2018年11月26日 公開

『きかいのしくみ図鑑』で理系脳を育てる!コンセントのしくみは?

冷蔵庫でどうやって氷が作られているの? シャワーのお湯はどうやって出てくるの? 子どもの「なんで?」をすっきり解消してくれる『きかいのしくみ図鑑』。機械の中身をめくって覗くことで知的好奇心が刺激され、理系脳が育まれます。我が家の4歳長男でも楽しく読めましたよ。

冷蔵庫でどうやって氷が作られているの? シャワーのお湯はどうやって出てくるの? 子どもの「なんで?」をすっきり解消してくれる『きかいのしくみ図鑑』。機械の中身をめくって覗くことで知的好奇心が刺激され、理系脳が育まれます。我が家の4歳長男でも楽しく読めましたよ。

“しくみ好き”な長男の「なんで?」にしどろもどろ

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Nick Beer / Shutterstock.com
ある晩、入浴中に4歳長男が聞いてきました。「ねえお母さん、シャワーのお湯って、どうやって出てくるの?」

我が家のシャワーはよくあるサーモスタット式水栓です。お湯がどこから来て、どうやってちょうどいい温度になって出てくるのか、教えてほしいというのです。

「え~っとぉ……」

言葉につまりながら、水道管からお水が来て、云々…と、ボソボソと説明したのですが、あまりピンと来ていないようす。別の日には、製氷室つきの冷蔵庫で、上の冷蔵室に水のタンクを入れているのを見て「どうやって氷が作られてるの?」と聞いてきたことも。

ごめん、文系の母には君の質問が高度になってきたよ……。なんて思っていたとき、書店で見つけたのが、めくって学べる『きかいのしくみ図鑑』。パラパラめくると、シャワーも冷蔵庫も、めくって機械の中身が見えるようになっているではありませんか。「これだ!」と思わざるをえませんでした。

文系母の救世主!? 機械の中身をめくって学べる図鑑

きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる) | 小峯 龍男 |本 | 通販 | Amazon (120440)

タイトル:めくって学べる きかいのしくみ図鑑
監修:小峯 龍男
出版社:学研

ドアの鍵や懐中電灯、鉛筆削りにジャンプ傘。あるわあるわ、長男がこれまで一生懸命、中を見ようとしてよく見られなかったモノたちの中身が、めくるだけで見られるようになっています。期待通り、長男はめくるたびに「あっ」「おっ」なんて歓声をあげながら、楽しく読み進めていました。

小学校低学年から対象でも、未就学児も大人も楽しめる

きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる) | 小峯 龍男 |本 | 通販 | Amazon (120445)

機械の中身のイラストとともに、それがどういうしくみであるのか、説明がついています。対象は「小学校低学年から」となっていることもあり、説明はちょっと難しそう。購入時には、「親の私が、かみ砕いて説明してあげればいいんでしょ?」なんて思っていたのですが、自分の文系脳をあなどっていました。「ハンドルを回すと ばねとSMAコイルの力で べんが うごき、きめた おんどに なるように ちょうどよく 水と おゆが まざるように しています」(「サーモスタットしき水せん」の欄から引用)。うん、お母さん、かみ砕けない!

ところが、長男はそんなこと気にしていません。私と長男とで一緒に考え、「あっ、そうか!」なんて言いながら読み進めました。理解できると、親の私にも楽しい!日常生活の中で使っていながら、子どもに説明できるほどしくみを理解していなかった機械が、より身近に感じられます。

SMAコイルなど、専門用語でわからないものは、とりあえずそのままに。少々わからないことがあっても、機械の「中身が見られる」ということが、長男の好奇心を刺激したようです。

家電からエスカレーター、車、マンホールの中身まで

きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる) | 小峯 龍男 |本 | 通販 | Amazon (120447)

コンセントの中はどんなしくみになっている? 掃除機や洗濯機は? 家の中で、毎日見ているものの中身が見られることに、興味津々の長男。さらに、エスカレーターやエレベーターなど、お出かけしたときに出会う機械の中身も見られるようになっています。

そして、お待ちかね、男の子が大好きな「のりもの」も。車にロケット、電車、船…。車のページにあった、マンホールの中身にも、長男は「おおーっ」と声を上げて喜んでいました。

親にとっては子どもの成長や視点の発見にも

きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる) | 小峯 龍男 |本 | 通販 | Amazon (120448)

意外にも、長男がしきりに感心していたのが「水道の水はどこから来るの?」と「電気はどこから来るの?」という解説ページ。水道ならダムに水をため、浄水場でたくさんの過程を経て水をきれいにし、家庭に届くという経過が説明されていて、めくるしかけもありません。

私は、「このページはまだ難しいだろうな」と読み飛ばそうとしたのですが、長男は「すごい、すごい」と驚嘆したようす。

親が「子どもが興味を持つのはこれだろう」と決めつけるのはよくないな、と改めて考えさせられました。

「なんで?」を解消して、自分で考える力を伸ばす

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Creativa Images / Shutterstock.com
長男は小さい頃から“しくみ好き”で、ベビーゲートのチャイルドロックや家の鍵など、いろんなものを触っては黙々と研究していました。

「またしくみ?好きだね~」なんて笑っていたのですが、子どもの「好き」を伸ばすというのは知育の基本。今回、この本を使って「なんで?」を解消させてあげることができ、本当によかったなと思います。家に置いておけば、この先、親が「なんで?」に答えてあげるときのいい資料にもなりそうです。

ちなみに、しくみには興味のない3歳長女も、おいしいジュースが出てくる自動販売機のしくみには「へ~」なんて言っていましたよ。

身の回りのいろんなモノに興味を持って、自分でしくみを考えられる子に育ってほしいと思います。

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この記事のライター