今回は、お昼寝時間の子どもたちをご紹介します。保育園のお昼寝の時間、それはパパママにとって、なかなかファンタジーな時間みたいですね。もしかしたら、お子さんが家でスムーズに寝てくれるヒントがあるかもしれませんよ~!
見たい!知りたい!保育園のお昼寝事情
保育園のお昼寝ー。それは「子どもがすんなり寝るってどんな国?」と、パパママにとっては、まるで魔法のように感じますよね。
降園の際、「今日はお昼寝ぐっすりでしたよ」と保護者の方にご報告すると「家では一睡もしないのに!?」とか「どうやったら寝るんでしょうか?」と、途方にくれたようなパパママたちの表情に割りと多く出くわします。
うん、うん、分かります。保育園では、すんなり寝ているように見えますよね~。
だが、しかし!ファンタジーではないのです。みなさんが思われている以上に保育士たちは試行錯誤を繰り返し、子どもたちがすんなり眠れる状態に持っていっていくのが、保育園のお昼寝の時間なのです。
今回は、子どもたちの可愛くも面白いお昼寝姿とともに、どんな風に寝る環境を作っているのかもご紹介します。乳児さんクラス中心のお話になります。
私が経験してきた園は、年齢別で時間に差はあれど、一律午睡の時間があるところでした(ただし、5歳児クラスでは夏を越えた頃から就学に備えて、お昼寝の時間がなくなります)。
最近では、お昼寝をしない園、寝たい子と寝たくない子と分けて過ごせるようにする園など、午睡の扱いもさまざまです。
お昼寝絵図~乳児クラス編
子どもたちのお昼寝の姿、面白いですね~。入眠も寝ている姿も人それぞれ。しかし、子どもの寝ている姿は本当に可愛い!どんな顔で寝ていても可愛い!和む~!
ときに大胆な寝相を眺めながら、「もしかして大物の器かもしれない」「お絵かきの姿と合わせてみるに、クリエイティブ系?」とか、でたらめな寝相占いをするのも一興です。
しかし、そんな姿を楽しめるまでに到達するには本当に紆余曲折、試行錯誤があります。私も一度、保育現場を離れたときにあらためて気付いたのですが、乳児のクラスの先生たちは、静かにしかし熱く、お昼寝の時間と向き合っているのです。
先生たちの戦いの図
新年度からの1~2カ月の間、特に小さい組の先生たちは静かにしかし熱く、お昼寝の時間と向き合っています。
入眠にあたって、横抱きか縦抱きか、布団に置くか、とんとんの早さ、重さ、子守り歌がありかなしか、場所はどこが落ち着けるか、どの先生と相性が良いのか等々。少しでも心地よく安心できる状態を探っていきます。
絵を見ると分かっていただけるかと思いますが、おうちで頑張っている、パパママの図とあんまり変わらないと思います。
お昼寝にスムーズに向かうポイントは出来るだけ、生活流れを変えないこと。リズムが崩れると、驚くほど落ち着かなくなったり、なかなか寝れないこともあるんです。
入眠時間はその日の活動や朝の起床時間、それぞれの体調によって違いますが、お布団にいくまでの流れは基本変えないようにします。また、お部屋を暗くして静かな雰囲気を作ることもポイント。寝る、休む時間なんだよーと環境からも伝えてリズムを整えていきます。
そうそう、子どもは大人より光を感じやすいそうですので、おうちではTVやスマホの画面の光は寝る前は避けたほうが良いでしょう。
2歳ぐらいの子どもが眠れないとき、「お布団の上でゴロゴロしてていいから、静かにしていてね」とお願いします。これが偉いもので、意外に聞いてくれるんですよ。ちょっと無理な子ももちろんいます(笑)。
リズムが出来てくると、ゴロゴロ、まったり過ごして休養をとることが出来るようになるんですね。ほんと偉い!子どもたち!ありがとう!
お昼寝の時間は、寝るためでなく保育園で健康的に時間を過ごすためのもの
園で過ごす時間が長い子どもたちにとって、お昼寝の時間はちょっとブレイクダウンできるいい時間かなと、私は思っています。
0・1・2歳児さんは、午睡が必要なことはもちろんですが、3・4歳児さんもこの時間があるから、夕方のお迎えまでを元気に過ごせるなあと感じることも度々です。保育園の子どもたちの就業時間は、パパママよりちょっと長い。パパママの就業時間プラス通勤時間ですからね。
寝ないことを怒るのではなく、「寝る時間はゆっくりと過ごす時間なんだよ~」と繰り返し伝えて行くと、徐々に疲れたらお子さんが自分で入眠したり、お昼寝をしなくなっても自分からクールダウンの時間をもてるようになってきます。
お家でなかなか寝ないなぁと悩んだときは、ぜひ担任の先生に相談してみてくださいね。昼寝とのバランスや親の睡眠習慣も見直しながら考えてやっていきましょう。