2019年03月30日 公開

英語の「母音」「子音」とは?発音の基礎知識をご紹介

英語を学習するうえで覚えておきたい「母音」と「子音」のルール。英語は、日本語とは異なる母音・子音の特徴を持っており、一見するとなんだか複雑に見えます。しかしその仕組みは案外簡単。英作文や発音の上達に役立つ、英語の母音・子音それぞれのルールをご紹介します。

英語を学習するうえで覚えておきたい「母音」と「子音」のルール。英語は、日本語とは異なる母音・子音の特徴を持っており、一見するとなんだか複雑に見えます。しかしその仕組みは案外簡単。英作文や発音の上達に役立つ、英語の母音・子音それぞれのルールをご紹介します。

母音と子音って何?

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母音とは日本語でいうと「ア・イ・ウ・エ・オ(a・i・u・e・o)」の音、一方の子音は母音以外の音のことをいいます。世界の言語は大きく分けて2種類。ひとつは「どんな音にも母音がくっついている言語」で、日本語はこれにあたります(「ん」を除く)。

「あ・か・さ・た・な……」を「あーかーさーたーなー」と伸ばすように発音してみてください。どの音も「あ」という母音がくっついていることがわかるでしょう。

もうひとつは母音がくっつかない場合もある言語で、英語はこれにあたります。つまり子音を単体で使うケースがあり、たとえば「stop」がわかりやすい例です。「s」と「p」は母音とくっつかずに、子音単体で音として存在しています。

英語の母音はたくさんある

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英語の場合、母音の発音が日本語よりも多くあります。「ア」という音だけでも、私たちが想像する「ア」のほかに、「エ」と「ア」が混在するような音「ェア」や、「ア」と「ウ」のあいだのような曖昧な発音などさまざま。日本語の母音は「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つだけなのに対し、英語には20以上の母音があるといわれています。

英語の母音と子音の仕組みを知ることは、英語の正しい理解に必要不可欠。母音と子音によって使用する英単語が区別されるケースがあるためです。

母音と子音によって「a」と「an」が使い分けられる

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母音と子音の違いとして、まず「ひとつの」「1人の」という単数を表す「a」と「an」の使い分けがあります。子音で始まる単語の場合は「a」、母音で始まる単語の場合は「an」が使用されます。例としては「a cat」「an apple」などです。

母音で始まるかどうかは、ローマ字のつづりではなく発音で決まることに注意しましょう。例えば「hour」は「h(子音)」から始まっていますが、「アゥア(母音)」と発音するため、「an hour」となります。

母音と子音によって、theの発音が変わる

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ふたつめが、特定のものや人を指す「the」の発音です。母音の前では、舌を上下の歯で挟むように「ジ」、子音の前では「ザ」と発音します。

・the(ジ) internet(インタネッ)
・the(ジ) article(アーティクゥ)
・ the(ザ) story(ストーリー)
・the(ザ) car(カー)

【つづりだけで判断してはいけない場合】
・the(ザ) university(ユニバシティ)
Lつづりは「u(母音)」だが発音は「jù(子音)」
・the(ジ) year(イヤー)
Lつづりは「y(子音)」だが発音は「jí(母音)」

まずは母音と子音を意識してみよう

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常に母音がセットになっている日本語と違い、英語は子音だけの発音も多く、日本人には発音が難しく感じられます。しかし仕組みさえ理解すれば、発音のルールも分かりやすくなるはず。英語のヒアリングやスピーキングの上達につながるでしょう。

また、英語の母音と子音の発音は、子どものうちからコミュニケーションの中で何度も聞いたり発音したりしながら学ぶことが大切。

ぜひ子どものうちからネイティブレベルの人と会話する機会をつくってあげましょう。

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この記事のライター