコミュニケーション力も育ちます。たとえ上手に描けなくても、手を使って、色や形を考えながら描くことで脳が刺激され、感性が豊かになります。
親子の楽しかった思い出なら、子どもの「描きたい!」という意欲につながるはず。親子の会話も楽しみながら、ぜひ一緒にお絵かきを楽しんでみてくださいね。