磁力と重力を利用した先進的な知育玩具「メカニクスグラビティ」が、2018年10月、ゲオマグ社から日本でも発売開始に。磁石の力で動く回転軸や、ボールの重みだけで動く重力モーターなど、話題のSTEM教育にもぴったりです。8歳の長女と挑戦してみました!
「メカニクスグラビティ」はどんなおもちゃ?
Geomag Mechanics Gravity
「メカニクスグラビティ」は、磁力と重力という、目には見えない力を組み合わせてメカニクス構造を作る知育玩具です。
磁石を内蔵したバーと、シリンダー、ベアリングなどの部品パーツを組み上げることで、磁力で回転したり、ボールが上から下に落ちる力を使って動いたりする装置を作ることができます。
スペイン玩具製造業協会(The Association of Toy Manufacturers)から、組み立て式玩具部門の最優秀賞である「スペイン・ベスト・コンストラクショントイ2018」を授与されるなど、世界でその革新性や品質の良さが評価されています。
7歳から遊べる!「メカニクスグラビティ」の内容物は?
箱の中には次のようなものが入っています。
・スチール製のボール
・重力モーター
・ボールの挿入・排出口
・シリンダー(円筒)
・ベアリング(軸受)
・部品接続用パーツ
・説明書
磁力と重力という物理学の法則を利用していることや、組み立ての難易度などから、対象年齢は7歳以上となっています。スチール製のボールに磁石は内蔵されていませんが、誤飲しやすい小さなパーツを含んでいるので、3歳以下のお子さんがいる家庭は気をつけてくださいね。
8歳の長女が実際に遊んでみました!
どのパーツが何の役割を果たすのか理解するまで少し時間がかかりましたが、試行錯誤しつつ、「これは受け皿の役割をするんだ」「ここに磁石があるから回るんだね!」と、メカニクスの仕組みを発見しながら進めることができていました。
長女は「ボールを3つ置くと回転する装置を作れるんだね。ボールが1つや2つだとダメなのかな」と、疑問を持ち、いろいろな方法を試しながら進めていました。
ボールを入れるスピードを上げると、モーターの回転も早くなります。電気を使わずに動き続けるシステムに、長女は「磁力と重力ってすごい!」と感動していました。
「メカニクスグラビティ」は子どもの挑戦心を刺激する
でも「メカニクスグラビティ」は、パーツの組み合わせ方や磁力・重力の働き方など、頭を使って考えなければならないことも多いため、失敗しては作り直し、長い時間集中して取り組んでいました。
失敗や成功の原因を考えたり、組み立てて検証したりする過程も楽しいようで、磁力や重力を使って想定したとおりに連鎖反応を生み出せると、「やっとできた!」と満足そうに笑っていました。
「自然界に存在する法則や力を使って動きのある構造を作り上げる」という、やや難易度が高い知育玩具だからこそ、7歳以上の知的好奇心に満ちた子どもたちの挑戦心を大いに刺激できるのではないでしょうか。
STEM教育への好奇心を家庭で養える!
4つの学問は、インターネットテクノロジーや人工知能があたりまえになるこれからの社会で、特に必要な能力だとされています。
でも、日本でSTEM教育というと、2020年度に必修化が予定されている「プログラミング教育」だけに目がいきがちです。
もちろん「プログラミング教育」も、Engineering(工学)の分野に属するプログラミング言語や、Mathematics(数学)で大切な論理的思考力など、これからの時代に必要な力を育める学問のひとつです。
それに加えてScience(科学)やTechnology(技術)の能力を養うには、自然界に存在する力に気づいたり、その力を利用してシステムを組み上げたりする経験がとても大切です。
「メカニクスグラビティ」を使えば、磁力や重力といった普段は意識することの少ない力を体感でき、それらの力を使った装置を自分で作ることを通じて、STEM教育に触れることができます。
最後に
もちろん、説明書に描かれているものだけでなく、自分で自由なメカニクス構造を作ることもできるため、子どもたちは思う存分「磁力と重力を利用したからくり装置作り」を楽しめるでしょう。
遊びながらSTEM教育への好奇心を養える「メカニクスグラビティ」。ご家庭でもSTEM教育に取り組みたいと考えているパパ・ママに、特におすすめですよ!