日本でもおなじみの「ミッフィー」や「かえるくん」が書かれた地、オランダでは、子どもも大人も本を読もう!という読書推進の活動が国をあげてあちこちで行われています。オランダの読書推進のアイディアやオランダ語、オランダの図書館事情をご紹介します。
オランダ語の本を読んで欲しい!その背景は……
英語やスペイン語など話者の多い言語に比べ、オランダ語に訳される書籍は少ない印象です。
しかし、学歴と読書率は大きく関わりがあるという近年の調査結果もあり、オランダの学校でも読書の習慣付けが重要視されています。
オランダの読書週間は特典が盛りだくさん
オランダの子ども向け読書週間
毎年テーマがあり、学校や幼稚園で課題図書の読み聞かせが行われたり、物語の世界を表現する発表が行われたりします。2018年のテーマはvriendschap(フレンドシップ・友情)です。
また、期間中、書店で10ユーロ以上オランダ語の絵本を購入すると、もれなくもう1冊、本のプレゼントが行われます。
読書週間はオランダの鉄道会社NSがスポンサーをしているため、駅でも読書週間ならではのイベントが催されます。子どもの読書週間には、特定日に駅構内に本の交換スペースができ、自分が読まなくなった本を別の本と交換することができます。本の作者による講演会や読書会も開催され、本の世界を楽しむことができます。
オランダの大人向け読書週間
2018年はDe natuur(自然)でした。 2019年はDe moeder de vrouw(母、女性)という興味深いテーマが設定されています。
大人の読書週間の期間中も、12.5ユーロのオランダ語書籍を書店で購入することで、もう1冊本がもらえ、さらに特定日にその本を持っていると、無料で乗車できるという面白い企画が毎年行われています。
オランダの図書館事情:レベルにあわせた表記とオーディオブック
オランダの子ども図書博物館では本の世界に入り込める展示が
「はらぺこあおむし」や「ミッフィー」「かえるくん」など有名な絵本の世界に入り込んで遊べる常設展が魅力的です。
Kinderboekenmuseum — Ontdek, beleef en maak!
最後に
Rijksmuseum Research Library, largest public art history research library in the Netherlands.
オランダでは、天気のよい日に公園や庭で読書をする大人が大勢います。子育ての合間の読書は、時間を捻出するのが難しいのですが、それでも私たち大人も読書をしたいものですね。
Spreekt u Nederlands?(オランダ語を話しますか?)