子どもが「お手伝い」をしてくれると嬉しいですよね。家庭でのお手伝いは、最近では小学校の考査によく出てくることをご存知でしょうか?特に「お掃除」にまつわる項目の出題が増えています。考査の内容や、受験にも活かせるお掃除方法をお伝えします。連載Vol.44です。
小学校受験考査内容の傾向
最近、小学校受験考査で「家のお手伝い」に関することがよく出てくる傾向があります。
この連載のひとつ前の記事でもお手伝いについてご紹介しましたが、中でも「お掃除」にまつわるものが考査で非常に多く出てくるのはなぜなのでしょうか?
お掃除は付け焼き刃でできるものではありません。家庭でのしつけがどのようになされているかを見るのにも最適なのではないかとママミーヤは思っています。
また、子どもが小学校に入学した後の集団生活で、どのように過ごせるかをシミュレーションするのにも役立つことでしょう。そのため考査内容に取り入れる学校が増えているのかな?と感じています。
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雑巾を使った掃除でチェックされるのは?
行動観察でよく見られるのは「雑巾」にまつわること。
1.バケツに入った水で雑巾をすすぐ
2.絞る
3.床またはテーブルの上を拭く
4.すすいだ雑巾を再度絞って指定の場所に干す
といった一連の流れを抑えておくと良いでしょう。
特に「2」の絞るは要注意です。前回の記事にも書きましたが、雑巾を縦にして絞るのがポイントです。
その他、
・力を入れて固く絞ることができるかどうか
・床を拭く時に両足に力が入るか
・テーブルの上を拭く時に腕に力が入るか
など、力の加減から手先の器用さや身体の発達も見ることができます。たかが拭き掃除だけでもこれだけの要素を見られるのです。
ゴミの取扱いについて知っていますか?
ペーパーテストで一般知識としてゴミの分別などが出題されることがあります。例えばいくつかの絵が描いてあり、「もえるごみ」に○をするといったものです。
何でもかんでも同じところにポイッと捨てるのではなく、きちんと分別することの大切さや、リサイクルなどの概念をお手伝いを通して教えることができます。
お住まいの自治体によってゴミの分別や回収ルールは異なりますが、わかりやすいところでは紙類などの燃えるゴミを教えるところからはじめていくと良いでしょう。その後、燃えないゴミの中の「金属類」「陶器類」「ペットボトル」などさまざまな種類を教えていくとわかりやすいと思います。
お掃除前の身支度も大切
エプロンを自分で身につけることはできますか?紐を腰の後ろに回し、蝶結びすることはできますか?
子どもの短い腕で体の後ろ側で蝶結びするのは、大人が思う以上に困難です。しかし、練習すれば必ずできるようになるので、お掃除をしてもらう前に自分で身支度もしてもらうようにしましょう。
エプロンは、かぶったりボタンで留めるものではなく、紐でしばるタイプを用意してくださいね。
道具の使い方をマスターする
前述した雑巾だけではなく「ほうき」や「ちりとり」を使ったお手伝いもできるといいですね。
室内掃除では、掃除機を使う家がほとんどで、最近はロボット掃除機を使う家もあるでしょう。ほうきは使う機会は減っていますが、ベランダや玄関などの掃き掃除では使います。まずは親が使い方を見せてあげて、それから子どもにもほうきやちりとりを使って掃除してもらいましょう。
ベランダや玄関なら、室内よりもスペースが狭く掃除が簡単。なので、子どもに任せやすいですよ。
お手伝いの効果
子どもがお手伝いをしてくれるととても嬉しいですよね。特に保育園児の場合は、夕方家に帰ってから過ごす時間も短く、親も家事で手一杯になってしまいます。お手伝いをしてくれたらとても助かりますし、何より「お手伝いするよ!」というその気持ちが嬉しい!
どんどん子どもを褒めて、お手伝いを楽しいイベントのように持っていけるようにモチベーションを上げる努力をしましょう。
面接でも
・子どもに対しては「家でどんなお手伝いをしていますか?」
・親に対しては「家でどんなお手伝いをさせていますか?」
と尋ねられたりします。
親と子で返答に齟齬がないように、家族でのお手伝いを当たり前にすることも大切です。
家族の一員としてお手伝いをしてくれている小さな子どものがんばりを、どうせなら受験対策にも活かせるようにできたら一石二鳥だと思いませんか? できるだけ早いタイミングでお手伝いを毎日の生活に取り入れるようにしてください。
次回もどうぞお楽しみに!