運動会が近づくと、子どもが「もっと速く走れるようになりたい!」と言い出すことありますよね。速く走るには走るフォームも重要ですが、スニーカー選びも大切です。子どもが走りやすくなるスニーカーの選び方や、おすすめのメーカーをご紹介します。
速く走れる靴とは?
運動会に限らず、子どもが速く走れるようになるためには、正しいフォームを身につける必要があります。しかし、まずは子どもにとって履き心地のいいスニーカー選びからはじめてみましょう。
履き心地がよければ、自然と足元も軽やかになりますよ。キッズスニーカーの選び方のポイントやコツをまとめてみました。
衝撃吸収力がある
軽量
軽いといっても、ただ軽いだけではなく、早く走るためには、反発力のある軽量ソールであることが重要です。
反発力のないソールで軽いだけのスニーカーだと、着地時の衝撃がダイレクトに足に伝わってしまい、足を痛める原因にも。脚力がない子どもが走るときは、全体的な軽さを重視するより、ソールに衝撃吸収性があり、なおかつ軽いものを選びましょう。
足にフィットする
子どもは、すぐに足のサイズが大きくなるため、靴選びが大変ですよね。そのうち大きくなるかも……とちょっと大きめのスニーカーを選びがちに。しかし、やはり早く走るためには、「子どもの足にフィットしていること」が重要になります。
ちなみに、靴擦れが起きるのは、サイズアウトした靴ではなく、大きすぎる靴を履いていたことが原因です。大きめの靴だと、走りにくいどころか、足を痛める原因にもなるので、注意しましょう。
またスリッポンタイプは、少し大きいだけでも脱げてしまいます。ジャストサイズではない場合、マジックテープタイプのものを選んだ方が脱げにくいので、おすすめです。
運動会で履く靴は、かかとをピッタリとフィットさせた状態で、つま先に少しだけゆとりがあるのがベスト。また、運動会だからといって新調するのは、あまりおすすめできません。早めに新調するか、慣れた靴を履いて運動会に挑みましょう。
履き心地がいい
マラソン選手・金栗四三が足袋で走っていたことからも分かるように、本来、人は裸足、または素足に近い状態で走るのが、一番心地よく軽やかに走れるようです。しかし、普段、靴を履いている子どもが運動会でいきなり裸足で走ったら、ケガをしてしまいますよね。
そのため、靴選びに困ったら、素足感覚に近い、靴の中で足の指が自由に動かせるタイプのものを選んでみてください。足の指が地面を掴む感覚が分かり、自然と体が前に進むようになりますよ。
買い替え、サイズアップするタイミングも重要
スポーツ用品メーカーASICS(アシックス)によると、3歳くらいまでの子どもは平均で半年に約1cm、3~5歳の子どもの足長は1年間に約1cm伸びるようです。そのため、つま先に5mm程度余裕があるのが、子どもにとってちょうどいい状態。そのつま先の余裕が2~3mmになってきたら、買い替え時です。
また中敷きを取り外せるタイプのもなら、中敷きをチェックしてみましょう。5本すべての指の跡がついていたら、しっかり履けている状態で、特定の指の跡しか残っていなかったら、買い替え時。
筆者は、子どものスニーカーの買い替える時、ちょっと大きめに……とつま先1cmほど余裕を見て、買っていました。しかし、サイズの大きい靴は、子どもにとって履き心地が悪いらしく、新調しても履いてくれないことも。
さらに、3~4歳ぐらいにもなると外遊びが激しさを増し、サイズアウトする前に、靴がボロボロになり、買い替えるといった状況も多くありました。
それ以来、長く履けるようにと、大きい靴を選ぶのではなく、つま先5mmの余裕を目安に新調したところ、子どもが慣れない靴を嫌がることなく、履くようになりました。
スマホアプリで連動するスポーツシューズも!
バンダイから発売された、スマートフォン連動型の「UNLIMITIV」(アンリミティブ)をご存知でしょうか。足が速くなるためのトレーニングをサポートするシューズとして、今、注目されています。
運動能力を測定するトレーニングメニューが6種類あり、結果によってポイントが獲得できるという、子どもの好奇心をくすぐる仕掛けが満載。毎日、子どもがゲーム感覚で楽しみながら、運動をしてくれるようになったという口コミも!
