やけに静かだと思うと、壁への落書きに夢中になる子ども。お絵かきデビューしたばかりだと、描くことが楽しくて場所なんて関係ありません。それでも、壁の落書きを放っておくわけにもいかないでしょう。今回は落書きをきれいに消す難易度別の方法と、予防策を紹介します。
まずは確認することから!
1.どのような種類のペンで書かれているのか?
2.壁紙の素材はどういったものか?
3.書かれた範囲を把握する
ペンの種類によっては、時間が経てば経つほど壁紙に浸透していってしまい、落ちにくくなるものがあります。ただし多くの一般家庭や賃貸住宅の壁紙には、ビニール製が使われているはず。そうであれば、わりと簡単に消すことができます。
ただし、あまりに広範囲の場合は消す作業自体に時間がかかってしまうことも。お助けしてくれる人がいると早く対処できます。
壁への落書きを未然に防ぐには?
たとえば大きな模造紙を用意してあげたり、不要なチラシや空き箱など、自由に使える材料を用意してあげたり。あるいは落書きすることを前提に、貼って剥がせる壁紙を使うのもひとつの方法です。今では簡単に消せるようなお絵かき道具も販売されています。
落書きをさせない工夫より、落書きをしても問題のない環境を整えてあげるほうが、お互いストレスがありません。お子さまの創造の芽も伸ばしてあげられそうです。
落書きを消す難易度:低レベルのもの
えんぴつ
【用意するもの】
・消しゴム
【消し方】
書かれたえんぴつのラインに沿って、ゆっくりと小さな円を描くように消していくことがポイントです。激しくこすると壁紙がいたむ恐れがあります。丁寧にやってみてください。
落書きを消す難易度:中レベルのもの
水性絵の具
【用意するもの】
・雑巾(軽く絞っておく)
【消し方】
だいたいは濡れた雑巾で拭けば落ちます。注意したいのは、落書きの範囲が広がらないように丁寧に拭くことです。もし落としづらいようであれば、除光液で湿らせたティッシュやコットンで拭きましょう。
クレヨン
【用意するもの①】
雑巾、歯ブラシ、歯磨き粉
【消し方①】
歯ブラシに歯磨きをつけて、クレヨンをなぞります。そのあと、固く絞った雑巾で拭き取ってみてください。
【用意するもの②】
雑巾、除光液
【消し方②】
除光液を含ませた雑巾を押し付けるように拭きとります。
落書きを消す難易度:ハイレベルなもの
油性マジック
【用意するもの】
時間の経過が短い場合:メラニンスポンジ
時間の経過が長い場合:コットン、除光液
【消し方】
時間が経過していなければ、まずメラニンスポンジで軽くこすってみてください。時間が経過していると、これだけでは消えないはず。油性マジックペンの油分が壁に浸透してしまい、非常に落ちにくくなっています。その場合、除光液をコットンに染み込ませてから軽くトントンと拭いてみてください。
ボールペン
【用意するもの】
雑巾、綿棒
水性ボールペンの場合:ガラスクリーナー
油性ボールペンの場合:除光液
【消し方】
水性の場合は、綿棒にガラスクリーナーを少量を塗り、丁寧に線をなぞりましょう。このとき激しくこすると汚れが広がる恐れがあるので、ゆっくり根気よくやることがポイントです。
油性の場合は、綿棒に除光液を浸します。手順は水性の場合と同じです。
壁の拭き掃除での鉄則
成長の証と捉えるのもひとつ
汚れてしまった壁紙を見た瞬間は、確かにがっかりします。とは言え、普段拭き掃除をすることの少ない壁をきれいにできるいい機会。子どもの豊かな発想力の証と捉える、ポジティブな気持ちも大切かもしれません。意外と素晴らしいアートになっているかも?記念に写真撮影しておきましょう!