冷蔵庫でどうやって氷が作られているの? シャワーのお湯はどうやって出てくるの? 子どもの「なんで?」をすっきり解消してくれる『きかいのしくみ図鑑』。機械の中身をめくって覗くことで知的好奇心が刺激され、理系脳が育まれます。我が家の4歳長男でも楽しく読めましたよ。
“しくみ好き”な長男の「なんで?」にしどろもどろ
我が家のシャワーはよくあるサーモスタット式水栓です。お湯がどこから来て、どうやってちょうどいい温度になって出てくるのか、教えてほしいというのです。
「え~っとぉ……」
言葉につまりながら、水道管からお水が来て、云々…と、ボソボソと説明したのですが、あまりピンと来ていないようす。別の日には、製氷室つきの冷蔵庫で、上の冷蔵室に水のタンクを入れているのを見て「どうやって氷が作られてるの?」と聞いてきたことも。
ごめん、文系の母には君の質問が高度になってきたよ……。なんて思っていたとき、書店で見つけたのが、めくって学べる『きかいのしくみ図鑑』。パラパラめくると、シャワーも冷蔵庫も、めくって機械の中身が見えるようになっているではありませんか。「これだ!」と思わざるをえませんでした。
文系母の救世主!? 機械の中身をめくって学べる図鑑
監修:小峯 龍男
出版社:学研
ドアの鍵や懐中電灯、鉛筆削りにジャンプ傘。あるわあるわ、長男がこれまで一生懸命、中を見ようとしてよく見られなかったモノたちの中身が、めくるだけで見られるようになっています。期待通り、長男はめくるたびに「あっ」「おっ」なんて歓声をあげながら、楽しく読み進めていました。
小学校低学年から対象でも、未就学児も大人も楽しめる
ところが、長男はそんなこと気にしていません。私と長男とで一緒に考え、「あっ、そうか!」なんて言いながら読み進めました。理解できると、親の私にも楽しい!日常生活の中で使っていながら、子どもに説明できるほどしくみを理解していなかった機械が、より身近に感じられます。
SMAコイルなど、専門用語でわからないものは、とりあえずそのままに。少々わからないことがあっても、機械の「中身が見られる」ということが、長男の好奇心を刺激したようです。
家電からエスカレーター、車、マンホールの中身まで
そして、お待ちかね、男の子が大好きな「のりもの」も。車にロケット、電車、船…。車のページにあった、マンホールの中身にも、長男は「おおーっ」と声を上げて喜んでいました。
親にとっては子どもの成長や視点の発見にも
私は、「このページはまだ難しいだろうな」と読み飛ばそうとしたのですが、長男は「すごい、すごい」と驚嘆したようす。
親が「子どもが興味を持つのはこれだろう」と決めつけるのはよくないな、と改めて考えさせられました。
「なんで?」を解消して、自分で考える力を伸ばす
「またしくみ?好きだね~」なんて笑っていたのですが、子どもの「好き」を伸ばすというのは知育の基本。今回、この本を使って「なんで?」を解消させてあげることができ、本当によかったなと思います。家に置いておけば、この先、親が「なんで?」に答えてあげるときのいい資料にもなりそうです。
ちなみに、しくみには興味のない3歳長女も、おいしいジュースが出てくる自動販売機のしくみには「へ~」なんて言っていましたよ。
身の回りのいろんなモノに興味を持って、自分でしくみを考えられる子に育ってほしいと思います。