春分の日と聞くと「もう春になるんだなぁ」と感じる方も多いでしょう。しかし、春分の日が具体的にはどういう日なのか、正しく理解している方は少ないかもしれません。春分の日がどのような日なのか、その由来と過ごし方を詳しくご紹介します。
春分の日はどうやって決めてるの?
ちなみに2019年の春分の日は3月21日(水)、2020年は3月20日(木)、2021年は3月20日(金)となっています。
春分の日はどんな日?
春分の日は、明治11年に始まった「春季皇霊祭(しゅんきこうりょうさい)」という祭日がもととなっています。春季皇霊祭とは、歴代の天皇や皇后などの霊を祭る儀式のこと。皇室では「春分の日に皇霊殿で行われるご先祖まつり」とよばれています。
その後、昭和23年に「国民の祝日に関する法律」が制定されたのを機に、春季皇霊祭は廃止となりました。そして「春分の日」という名に生まれ変わり、国民の祝日と定められることになったのです。
なお春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされているそう。祝日に込められた意味が分かると、日本の歴史や伝統、文化などについて関心を持つきっかけになるかもしれません。
春分の日には何をするの?
お彼岸に欠かせない食べ物といえばおはぎやぼたもちですが、春のお彼岸に食べるのは通常ぼたもち。これは、ぼたもちが春に咲く花「椿」に見立てられているためです。ちなみに秋のお彼岸に食べるのが、萩に見立てた「おはぎ」にあたります。
なおおはぎとぼたもちの違いは、粒あんがおはぎ、こしあんがぼたもちというのが一般的です。しかし、そもそもおはぎとぼたもちは同じものという説もあります。
せっかくの春分の日。お出かけもいいですが、お子さまと一緒に春分の日に込められた意味を心にとめつつ、おはぎやぼたもちを作ってみてはいかがでしょうか。
春分の日の意味を考えながら過ごしてみては?
また四季折々の行事には、それぞれに込められた意味があります。これらを調べながら、日本の歴史や文化に関心を持つきっかけにしてみましょう。春分の日もただの「おやすみの日」にせず、込められた意味を意識しながら過ごしてみてくださいね。