2019年03月16日 公開
ノンカフェインのお茶12選|マタニティの方や子どもにおすすめ!
妊娠中や授乳期に一息つきたいとき、何を飲みますか?コーヒーや紅茶、緑茶はカフェインが気になる、そんなときはノンカフェインのお茶でリラックスティータイムにしましょう。妊婦さんや授乳中の方、子どもでも安心して飲めるおすすめのノンカフェインのお茶をご紹介します。
妊娠中や授乳期に一息つきたいとき、何を飲みますか?コーヒーや紅茶、緑茶はカフェインが気になる、そんなときはノンカフェインのお茶でリラックスティータイムにしましょう。妊婦さんや授乳中の方、子どもでも安心して飲めるおすすめのノンカフェインのお茶をご紹介します。
ノンカフェインのお茶とは
紅茶、煎茶、番茶、ほうじ茶、烏龍茶は、じつは全て学名「カメリアシネンシス」という同じ茶の葉からできています。香ばしさがおいしい玄米茶も、「カメリアシネンシス」の茶葉に炒った玄米などを混ぜて作られたもの。茶の葉自体にカフェインが含まれるので、今あげたお茶は量に差はあるもののすべてカフェイン入りです。
一方ノンカフェインのお茶は名前に「茶」がついていますが、原料は茶ではない植物の葉などのためカフェインはゼロ。似た言葉に「カフェインレス」がありますが、これはカフェイン含有量が少ない飲み物でゼロではありません。
なぜノンカフェインがいいの?
よく「眠気覚ましにいい」と言われるカフェインですが、それは神経を興奮させる働きをもっているから。大人が適量飲むなら問題ありませんが、体の小さい子どもは少量でも影響を受けてしまいます。たとえ大人でも、妊娠中の大量摂取は低体重児となる可能性があるなど、いくつかのリスクが指摘されているのです。
カフェインの影響は人によって個人差が大きく、日本では1日の摂取量の基準がありません。過剰摂取しなければ問題はないものの、心配な場合はノンカフェインのお茶が安心です。
妊婦さん・授乳中の方におすすめのお茶は?
妊娠中・授乳中にはしっかり水分補給したいもの。ノンカフェインのお茶でのティータイムは、水分補給だけではなくリラックスもできて一石二鳥です。
こちらでは妊娠中・授乳中におすすめのノンカフェインのお茶を6種類ご紹介します。リラックス作用に加え、プラスアルファの効果も期待できるので参考にしてみてください。
1.ルイボスティー
南アフリカのミネラルが豊富な高地で栽培されているマメ科の植物、ルイボスの葉を原料とするルイボスティー。赤みのある紅茶に似た色合いと、ほのかな甘味のある優しい味わいが特徴です。抗酸化作用を持つフラボノイドをたっぷり含んでいるのも嬉しいポイントでしょう。
ただし妊娠中に大量摂取すると、胎児の心不全発症リスクがあるという報告もあります。どんな飲み物にもいえることですが、身体に良いからと大量に飲むのは避けたほうが賢明です。
2.杜仲茶
杜仲茶は中国原産の落葉樹、トチュウの葉が原料。ミネラル分や血圧を下げる効果が期待できるゲニポシド酸がたっぷり含まれた、人気の健康茶です。
軽い苦みがあるので、初めて飲む方は薄めにいれるのがおすすめ。ティーバッグやリーフタイプの商品だけではなく、ペットボトルも販売されているので気軽に楽しむことができます。
3.昆布茶
粉末タイプの便利な昆布茶が発売されたのは、今から1世紀ほど前の1918年。主な原料は昆布なので、もちろんノンカフェインです。和の気分でリラックスしたいときに取り入れてみてください。
塩分が含まれているので夏の暑い時期の熱中症予防に効果的ですが、塩分の摂りすぎにならないよう飲む量には気をつけること。また商品によっては「玉露」などカフェイン入りのお茶がブレンドしているものもあるので、確認してから飲むようにしましょう。
4.ハイビスカスティー
鮮やかなルビー色とさわやかな酸味を持つハイビスカスティー。原料は観賞用のハイビスカスではなく、ローゼルという別の品種です。疲労回復効果のあるクエン酸が豊富なほか、利尿作用のあるカリウム、お肌にいいビタミンCなど女性に嬉しい成分がたっぷり含まれています。
昆布茶と同様、商品によっては他のハーブがブレンドされているため要確認。ハーブの種類によっては子宮を収縮させる作用が確認されているものもあるので注意しましょう。
5.黒豆茶
黒豆といえばおせち料理の一品ですが、じつは美容と健康にいいお茶としても愛飲されています。黒豆茶の黒い色は、天然色素ポリフェノールの「アントシアニン」。抗酸化作用を持ち、アンチエイジング効果も期待できます。
お茶を煮出したあとの黒豆にもまだまだ栄養が残っているので、サラダなどに入れて食べるのがおすすめです。
6.たんぽぽ茶
乾燥させたタンポポの根を原料とするたんぽぽ茶。たんぽぽコーヒーと呼ばれるものは、この乾燥させた根を焙煎したもので原料は同じです。コーヒーとは違うものの独特の香りがクセになります。
タンポポは昔から母乳の出がよくなる漢方として使われてきました。たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒーともに授乳中におすすめのノンカフェインの飲み物です
子どもにおすすめのお茶は?
