保育園の課題で七夕の短冊を仕上げてくるようにと言われた場合、どのように完成させれば良いのでしょうか?まだお話ができない0歳児や文字が書けない場合など、子どもの発育に合わせた短冊の仕上げ方をご紹介します。年齢ごとの具体的な書き方の例もまとめました。
七夕とは
七夕の説明【例】
昔、天の川の近くに神さまの娘である織姫が住んでいました。神さまは織姫と、とても働き者の牛飼い彦星を結婚させます。しかし結婚したふたりは遊んでばかりでちっとも働かなくなり、人々の着物はボロボロに、牛は病気になってしまいました。
怒った神さまがふたりを天の川をまたいだ東西に引き離します。七夕はそんなふたりが、1年に一度だけ会うことが許された日です。その日お願い事を短冊に書いて笹の葉に吊るせば、願いが叶うとされています。
保育園や幼稚園では短冊を書く宿題が出ることも
保育園や幼稚園では梅雨明けの時期に、七夕伝説にちなんで七夕飾りを作ったり、短冊にお願い事を書いたりして行事を楽しむことが多くあります。園によっては、七夕の短冊を家庭で書いてくるように言われることがあるかもしれません。
しかし子どもの成長は個人差が大きく、文字が上手に書けないことや、月齢によってはまだお話ができないケースもあります。短冊を誰がどのように書けば良いのか悩むというパパママも少なくありません。
願い事は誰が書くの?
子どもがまだ話せない場合
子どもがまだ話せない場合、親御さんが子どもさんにどんな風に育ってほしいのかという希望を書くのも良いでしょう。言葉は話せないけれど、ある程度意思疎通できる場合は、いくつか子どもの好きそうなことを用意して、本人に選んでもらうという方法もあります。親が子どもの気持ちを代弁するつもりでお願いを書いてあげましょう。
子どもが短冊に好きなように色を付けたりシールを貼って、裏面に保護者の方が「〇〇ちゃん、笑顔いっぱいで元気にすくすく育ってね」など、子どもへの気持ちやお願いを書くのもおすすめです。
子どもが話せてまだ字が書けない場合
話ができて字も書ける場合
話ができて字も書ける場合には、子ども自身で短冊を書いてみるように促してあげてください。上手に書けなくても構いません。上手ではない文字も、素敵な思い出として残しておきましょう。あとから振り返ると、毎年ごとの成長がわかる良い記念になります。
子どもが一生懸命書いても読めない文字だった場合は、子どもが短冊に書いた内容を保育士さんにこっそりと伝えておきましょう。
年齢別・願い事の書き方の例
0歳・1歳
0歳~1歳の赤ちゃんの場合は、どのように成長して欲しいか親御さんの願いを書くと良いでしょう。お子さまの名前を入れるのもおすすめです。パパママが書いたあとに子どもにシールを貼らせてあげるなど、共同作業として完成させることがポイントです。
【例文】
〇〇ちゃんが毎日お友だちと元気に遊べますように
〇〇ちゃんのおむつがはずれてトイレトレーニングが完了しますように
アンパンマンのように思いやりのある子に育ってくれますように
好き嫌いをなくして健康に育ってくれますように
1歳・2歳
1~2歳児の子どもの場合、子どもが思っていそうなことをピックアップして本人に選んでもらうほか、がんばっていることや目標を書くのもおすすめです。2歳児になるとテレビのヒーローやキャラクターに憧れを持ち始めることもあるため、そのような内容を書いてあげると喜びます。
【例文】
〇〇くんが、将来仮面ライダーになれますように
プリキュアに会えますように
三輪車がこげるようになりますように
3歳・4歳
まだまだヒーローやテレビのキャラクターへの憧れが続く3歳児~4歳児。具体的な内容を自分で決めて、お父さんお母さんが書いてあげましょう。文字がかける場合は、子ども自身に書かせてあげます。
【例文】
自転車が上達しますように
ひらがなが書けるようになりますように
かけっこで一番になりたいです
スキップができるようになりたいです
5歳・6歳
年長さんになると、具体的に将来なりたいものが出てくる子どももいます。新しいおもちゃやゲームが欲しいといった、欲しいものへの願望が出てくるかもしれません。習い事の目標を立てる子どもも多くいます。
目標やチャレンジしたいことを書くときには「~になりますように」という形より、「~ができるようになる」と断定的に書くことがポイントです。子どもの発想にまかせて、自由なお願いを書かせてあげてください。
【例文】
新幹線の運転手さんになれますように
かわいいケーキ屋さんになりたいです
ピアノの発表会でじょうずに弾けますように
サッカーの試合でシュートが打てるようになる!
親子で作って素敵な短冊に仕上げましょう
まだ意思表示ができなくても、文字がかけなくても大丈夫です。親子で一緒に仕上げて、素敵な短冊に仕上げましょう。「〇〇ちゃんと仲直りできますように」など、子どもの悩みが見えてくることもあります。
ときとして子どもの夢や希望は、大人の目線で考えると現実的でないかもしれません。しかし子どもにとっては、本心から出たとても大切なお願いです。無理に大人の意見は押しつけず、素直な発想を尊重してあげてください。