保育園児だった娘は、普段着は汚してもいい服ばかり選んでいました。正直なところ、身なりにあまり気をつけていたとは言えません。しかし、小学校受験をきっかけに身だしなみについて考えることが多くなり、身だしなみを整えることの大切さを親子で身をもって感じました。
見た目だけ取り繕っても……?
お受験親子の合格のための身だしなみ「『お受験』はじめました!」vol.21 – 知育と幼児教育が3分でわかる|Chiik(チーク)マガジン
正直なところ、最初にこの話を聞いたときには
「外側だけ取り繕ったところで……」
と冷ややかに受け止めていたのですが、実際に小学校受験を思い立ち準備をはじめると、その重要さを身をもって知ることとなりました。
身だしなみを整えることの大切さ
人は多くを見た目で判断される……というような内容の本がベストセラーになりました。
いや、人は見かけではない。内面が重要だ!
そう思う方も多いと思います。もちろん内面は重要です。
でも考えてみてください。第一印象は絶対に目から見た雰囲気で決まります。
小学校受験の試験は僅かな時間です。その時間の中でどんな印象を与えられるか。そう考えたら、やはり身だしなみを整えることは、合格のためにはとても重要なことだとわかると思います。
さらに、お受験をきっかけに身だしなみを自分で整えられるようになれば、その後の子どもの人生においてもためになるはずです。
外見だけで評価がうなぎのぼり?!
大人もちょっとよそ行きの服を着ると、背筋がぴんと伸びてなんとなくきちんとしますよね。子どもも同じです。
わが家は保育園で着る服は汚してもいい服を着せていました。家に帰ってからも食べこぼしますし、外で遊べば泥で汚れます。なので、普段は「汚してもいい服」で十分だったのです。
でも、小学校受験のために普段とちょっと違う服装に身を包むと、娘は普段よりきちんとするのです。たまたま近所の人に会ったときも
「あら、ミヤピーちゃん!素敵なお姉さんかとおもったわ!」
と言われました。
外見を整えただけで「素敵なお姉さん」になったのです。ミヤピーもまんざらでもなさそうです。この変身ぶりに驚くとともに、人は見た目で判断されてしまうということを如実に感じました。
子どもはみんないい子でそれぞれの個性があります。しかしながら中学以降の受験と違い、小学校受験は行動観察の比重が大きく、試験官への心象が大きく左右します。そのため身だしなみを整えることがとても大切なのです。
大人も子どもも慣れが必要
ただきちんとした服を着ればいいというわけではありません。大人も子どもも慣れが必要です。
きちんとした服を着たときにどのように振る舞うか。似合う服を見つけられるか。そして服のお手入れをどうするか。どのように洗濯するか。身につくまで意外と時間がかかります。
小学校受験を意識したら、まずは親子ともに身だしなみを整えることを当たり前にできるようにしていくことが大切でしょう。
習慣化の重要性
服を着せるだけではなく、自分で身支度を整えられるようにルール化するといいでしょう。わが家はとりあえず「朝起きたら何をするか」をリストにしました。
はじめは大体の流れをリスト化したのですが、あまり効果を感じられず……。そこで思い切ってやることを全部書きだしてみました。
・パジャマを脱ぐ
・着替える
・ハンカチやティッシュをポケットに入れる
・パジャマを畳んでしまう
・スリッパをはく
・朝食を食べる
・歯磨きをする
・顔を洗う
・髪の毛をブラシで整える
とりあえずここまでです。
ここまで書かなくてもいいのですが、まずはやらなければならないことを視覚化させることが大切です。順番は前後しても子どもの「仕事」としてやってもらいます。
そのうちリストを見なくても当たり前のようにやるようになります。それまでは親の声掛けは必須です。何も言わずに一人でできる子はいません。親が教えてあげて、ヘルプしながら取り組んでほしいです。
こんなふうに何でも教えていくのは負担に感じるかもしれませんが、実はその期間は限られています。子どもは、だんだん親の手から離れていってしまうもの。毎日イライラすることも多いですが、このイライラもきっとあとから懐かしくなるはず。私はそう思って取り組んでいました。
受験後も役立つ!
小学校受験のあとでも、身だしなみを整えることを習慣化できていると役立つことが多いです。
例えば、冠婚葬祭のときや、お友達の発表会に招待されたときなど、きちんとした身だしなみでいると大人の方からお褒めの言葉をいただくことが多いです。子どもも褒められると嬉しいもので、きちんとしていると良いことが多いと実感しているようでした。
身だしなみを整えられるようになることは、親が教えてあげる大切なことです。しかも、受験を終えた後も子どもにとって良いことばかりです。ぜひ頑張ってください!
次回もお楽しみに。