「昔話は親しみが持てない」と感じているお子さまもいるのではないでしょうか。そんなときは、せなけいこさんの「おばけえほんシリーズ」を読んでみては?昔話などがモチーフになったおばけのお話が、せなさんらしいユーモアを加えた楽しい絵本に仕上がっています。
子どものしつけにも役立つかも?
著者 :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
主人公はなんでもゴミ箱にぽいぽい捨ててしまう女の子。しかしある日、女の子はゴミ箱の中に引きずり込まれてしまいます……。
せなけいこさんといえば、しつけ絵本が有名。この絵本はせなさんワールド全開です。「ものを大切にしてね」とパパママが伝えても、なかなか効果がないかもしれません。この絵本の中には「ものは大切に」なんていう直接的な言葉はありません。しかも大変な目にあったにもかかわらず、女の子が反省している様子もないのです。
でもそこがかえって真実味があり、説教臭さも感じさせないので、子どもの心にささるのでしょう。「ものを大切にしないと大変なことになる」という思いが深く刻み込まれそうです。
お化けたちの意外な姿が笑いを誘う
著者 :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
おばけたちがこき使われる姿は、こっけいで笑いをさそいます。日本に古くから伝わるおばけたちがたくさん出てくるので、読み終えてから「このおばけはどんなおばけかな?」と調べてみるのも楽しいかもしれません。
こんなおばけの絵本なら、普段は怖がりなお子さまでも怖がらずに楽しめるでしょう。
おばけに親しみが持てる絵本
著者 :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
それぞれのおばけの病気や怪我の描写が、「うみでおぼれたうみぼうず」「いどでかぜをひいたゆうれい」などユーモアたっぷり。パパママも思わずクスリと笑ってしまうかもしれません。何度も繰り返し読みたくなりそうです。
起承転結の少ないお話ですが、ゆるい雰囲気がほっこりした気持ちにさせてくれます。おばけが大好きなお子さまはもちろん、苦手なお子さまも、きっと絵本を読み終えるころにはおばけがより好きになることでしょう。
想像力がかきたてられるストーリー
著者 :せなけいこ(作)
出版社 :童心社
幽霊のために行動できる男の子の優しさや、最後の幽霊の笑顔に温かい気持ちにさせられます。
また卵からおばけが生まれるという奇想天外なストーリーに、お子さまの想像力がかきたてられるでしょう。ページをめくる際「次の卵からは何が生まれるかな?」などと声をかけると、より想像力が刺激されそうです。
家族のだんらんやお子さまの知育に
著者 :せな けいこ(絵)/黒田 薫(構成)
出版社 :童心社
マス目にはさまざまな指示が書いてあり、お子さまの文字を読む練習にも役立ちそうです。すごろくのルールはわかりやすく簡単なので、小さなお子さまでも楽しめます。「ルールを守る」「順番を守る」など、集団で遊ぶときの決まりを楽しみながら自然に身につけられるでしょう。
絵本や昔話に親しむきっかけに
おばけえほんシリーズは全15巻あり、持ち歩きに便利なミニサイズも発売されています。お子さまの興味に合わせて選んでみてください。