小学生向けのため、モデルによって展開サイズが異なりますが、ベルトタイプは18㎝~。デザインも大人向けのランニングシューズのトレンドを取り入れているため、今までのキッズスニーカーにはない、かっこいい見た目も魅力ですね。
走く走れるスニーカーのおすすめメーカー&モデル6選
ニューバランス はだし感覚シューズ【 PREMUS キッズ】
足の指が動かしやすいよう、つま先の幅がゆったり。しかもソールが柔らかいため、子どもの足なりに屈曲しやすいのが特徴です。屈曲性があると、加速する瞬間にスピードが出しやすいので、早く走りたいときは、屈曲性の高いシューズを選ぶのがポイント。
さらにソールを薄くすることではだし感覚で履け、インソール表面全体に施された波型の凹凸が、足の裏を刺激。正しい土踏まずを形成してくれる点も高く評価されています。
アシックス 蒸れにくく通気性のいい【レーザービーム MA-MG】
日本人による日本人のためのシューズといえば、アシックス。他のメーカーのスニーカーが合わないお子さんは、ぜひアシックスを試してみてください。
紹介するレーザービームシリーズは、毎日使用するスニーカーの性能として欠かせない、足の匂いを消臭する中敷きを採用。さらに、メッシュ素材なので、通気性もよく、夏の暑い時期でも快適に履けます。
軽量性・クッション性に優れているので、運動時も足の負担を軽減してくれますよ。
IFME コスパ良し!履くだけで足裏の筋肉が鍛えられる【60(ロクマル)】
イフミーは、早稲田大学学術院と丸紅フットウェアが協同で、「子どもの足の健全な育成をサポート」をコンセプトに、誕生したシューズメーカーです。
イフミーの魅力は、何といってもそのコスパの良さ。この機能でこの値段なの!!とパパママが思わずほっこりしてしまうほどリーズナブルな価格帯です。
60(ロクマル)シリーズは、アウトソールの前足部が、タテ・ヨコ、足なりにも曲がる設計で、履いているだけで足裏の筋肉が鍛えられるという優れもの。土踏まずのアーチ形成し、扁平足の予防につながります。
子どもが自分で履けるよう、プルストラップを指を入れやすくするために、中心よりちょっと外側についているという心配りも。 幅広で甲高なお子さんにもぴったりという口コミも多数!まだ履いたことがないという方は、ぜひお試しください!
NIKE モダンランニングシューズ【タンジュン】
子どもの足は、地面を蹴るときに足の指が広がります。そのため、広がった分だけ余裕のあるシューズを選ぶ必要があります。
しかし大きすぎると、走ったときに靴擦れの原因にも。そのため、足の動きに合わせて適度にフィットしてくれる靴を選ぶことが重要です。
このナイキのタンジュンは、 ソールの部分が柔らかく、歩くたびに足にフィットするランニングシューズ。アッパー部分の通気性もいいので、蒸れにくく、快適性が高いので、人気のモデルです。
アキレス トラック競争でコーナーを攻略するなら【瞬足】
「コーナーで差を付けろ!」といえば、こちらの「瞬足」。トラック競争で左回りのコーナーを攻略するために、左右非対称設計のソール&スパイクを搭載。ミッドソールに特殊な素材を採用することで、反発性と衝撃吸収力が抜群です。コーナーでよく転んでしまいがちなお子さんにおすすめですよ。
さらに瞬足は、足囲のサイズでスニーカーを選べます。基本は「2E」ですが、幅広・ワイド・ゆったり設計を希望するお子さんは、「3E」のワイドモデルを。足幅が細く甲の高さが低いお子さんは、足囲「1E」のスリムモデルを。足の形に合わせて選べる点もいいですね。
ムーンスター 「バネのチカラ。」といえば【スーパースター】
早く走れるスニーカーといったら、「バネのチカラ。」でお馴染み、こちらの「スーパースター」が有名ですよね。
先ほど紹介した瞬足は、コーナーまわりに強いといった点が挙げられますが、このスーパースターは、高い反発力が強みです。反発力があると、自然と足が前に前に進むので、スムーズに重心移動ができ、走りに安定性が生まれます。徒競走に関わらず、マラソンなどの長・中距離走にも活躍しそうですね。
速く走れるスニーカーを見つけるために、必ず試し履きを!
子どもたちは、年に一度の運動会のかけっこで、1等賞をとりたいという気持ちでみんな頑張っています。走ることは、本人しかできませんが、パパママは、子どもに合った靴を選んであげることで、応援しているよ!とメッセージを伝えてみましょう。
でも、お子さん連れで靴選びをするのって、とても大変ですよね。筆者も子ども連れで店頭に行くのが面倒だったため、サイズだけ合った靴を買っていたら、案の定、子どもの足に合わず、まったく履いてくれませんでした。それ以来、靴だけは、本人に試し履きさせています。
子ども靴の場合、子どもに合っていないと、その後の足の成長に影響することも。靴は手間でも、買う前に必ず試し履きをして、ぴったりのスニーカーを見つけましょう。店頭で履かせるのが大変であれば、最近は返品可能な靴の通信販売もあるので、そういったサービスを使うのも一案ですよ。