ノンカフェインのお茶のなかには、私たち大人にとってはくせになるような独特の味、香りを持ったものもよくあります。しかし子どもは変わった味や香りが苦手。せっかく体にいいものでも、おいしくなければ子どもは飲んでくれません。
そこで味と香りにくせがない、子ども向きのおすすめのお茶を6種類ご紹介します。
1.麦茶
ノンカフェインのお茶の代表選手といえば麦茶です。赤ちゃんから飲めて、夏には水代わりに飲んでいるというご家庭も多いでしょう。汗によって水分が排出されると、血の巡りが悪くなり疲れる原因に。じつは麦茶の香りには血の流れをよくする働きが期待できます。夏は麦茶を飲んで、血の巡りをよくし夏バテに負けないようにしましょう。
2.はと麦茶
むぎ茶と名前が似ているはと麦茶ですが、むぎ茶は「大麦」、はと麦茶は「はと麦」と原料が別もの。人気がある市販のブレンド茶にもよく使われているはと麦ですが、単体で飲んでもおいしくいただけます。
はと麦は肌の調子を整えるとして漢方で古くから使われている穀物。麦茶より香ばしい風味を持ち、子どもにも飲みやすい味わいです。
3.コーン茶
子どもたちが大好きなとうもろこしを使ったコーン茶。とうもろこし茶と呼ばれることもあります。とうもろこしの香ばしい香りとほのかな甘味が感じられ、子どもにも飲みやすいでしょう。カリウムたっぷりで利尿作用のあるコーン茶は、むくみが気になるママにもぴったりです。
4.そば茶
筆者の娘も小さい頃から大好きなそば茶。そばの実の香ばしい香りと味が子どもたちに人気です。ポリフェノールの一種「ルチン」を含み、味だけではなく健康にもいい、1粒で二度おいしいお茶と言えます。
ただし原料にそばの実を使っているので、そばアレルギーの方は飲めません。そばアレルギーの症状は重いものが多いため、まだ食事でそばを与えたことがない赤ちゃんに飲ませるのは控えましょう。
5.カモミールティー
ギリシャ語で「大地のりんご」を意味する、キク科のカモミールを使ったカモミールティー。やさしい香りと味わいを持つハーブティーです。ヨーロッパでは昔から現在まで、小さな子どもから飲めるお茶として親しまれています。安眠や消化を助ける働きがあるので、寝る前に飲むのもおすすめです。
6.甜茶
中国原産のバラ科の植物の葉から作られる甜茶は、天然の甘味成分を持った軽い飲み口が特徴です。ポリフェノールやミネラルなど、体に嬉しい成分も豊富。「花粉症対策のために飲むお茶」というイメージが強いですが、花粉シーズンだけではもったいない人気のお茶です。
お気に入りのノンカフェインのお茶を見つけよう!
ノンカフェインのお茶を12種類ご紹介しました。ひと口にノンカフェインと言っても、味や香りはさまざま。まずはいろいろ飲んでみて、お気に入りのお茶を見つけてみてください。自分で好みのお茶をブレンドしてみるのも一案です。
ひとつ注意したいのは、身体に良いからと無理にたくさん飲んでしまうこと。身体に良い食べ物や飲み物でも、摂りすぎると逆効果になってしまうことがあります。特に妊娠中や小さな子どもの身体はとっても敏感。水分補給にはお水を上手に摂り入れながら、リラックスタイムにおいしいお茶を楽しみましょう。
(監修:管理栄養士 佐藤まゆこ )